黄金湯
銭湯 - 東京都 墨田区
銭湯 - 東京都 墨田区
サウナ×3
初の朝ウナ黄金湯。
毎週「朝6時に起きられたら黄金湯に行こう」と決めて寝床につき、翌朝に起きられない生活を繰り返していた。
早起きできた自分、よくやった👍
いつもは活気に満ちている錦糸町北口も、朝6時台に降り立つと人通りが少ない。朝独特の、肌寒くて軽い、それでいてゆったりとした空気に満ちている。
信号待ちをしていると、そんな朝の空気に馴染まない賑やかな大学生4人組に出くわした。朝まで飲んでいたのだろう、楽しそうに、でも名残り惜しそうに別れを告げているところだった。
その内の1組が目の前の横断歩道をを横断してくる。
と思いきや否や、「寂しくなんかないもんねー!この童◯野郎ー!」と振り返り大声で叫ぶ女の子。
あぁ、錦糸町だ。
あぁ、大学生だ。
ふいに思い、なぜか安心する。
女の子が通った道には、刺すようなアルコールの香りが残っていた。
鼻の奥がツーンとする。
漂う香りは、すぐに朝の風がかき消すだろう。
遠くから聞こえる女の子の笑い声を聞きながら、黄金湯に向かって歩く。少しだけ、ゆっくりと歩きたい気持ちになった。
黄金湯に着くと、同時に2人の男性とイン。
朝風呂でも人気だな〜と思いながら、会計を済ませタオルを受け取る。
朝の風にあたり、体が冷えていたせいか普段熱く感じる薬湯が心地よく感じる。オリーブの香りに癒されて、ボコボコと湧くお湯に体を揉まれながら、湯通しを終える。
そして今日も、あの扉を開ける。
朝一番なだけあっていつもより空いていたが、それでも人はいる。タイミングが悪いと整い待ちをしないといけないレベルだった。(運良く3セットすべて整い待ち回避。)
黄金湯のロウリュは、じっくりと聴かせにくるから好きだ。
ジュッーっとひと鳴らし、その後一呼吸置いて、深呼吸のようにゆっくりと、深く、じっくりと響き渡らせる。テレビ音も、BGMもない空間。水が焼かれる音が耳から体に染み渡り、汗をかきながら体がリラックスする。この高湿度高温度のサウナ室が、本当に気持ちいい。
冷えた水で汗を流し、ゆっくりと浸かる。
相変わらず、キンキンに冷えている。
少し体の力を抜き、浮遊するような体勢になると、足先まで冷えていくのを感じる。
たまらず脱出し、椅子に腰掛ける。
朝の冷えた風が肌を駆ける。
1400万人が暮らす土地、東京。
日本の首都、東京。
せわしなく誰も立ち止まっていないような街にも、こんなにもゆったりと、心を落ち着け、空を見上げられる場所がある。
ああ、黄金湯、好きだ。
3セットを終え、大満足で退館。
また来ます。
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