観音湯
銭湯 - 東京都 渋谷区
銭湯 - 東京都 渋谷区
16:45in
しばらく「ととのう」という感覚がない。ただ気持ちいい。それだけでサウナに入り続けている。
たぶん自分の「ととのい」は他の人とは違う。各個それぞれ違うんだと思う。タイミングもそれぞれ。気持ち良さは水風呂を出てから2分がピークでだんだん落ち着いてくるらしい。その2分を「ととのっている」という人もいる。
僕はその2分を大きく超えて5分ぐらい経ってからが「ととのう」タイミング。予め拭いてから休憩に移る。そのあらかた拭いた水分がさらに飛ぶぐらいの時間が過ぎたころ。
上がった心拍数が平常時と同じぐらいになって、自然の風がサッと肌を撫でていって、なんとなくその風を追いかけるようにぼんやり目で追う。そんなときに体の力がふわっと抜け落ちて頭の中がスッキリする。自然の一部になったような、そんな感じ。それが僕の「ととのった」という感覚。
観音湯さんのサウナは全身を包むようなどっしりとした熱さのボナサウナ。100度近いのに長居できてしまう居心地の良さ。しっかりと10分近く蒸されていく。やっぱり12分計の針の動きがカクっとなったりして、何か楽しくて何周もみてしまう。
水風呂は大して冷たくない。夏はまだだけど既に20度ぐらいになっていると思う。不思議ともっとキンキンに冷えていたらいいのにって思ったことはない。理由はよくわからない。水風呂を出てから立ちシャワーで冷水を頭から浴びる。水量が結構あるので滝行っぽくて好き。
休憩は露天の端っこ。
2セット目に久々に「ととのう」感覚を味わった。自分を通り過ぎて上空にあがった風の先。四角く切り取られた先にキレイな青空があって、何も考えず無の境地でそれを見ていた。
水風呂からの2分間とはまた違う。あれも十分気持ちいいんだけど「ととのえた」ときは、それこそ憑き物が落ちたようなリラックス状態。恍惚ともちょっと違う。全てが平和な感じ。
色々な施設を巡るけど「銭湯サウナ」はサウナ専門の施設にも引けを取らない素晴らしい体験をさせてもらえる。特に観音湯さんは毎度満足度が高い。
幾度も閉めることを検討されたそうだけど、観音湯さんはずっと残っていて欲しい施設のひとつだ。
歩いた距離 0.2km
男
「ととのい」の詳細が分かり易かったです。同じ個人であってもTPOによって「ととのい」方は色々ありますよね。銭湯は「体を洗う」という生活手段の場ですが、サウナが好きになると「ととのい」を求めて行く場にもなるんですね。
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら