サウナサン
カプセルホテル - 長崎県 佐世保市
カプセルホテル - 長崎県 佐世保市
やるせない土曜日の深夜。
眠らずに午前0時を跨ぐと、はてこの日曜日は何をするのか?
佐世保の外人通りを散策して見たかった。
まだ踏み入れていない界隈だ。
朝一番、みどりに乗り込む。
9時過ぎには佐世保に到着。
なんでも良かったのだ。
その他諸々、抱えた憂いを忘れるには。
しかし、住まいにいたままではだめだ。
ここではない何処か、を求めていたのだ。
時間をかけ、佐世保市街を練り歩く。
商店街をゆっくりと歩く。
時間が合わず、乗るつもりであった松浦鉄道の佐世保中央駅がこんな商店街のど真ん中とは!
佐世保市街地の外人通りに辿り着き、練り歩く。
沖縄や横須賀と違い、とにかく綺麗な街並みに驚きを隠せない。
全くゴミがなく、荒れてもおらず異臭もしない。
部分猥雑なお店もあるが、通りが綺麗なのだ。
通りすがりの外国人の皆が挨拶してくれる。
ハローもあればドウモ、コンニチハ。
これ、すごく素敵。
GRAVITYというメキシコ料理屋さんにお邪魔する。
パストールとワカモレをお願いし、テカテで流しテキーラをいただく。
(ワカモレはもうここでしか食べたくないよ。)
美味い!
商店街を歩いていて見つけていた吾妻鮨に駆け込み、カウンターに座る。
(お昼からこんなお刺身、他所では食べられないよ。)
美味すぎ!
時間は14時前であった。
もういいじゃないか。憂いの時間はとうに過ぎた。
みどりの時間もあるし。
帰ろう。
そのはずであった。
サウナサン。
看板のおじさんが微笑みかけているのが、私以外の誰かであったって。
それはそれで嫉妬するだろう。
二時間コースにした。
間違いない、癒しの時間であった。
ひとつ勉強したのが、薬草スチームで10分。続けてロウリュサウナで5分。
そして水風呂が整い椅子でのリラクゼーション中に大量の汗をかけることだ。
いつも冷たく清涼な水風呂にのみ意識がいっていたのだが、さすが。
通い続けてさとる境地もある。
何事も勉強勉強。
福岡に帰る。
先程の鮨屋で持ち帰りにお願いした松前鮨を実家の父に持って帰ったのだが。
鯖の身の厚さとシャリの絡みに佐世保で遊んできたのだな、と言わんばかりの父がその美味さに唸り黙った。
母は助六にご満悦であった。
ここではない何処か。
それはやはりある。
男
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