あさやホテル
ホテル・旅館 - 栃木県 日光市 宿泊者限定
ホテル・旅館 - 栃木県 日光市 宿泊者限定
私はジブリが好きだ。
そんなわけでジブリファンの聖地へきた。
ここは、圧巻のロビーは言わずもがな、大浴場が3ヶ所もあってその上1ヶ所は男女入替制ときた。更には豪華すぎるビュッフェ…強欲日本代表として日々欲深さを嗜んでいる私ですら始終キョロキョロ、歩く度に卑しい目を振り撒いてしまった。八百万の神達を差し置いてこんなことをしては豚になってしまう。
勿論しっかりサ活も実行。
サ室はオレンジマットが床一面にしかれているタイプで、カラッカラのあつあつ。マットの上ですら暑い。マイマットを持ち合わせていないのと、直座りが気になるので、私の秘技「身体浮き正座」を繰り出す。
この正座は、元々は幼少期にトイレへ行くのが面倒だった私が、限界まで行かないことを繰り返した結果生まれた技だ。決して怠惰なんてものではなく、特殊な訓練を積んだ者にしかできない。あの訓練の日々は、全てこの日のためにあったのだ。
そして、水風呂はとても冷たい。温度計が無いので数字は不明だが、30秒が限界だ。きりっと身体も冷えて、しっかり整う。
少し寂しいのは整い椅子が無いこと。洗い場椅子に、明日のジョー座りで休ませていただいた。
ちょっと美しいものも見たのでついでに書かせていただく。
夜、屋上露天風呂に行ったら、浴槽のへりに、拳大の半透明の塊が乗っていた。暗くてよく見えなかったのだが、最初それは雪の塊か、水晶の類いに見えた。勿論こんなところに宝石?とは思ったが、積雪は無いので、だとすれば消去法で宝石!と思い手に取ると、それはビニール袋の塊であった。ゴミだ。
宝石だと思った自分が恥ずかしかったので、伸ばした手をカモフラージュしながら浴槽に泳がせつつ、月を眺めていたら、韓国人親子が浴槽に入ってきた。その親子はしばらく会話をしながら温泉を楽しんだ後、出る時に母親が、さも動作の一部であったかのように自然にサッとそのゴミを拾って出て行った。
私ならきっとそのまま放置して行っただろう。ただでさえ外国からきて、オモテナシーを受け身で味わう立場であろう人が、本来はこちら側がやるべきことなのに、当然のようにした行いに私は心打たれた、と同時に己を恥じた。
あぁオモニ…。あなたの心は宝石よりも美しい。チンチャありがとう。
私もちゃんとこれからは見つけたゴミや宝石は拾います。
女
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら