栄湯
銭湯 - 東京都 新宿区
銭湯 - 東京都 新宿区
栄湯(西落合)は、白い。
行ったことある人なら分かると思うんですけど、ここ栄湯は天井から壁から床から、もう何から何まで白いんです。
なんだったら椅子も、桶だって白いし、サッシとか以外は全て真っ白。
こんな白い空間、銭湯じゃなくてもめったに見ることできないですよね。
さながら"メンタルとタイムのルーム"ですよ。英語で言うところの。
つまりは修行の場ってことです。
この無機質な白の空間から解き放たれるのは、ここでは釈迦サウナしかないわけです。
"慈悲"と言っても過言ではありません。
通常であれば、サ室の方が熱い空間で汗を流す場所としてちょっと苦行に近いイメージで、浴室はシャワーもあるし癒しの空間的な側面がありますが、栄湯においてはそれが完全に逆転します。
そんな、修行→慈悲の交互浴を繰り返して、なんだかよく分かんないけど気持ちよくなってきた辺りで、水風呂で身体を清めている時でした。
普通に関東の銭湯とかだったら、壁の富士山の絵とかを見て、
「いや~、絵師騒動とか色んなことあったけど、やっぱり銭湯壁画はいいねぇ」
なんつって和むところなんですが、
何度見てもそこは栄湯、完璧な白壁です。
栄湯内の絵らしい絵は釈迦サウナの釈迦の絵くらいしかなくて、あれもあれで絵っていうか多分釈迦が勝手に浮き出てきたような設定でしょうから、絵と言ってしまうのも憚れる状況です。
「それにしても白いなぁ。驚きの白さだなー」
なんて水風呂に浸かりながら思ってたんですが、男湯と女湯を隔てるジェリコの壁の上を照らす青白い間接照明を眺めていたら、
「なんかに似てるな」っていう既視感があったんです。
修行と慈悲の交互浴もsunsetを迎えた頃、それはよりハッキリとしたヴィジョンとなって浮かび上がってきました。
それはまさに、チャクラが開いた瞬間でした。
これは…、
これは……!!
高級リゾート内にある屋内プール感‼︎‼︎
ストイックな修行僧からまさかのセレブ転身。
整いました。
トントゥ切れのYoshiko_saunaさんへ。 続編になってなくてすみません笑
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