サウナ四畳半主義者

2020.02.12

1回目の訪問

水曜サ活

サウナ:7分 × 2
8分 × 1
水風呂:1分 × 3
休憩:5分 × 3
合計:3セット
サ飯:ハムエッグ、豚の生姜焼き
   唐揚げ
   ビール、ホッピー

 この日は、愚弟と秋葉原に仕事用のスーツを新調しにきていた。用事も早く終わり、何をしようかと手持ち無沙汰になっていたところから物語は始まる。

 「サウナに行こう。」単刀直入に今の気持ちを伝える。「さうなぁ…?」弟は、拍子抜けだったのか、とぼけた声で応える。しかしながら、さすが私の弟である。サウナの素晴らしさを口頭ではあるが伝えたら、是非行きたいとのこと。場所も近かったので「北欧」をオススメしたかったが、知的好奇心が勝り、個人的に訪問してみたかった「スパリゾートプレジデント」へ向かったのである。

 サウナに着くといつも通り、体と口内を清める。申し訳程度に湯に浸かり、サウナへと向かう。

 「ん?階段?」

 そこに現れたのは、上下階へと続く階段であった。どうやら、それぞれサウナへと続く階段のようである。物珍しさに気を引かれながら、半階下がって通常のサウナへと向かう。ストーブがとてもデカい。半地下のサウナだからか、少し圧迫感がある。しかし、それがいい。男という生き物は、何歳になろうとも、狭い、暗いところが好きな生き物なのである。

 サウナを後にし、水風呂へ。そこには白熊の絵が記されていた。水温計を見ると15℃の表記。はて、人間には冷たい温度であるが、白熊には如何様なものであろうか。しかし、さすがに15℃。素晴らしい、とても素晴らしい。全ての水風呂が15℃だったらいいのに。その様なことを思ってしまう。

 ひと休憩終え、2セット目は上の階へと向かう。怖い。全裸で螺旋階段を登る日が来るとは。上の階は、どうやら薬草サウナな様である。入ってみると、目の前が真っ白になった。ここはなんだ!?極楽浄土か!?いいや、サウナである。椅子に腰掛け周りを見渡す。12分計が無い。しかしながらテレビも無い。良い。無心になれる。都会の喧騒の中で働いている身としてはたまにはこうしてゆっくり瞑想でもしたいものである。と思ったのも束の間。

 「ん゛っ!」

 熱い!何かと思ったら天井から滴り落ちる熱い水滴。これも修行の一環なのか。匂いや温度がいいだけに、とても残念である。ラストセットは通常のサウナにしようと心に決め、薬草サウナを後にした。

 失敗や経験を繰り返し、その道は洗練されていくものなのだとひしひしと感じた。しかしながら、この経験はとても大事なものになるだろう。そう思うと、ケツイがみなぎった。

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