サウナと天然温泉 湯らっくす
温浴施設 - 熊本県 熊本市
【WANIMAアウフグース②】
軽く2人で仰いだ後は岩本さんは1段目に座り、高倉さんのソロパート。
岩本さん「高倉君が使ってるタオルは世界基準のタオルで、湯らっくすでこのタオルを使いこなせるのは、高倉君と福永さんのみとなっております」
後輩を盛り上げる口上にエースの自覚を感じられる。その言葉からも高倉さんへのリスペクトを感じる。
高倉さんの世界基準の大きな大きなタオルが、華麗に舞いながら、強いけど優しい風がサ室のお客さんの表情を穏やかな顔に変えさせる。
デビューの頃から高倉さんの風を受けてきたが、今やエースと言われるまで成長したのは生半可な努力ではないだろう。今では東京で大活躍中の増本さんが、世界基準のタオルを渡した期待を裏切らない見事なタオル捌き。技が決まり大きな拍手。
岩本さん「タオルの技術、音、温度と色々な部分をお楽しみ下さい」
岩本さんの口上も、高倉さんのタオル捌きに負けない位の成長で、お客さんを喜ばせるために何をすれば良いか常に考えている事が伝わる。
約2分間の高倉さんのソロパートが終わり
岩本さん「では2セット目に入らせていただきます。高倉君が素晴らしすぎて緊張しますが…頑張ります」
軽く1杯のロウリュウ。
明らかに最後まで曲を聴かせるスタイルだ。
岩本さんの目つきが、いつにもまして真剣な気がしたのは気のせいではなかった。
サ室の中で華麗に舞う姿に思わず見惚れてしまう。途中タオルを一回落とすが、いつもみたいに、「くっそー」とは言わず、すぐにタオルを拾い技を披露する姿に又泣けてきた。
私が、大好きなタオルを上から振り下ろし、下から上へ送る風をさり気なく送ってくれる。
バンバン決まる岩本さんの技に、りんどうの曲が聞こえない位の大きな拍手が送られる。
りんどうも終盤になり、岩本さんが高倉さんにそそくさにタオルを渡して、ダブルエースの風がサ室へ送られる
【トンネル抜けて海を渡って、曲がりくねった細い道を真っ直ぐ 花が咲く頃手紙を書くよ 心細い時は喜び数えて 流れる時の早さに 体を委ね眺めてる 変わりのない物語 りんどうの花のように】
不安な事の方が正直多いが、これだけの勇気を貰って負けるわけにはいかない。
心細い時は、今日のこのアウフグースを思い出し、自分を奮い立たせるぞと決意する。
曲が終わり、岩本さんがサ室を出られる際に、お互いに深い礼をした。岩本さんの表情からは、「伝わってました？」と確認するようだった…
続く
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