サウナしきじ
温浴施設 - 静岡県 静岡市
温浴施設 - 静岡県 静岡市
【サウナーとしての座標を確認できるまさに聖地】
憧れの地に初訪問。いかに素晴らしいかは多くの人が語っているとおりですが、自分が感じた「他のサウナと違う聖地」たる所以は以下。
・温度/湿度/時間では語れないサ室の深み
→高温(120℃〜130℃)のフィンランドサウナ、低温(60℃〜70℃)多湿の薬草サウナの2種類のサ室ですが、体感温度では蒸気噴出時の薬草サウナの方が頭抜けて熱かった(暑かった?)です。また、自分は普段サ室滞在時間はだいたい10分、二の腕の発汗の具合を見て水風呂へと移動するのですが、しきじのサウナでは時間や発汗とは関係なく、本能というか感覚レベルで「あーめちゃくちゃ気持ちいい、これもう水風呂だな」というサインが現れて水風呂に移動というルーティンになりました。温度とか湿度とか時間とか発汗量とか定量的な評価ではなく、自分の感覚、カラダと対話をして水風呂のタイミングを取るという定質的な観点がとても新鮮でした。
・柔らかさの極みの水風呂を体感することによる価値転換
→一般的には例えばシングル、深さ80cm、4人同時に入れる広さ等々とスペック面で語られることの多い水風呂ですが、しきじのそれはスペックで言うと非常に平凡。特に水温が低いわけでもない。それでもそれでも、極上の心地よさ!!その心地よさの秘密はもちろん天然水の水質というところなわけですが、水温至上主義というか、「水風呂=低温こそ至高」という概念が根底から覆ります。「水風呂とは何なのか?己は水風呂に何を求めるのか?」という本質的な問いかけを投げかけられるという、サウナーのパラダイムシフトがそこにある(言い過ぎ?)。
と、オススメとしては複数のサウナを体験した後の方がいかにしきじが別格か、、、ということが浮き彫りになって良い気がしますが、とにかく自身のサウナーとしての経験やスタンスのマトリクスのゼロ地点というか、自分とサウナとの関係性と向き合えるところも聖地たる所以なんじゃないかと思いました。もちろん初めてのととのいがここで得られた人は、また各地のサウナを巡った後に戻ってきて、出発点がいかに素晴らしかったかを追認識すると言う得難い幸福も体験することができるのかも。
と、あらゆる意味で「聖地」であるしきじ。だからこそ訪れる人は「ただいま」の意識を持ってあの水風呂に抱かれるんじゃないかと。
あ、自分ももちろん水風呂の水、湧出口から飲みました。地球で一番うまい飲み物なんじゃないかと思いました。さいこう。
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