なわぽん

2022.11.30

2回目の訪問

水曜サ活

「トゴールの魔女」

ひさびさすぎる投稿、そして約1年半ぶりの北欧。
 
次はいつになるかわからない長期休暇の最終日、私は気付けばサウナに足を運んでいた。

16時にチェックインを済ませると、当初の予定ではととのった後にレストランに行くはずだった。
しかしながら、絶妙な空腹に耐えられず、あろうことか私はサウナ前に北欧カレーとビールで優勝してしまったのだ。

今思えばこのとき既に魔女の魔法にかけられていたのでは無いか。

このサウナブームの原点にして頂点の北欧だが、何がそんなに良いのかと聞かれると一瞬悩む。
サ室そのものだけを思うと私はスカイスパYOKOHAMAや山梨の桜庵が好きだったりする。
しきじのようなとてつもない水風呂や薬草サウナがあるわけでも無い。

それでも北欧が頂点たるのはやはり、外気浴を含む総合点の高さとトゴールの湯に所以があるのでは無いか。

トゴールの湯には魔女がいる。
これまでも北欧では少女の唄うヨーデルが聞こえたり、北ヨーロッパの自然に圧倒されたりと、様々な整い方をしてきたが、魔女の魔法にかかったのはさすがに今回が初めてだ。

それは2セット目を終え、寝椅子に寝そべっていたときのこと。3セット目に行きたいが、今日はアウフグースでは無く1人ゆっくりとサウナを楽しみたいと考えており、サ室前に出来た長蛇の列を横目にタイミングを伺っていた瞬間に起きた。

「おいでよ」

声を聞いたかすらも曖昧だが、私はトゴールの湯に足を踏み入れた。

少しの時間を潰すだけと考えていたがもう遅い、悪魔的温度の湯、顔を撫でる少し冷たい風の心地良さから一瞬で眠りに落ちた。

疲れていたわけでは無い。むしろ長期休暇を通し最高のリフレッシュが出来、身体のコンディションは最高だった。

「ずっとここにいなよ」

何度も湯船を出ようとしたが、金縛りにあったかのように身体が動かない。
心地良い温度のはずなのに汗が止まらない。

全身の汗が噴き出てこの前溶けて無くなってしまうのでは無いかと思ったとき、目が覚めた。

3セット目はトゴールで出した汗と思いのほか効いてきたビールのアルコール故、5分しか入れなかったが想像以上のととのいを得た。

こんな素敵な魔法があるだろうか、姿は見えなかったがいつかこの魔女の顔を拝んでみたい。

そして今日サウナに足を運んだ迷いの無い足取りは明日からの私の人生にこそ必要なものだ。
どんなときも迷いの無い足取りで前に進み続けたい。

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