2020.02.24 登録

  • サウナ歴 4年 7ヶ月
  • ホーム スカイスパYOKOHAMA
  • 好きなサウナ 森のかほり
  • プロフィール しがないリーマン 揉まれている 社会の荒波に 熱波浴びれば すべて忘れる 翌日思い出す ととのい椅子に腰かけりゃ 星屑大宇宙 そうだ、もがくんだ水風呂の中で 明日が見えなくなっても 3セット目ロウリュする 汗と一緒に悩みも出る サウナだけはもう止められない
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なわぽん

2023.04.09

1回目の訪問

脱衣所→洗体場・浴槽→サウナ・水風呂・休憩所と完璧に区分けされ、導線引きされた構造は、日常のととのいサウナとしては至高

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なわぽん

2023.04.02

1回目の訪問

サウナリウムとダンシングガール
待ち合わせは高円寺
名前なんかない猫と行く

完成系を目指して夜に飛ぶ鳥
ミサイルも魔女も越えてあの街まで行け
CITY LIGHTS CITY LIGHTS
どこにも行けないけれど けれど

そんな歌に誘われ、昨日僕は高円寺のサウナリウムに行った。
そしてととのった、懐かしのあの夕焼けとオレンジトレインに想いを馳せながら

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なわぽん

2023.03.26

1回目の訪問

王道中の王道にして唯一無二。

最近、都内に次々とOPENするヒノキを基調とした洗練された良サウナも至高だが、どれもどこか個性を感じず、日常の疲れを癒すルーチンサ活の一端を担う以上の感動を得る機会が減っていたように思う。
その点、キャビナスには北欧やアスティル、スカイスパやラクーアのようなサウナブーム以前から君臨する覇者たちに親しい雰囲気を醸し出しつつ、更にその個性を発揮しており、最高の癒しを得ることができた。

特に至高なのは屋上だ。博多の駅前でありながら、多くの木々と異国情緒を感じる外壁は来訪者に非日常を授ける。
そしてその雰囲気こそが、唯一無二。過去文字通り北欧の大自然と重厚感を感じながらととのったことは何度かあったが、キャビナスの雰囲気は北欧のそれとは違う。

例えるならば、、そうだな、イタリアのヴェニスだろうか。いやオランダの風車村も似合う。
陽気な街の片隅、路地裏で街の人々の歌声に耳を傾けながら、また風車の風と川のせせらぎに囲まれてととのいを感じるような素晴らしさがあった。

是非また訪れたい。

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なわぽん

2023.03.17

3回目の訪問

朝起きて、アスティルの館内着を脱ぎ、スーツに着替え出勤する
仕事が終わるとスーツを脱ぎ捨て風呂に入る、風呂から出てまたアスティルの館内着を着る
またアスティルの館内着を脱ぎ、Yシャツに腕を通す
三度、シャツを脱ぎアスティルの館内着に腕を通す
またまたアスティルの館内着を脱ぎ、スーツに着替える
またまたまたまたスーツを脱ぐとアスティルの館内着に着替える
そしてアスティルの館内着を脱ぎ、スーツに着替えて会社に行く
帰宅するとスーツを脱ぎ、風呂に入りアスティルの館内着に着替えるのだった
これは望んだ幸せの形だろうか
そしていったい今週わたしは何回アスティルに行ったのでしょうか

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なわぽん

2023.03.06

2回目の訪問

あるいは立ち昇るととのいの湯気の先に蜃気楼、いや、ひとりの少女をみた

あの娘ってだれ

おれが昔、新橋だった頃、あの娘は新宿だった。
おれが昔、アスティルだった頃、あの娘はどこにいた

そう、それが例えば

たとえばあの娘は透明少女

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なわぽん

2023.01.03

1回目の訪問

渋谷SAUNAS

[ 東京都 ]

さうな-す【SAUNAS】
-サウナ。サウナが多数ある様。最上のととのい空間。パーソナライズされたOne to Oneサウナの集大成。

長年、サウナ不毛の地であった渋谷にニュージェネレーションサウナが出来たことは、いよいよサウナが大衆文化となったことの証明では無いか。

渋谷という街は今や日本の文化の集積地であり、発信源でもある。集まった文化・人も多種多様だ。
若者を中心としたファッション、アート、グローバル、ビジネス、宗教、風俗。そこにサウナである。
いや、サウナスだ。
1施設に様々なサウナが集まるということ、即ち訪れる人々にも百人百葉のととのいを授けるということだ。

ある人はほろ苦い初恋を思い出しととのい、またある人は家族を想いととのうだろう。
消えてしまいたい気持ちを抱えている人もいれば、何も考えていない能天気もいる、将来を案じる人も目の前の毎日を繋ぐことしか考えていない人もいるだろう。

ただひとつ言えるのは、みんなサウナに出会った。みんなサウナスを見つけたということだ。

何を想い、どう生きていようと宇宙は広い。
この広い宇宙の奇跡の地球にいるのに小さな個室で蒸されて逝っている。

それだけで十分僕らは変人だ。
変人だけど幸せだ。

それでいいじゃ無いか。サウナに入ってやさしい気持ちで生きればこの世界はきっと良くなる。

世界のどこかで戦争が起きていても、疫病に苦しむ人がいても、結局ぼくらは他人事にしてしまう。
なら精一杯生きよう、生きて自分が幸せで、次はその幸せを他の人にも波及させていく。
そんな2023年にしたい。

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なわぽん

2022.12.20

1回目の訪問

8HOTEL CHIGASAKI

[ 神奈川県 ]

なあジョニー、波乗りとサウナは似ていると思わないか。

サーフィンには地平線を見つめ、ジっと波を待つ時間がある。
まるでサウナで熱さに耐え、汗を流し時が経つのを待つかのように。

どちらも苦痛では無い。
潮風や熱波に身体を委ね、心を無にする。
その瞬間の至福たるや。

波が来てからは闘いだ。
どんなライドをするのか。波を見極め、必死のパドルで波を掴む。水風呂と一緒だ。
冷たさに身体が馴染むまでは必死に息を整える。

だがわかるだろう?波と一体感を生むとき、水風呂とひとつになったときのえも言われぬ感動を。

そしてそのまま快楽に浸る。

8HOTEL CHIGASAKIはまさに、波乗り人とサウナーにとっての聖地だった。

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なわぽん

2022.12.20

1回目の訪問

もしもニュージャパン梅田に行っていなかったら、私は停電による5時間の新幹線遅延を耐えられなかっただろう。

「永遠の循環の環」
前日の夜から翌朝にかけ、計6セット。
まるで輪廻転生、いや生態系の食物連鎖のごとく永遠の循環の環に組み込まれたかのように、何度も繰り返しサウナに入った。
自然界のそれと同じように、サウナも環のはじまりを決めることは出来ない。
あるヒトは休憩から、あるヒトは水風呂から、あるヒトはサウナから。
それでいいじゃ無いか。みんなちがってみんないい。

「隔たり・境界線・ボーダーライン」
何よりも驚いたのはサウナ環境に隔たりが無いことだ。
更衣室と浴室、浴室と整い場、サウナとプール、洗い場と露天風呂、その全てに境界線が無く、気の向くままのサ活を加速させる。
そのかわりに夢と現、意識と無意識、東京と大阪、人間と人間のボーダーラインを取り払ってしまう快感を享受出来る。

永遠の循環の環と取り除かれたボーダーライン、ニュージャパン梅田を一言であらわすと「人類補完計画サウナ」だろう。

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なわぽん

2022.11.30

2回目の訪問

水曜サ活

「トゴールの魔女」

ひさびさすぎる投稿、そして約1年半ぶりの北欧。
 
次はいつになるかわからない長期休暇の最終日、私は気付けばサウナに足を運んでいた。

16時にチェックインを済ませると、当初の予定ではととのった後にレストランに行くはずだった。
しかしながら、絶妙な空腹に耐えられず、あろうことか私はサウナ前に北欧カレーとビールで優勝してしまったのだ。

今思えばこのとき既に魔女の魔法にかけられていたのでは無いか。

このサウナブームの原点にして頂点の北欧だが、何がそんなに良いのかと聞かれると一瞬悩む。
サ室そのものだけを思うと私はスカイスパYOKOHAMAや山梨の桜庵が好きだったりする。
しきじのようなとてつもない水風呂や薬草サウナがあるわけでも無い。

それでも北欧が頂点たるのはやはり、外気浴を含む総合点の高さとトゴールの湯に所以があるのでは無いか。

トゴールの湯には魔女がいる。
これまでも北欧では少女の唄うヨーデルが聞こえたり、北ヨーロッパの自然に圧倒されたりと、様々な整い方をしてきたが、魔女の魔法にかかったのはさすがに今回が初めてだ。

それは2セット目を終え、寝椅子に寝そべっていたときのこと。3セット目に行きたいが、今日はアウフグースでは無く1人ゆっくりとサウナを楽しみたいと考えており、サ室前に出来た長蛇の列を横目にタイミングを伺っていた瞬間に起きた。

「おいでよ」

声を聞いたかすらも曖昧だが、私はトゴールの湯に足を踏み入れた。

少しの時間を潰すだけと考えていたがもう遅い、悪魔的温度の湯、顔を撫でる少し冷たい風の心地良さから一瞬で眠りに落ちた。

疲れていたわけでは無い。むしろ長期休暇を通し最高のリフレッシュが出来、身体のコンディションは最高だった。

「ずっとここにいなよ」

何度も湯船を出ようとしたが、金縛りにあったかのように身体が動かない。
心地良い温度のはずなのに汗が止まらない。

全身の汗が噴き出てこの前溶けて無くなってしまうのでは無いかと思ったとき、目が覚めた。

3セット目はトゴールで出した汗と思いのほか効いてきたビールのアルコール故、5分しか入れなかったが想像以上のととのいを得た。

こんな素敵な魔法があるだろうか、姿は見えなかったがいつかこの魔女の顔を拝んでみたい。

そして今日サウナに足を運んだ迷いの無い足取りは明日からの私の人生にこそ必要なものだ。
どんなときも迷いの無い足取りで前に進み続けたい。

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なわぽん

2022.03.14

1回目の訪問

4月からドバイに行ってしまう友人と懐かしの赤羽河川敷でチルした後、行き着いたのが板橋のスパディオだった。
浴室内は半分は北欧を彷彿とさせる自然光を取り込んだ白を基調とした洗練された作り、もう半分はそれこそドバイにいそうな富裕層が好みそうな、暖色光を用いたゴージャスな作り、露天には少し濁った色をし、むしろ優雅さを際立たせる天然温泉のジャグジーと和を感じさせる露天風呂が完璧な調律で和洋折衷を成していた。

浴室内、サウナ、水風呂ともに安心感を与える香りが漂っており、サウナはストーブサウナながらも言わずもがな私を整いへと導いた。

1セット目は外気を感じ、2セット目は浴室内の寝椅子で休憩をしたところ、季節柄ゆえの無を感じられらちょうど良い気温の中で私は1時間近く、意識を失った。
その間私は人類発祥の渓谷オルドバイの底から人類の最新の英知の固まり、世界最高の建造物ブルジュドバイの頂上まで、時間と空間をも飛び越えて旅をした。

その中で、旅立つ彼との思い出をたどり、切なくも今この大切な瞬間の幸せを感じた。

いつかまた、この旅の続きをしたい。

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なわぽん

2022.01.23

1回目の訪問

湯乃市 藤沢柄沢店

[ 神奈川県 ]

ショパン/ノクターン第2番のような整いを得た。 



私は湯乃市に来ると毎回こうなってしまうのだ。




身体を洗い、まずは高濃度炭酸泉に入る。
一般的に炭酸泉に入ると毛穴、汗腺の開きにより汗を掻きやすくなるというが、ここのは少し違う。
汗腺だけでは無く全身の精孔が開放される。

その後、電気風呂に入り全身に刺激を与え、第六感を覚醒させる。

覚醒状態でサウナ、水風呂に入ることで覚醒は整いへと昇華される。

外に出て3畳分の畳に大の字で横たわる。
まるで日本庭園を思わせるような慎ましく佇む竹林の枝木の漣に耳を澄ます。流れ落ちる湯の音もいとをかし。

1セット目、私は竹になった。
2セット目には、私は月になった。
開かれた第六感が私を世界へと変えていく。
3セット目、私は夜空になった。

と同時に感じる。ショパンが奏でるノクターン(夜想曲)だ。
聴こえるのでは無く、感じた。
そう、私は夜空だ。
全身に美しい音色が響き渡る。

これが音楽、これが整い。
私はそのまま宇宙に溶け込み、消えてなくなった。
気がつくと自宅のベットに横たわっていた。
第六感の閉鎖だ。

夜空を見上げて今日も思う。
ああ、またすぐに湯乃市に行かなくては。

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なわぽん

2022.01.08

2回目の訪問

スカイスパYOKOHAMA

[ 神奈川県 ]

今年もありがとう。
年明け早々にして溢れ出る感謝。

私 26歳 冬
己の肉体と精神に限界を感じ、悩みに悩み抜いた結果

私がたどり着いた結果(さき)は…
感謝であった。

自分自身を育ててくれたサウナへの限りなく大きな恩

自分なりに少しでも返そうと思い立ったのが
一日一万秒 感謝のサウナ行脚

気を整え、拝み 祈り 汗を掻く
一連の動作を一回こなすのに当初は5~6分

3セットを終えるのに初日は1時間を費やした。

ベンチに座れば倒れるように寝る
起きてまた汗を掻くを繰り返す日々

2年が過ぎた頃異変に気づく
10分入っていても気持ちいい

齢25を超えて完全に羽化する

感謝のサウナ3セット1時間半
かわりに祈る時間が増えた 

サウナを出たあと 私の精神は
世界を置き去りにした

怪物が誕生した
つい60分程度前のことである

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なわぽん

2022.01.02

1回目の訪問

チェックイン

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なわぽん

2021.12.12

1回目の訪問

高校時代の友人と午後3時半にIn。
天空のアジトだよと秘密基地感を満載に醸し出し案内するが激混み。
まだサウナにハマりきってない彼に並びながらの3セットは酷かと思い「2セットで出る?」と聞いた。
すると彼は、「3セットやろうよ。外の景色が変わるから」と言った。
私はハッとした。私よりも遥か高みからサウナを楽しんでいた。サウナ→水風呂→休憩を如何に好きなペースで楽しめるかでは無い。天空のアジトという空間そのものを楽しむことが最も重要だったのだ。
見下ろす景色は淡い水色とオレンジ、深い紺と赤みがかる地平線、吸い込まれそうな黒い空に地に輝く光と変化した。
高校時代からの時の流れの速さと生きてきたいつの時代もその時々にそれぞれの良さがあったことを教えてくれた。

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なわぽん

2021.12.04

1回目の訪問

〜サウナージャパンSeason1〜
「このサウナに対して、僕自身の感情が爆発する瞬間が来るのかどうか、確かめたくて来ました。」

今日厚木健康センターを選んだのは、金曜日の夜に、仕事終わりにわざわざ車を走らせてまでこのサウナに来たいと思うのか、僕自身の感情が爆発する瞬間が来るのかどうかを確かめたくて、選びました。

確かに薬草風呂は好きですよ。入っているとヒリヒリする感じは唯一無二ですし、もちろん草加健康センターも大好きなので、サウナが良いことも分かってます。

でも僕は、サウナーにとっては"距離"というのもすごく重要な要素だと思うんです。

そりゃ毎日しきじに行けたら最高ですよ。
ただ現実的にそれは難しいですし、だからこそ誰しもが身近に良いサウナを探す訳じゃないですか。

僕自身はね、サ旅のサウナと日常のサウナって少し違うなと思うんです。
サ旅のサウナは最高なコンディションで整えるように覚悟と準備と高揚感を持って臨みますよね。
でも本当のサウナというのは疲れたとき、孤独なとき、悩んでいるとき、「サウナイキタイ…」って思ったふとしたとき近くで寄り添ってくれる。そんなサウナだと思います。
生涯のパートナーを見つける旅ですから、今日はそのリアルに厚木がどれだけフィットするのか、僕自身とシナジーを生むサウナなのかどうか、そこを確かめて来たいですね!


サウナ8分×3セット
水風呂30秒×3セット
休憩10分×3セット


厚木健康センターには元々良い印象をもってました。居心地が良いというか落ち着くというか。

ただ浴室に入った最初は屋外からの風がちょっと冷たいなと思ったんです。

でも、サウナに入ったら違いました。
サウナも薬草風呂も良いことは分かってたんですが、一番は外気でしたね。

水風呂後の外気はほんとに何も感じない。
脳を直接掴まれているかのような深い整いを感じました。

完全に惚れましたね。
体温に近いの高濃度炭酸泉とサウナと水風呂、そして薬草風呂と外気。温冷交代に加え無温、永遠に離れたくないなと。

厚木健康センターさん、バラを受け取って頂けますか?

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なわぽん

2021.12.01

1回目の訪問

水曜サ活

報酬は入浴 毎週Wednesday
東京は愛せど何にもない

アフター6の ちょいnight
週休3度もらってみたい 桶の水

ロウリュの匂いで飛んじゃって大変さ
毎晩絶頂に達して居るだけ
サウナの後、横になってみたい
そしたらベンチでHighになってトリップ

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なわぽん

2021.11.14

1回目の訪問

どこにいっても
生き返り そしてガン決まりで
そのままシャワー 浴びるくだり

そんな温冷で交代をみんなやってる
その理由は同じ
え?

Ah
なんでもかんでも欲しがるサウナじゃない?
また揺れるアートに飲まれている
それも理由は同じ
膨らんだ、妄想、幻想、真相を、いやあれを探してる

あれ、なに、わからないよ
それ、なに、赤いボール
浮いてる

welcome to the dirty night
みんな心の中まで整っちまっている
welcome to the dirty night
そんなサウナにみんなで寄り添いあっている
welcome to the dirty night
みんな心や脳まで開放されていく
welcome to the dirty night
そんな世界と時間に再び繋がれる

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なわぽん

2020.06.14

1回目の訪問

ととのいは、授かるものだ。
私は普段、ととのうときは少なからず、気のしれた友からととのいを授かることが多い。

ある時は休憩で昇天した顔から、またある時はサウナで至福の汗を流す姿から、外気を浴びながら、年齢に似合わぬ老人のようなストレッチをする姿から。

しかし今日、私はととのいを天から授かった。
珍しく、ひとりで向かったサウナの名は「上野オリエンタル」。

ひとりで行くサウナはそれこそCOVIDの前以来だったので、本当にととのうことが出来るのかと一抹の不安を抱えての入店だった。

その反面、ここ最近、友と行くただただ楽しい、悩みのない幸せなサウナで汗を流しながら、果たして自分と本当に向き合うことが出来ているだろうかと、私自身のサ道に疑念を抱いていたのも確かだ。

日曜の夜の上野オリエンタルは、客も少なく、マイペースに自分と向き合うことが出来た。

ここで天は私に、圧倒的至福を与えた。
「20時のロウリュをはじめます」

前面に"everyday Yakiniku"と書かれたTシャツを着たおやじさんが浴室に現れる。

僥倖、、圧倒的僥倖、、‼

そのとき浴室に居たのは奇跡的に私ひとり。
こうして焼肉熱波師のおやじさんと私のタイマンが始まった…!!

ここのサウナは熱い。程よい広さの2段の室内を蒸すには十分すぎるサウナストーンに惜しみげもなく、アロマ水が注がれる。
「江戸、ここは江戸の森だ。」浮世絵で江戸をモチーフにした浴室、そのサウナの中に深い森林の香りが満ちる。
イチ、ニ、サン、ヨン、、
おやじさんはひたすらに私に熱波を届ける。
「ああ、ああぁ」思わず声が漏れる。

友と過ごす幸せなサ活の中で、私は何を勘違いしていたのだろうか。現実社会は浮き世、サウナは憂き世を明るくする希望。ただそれだけじゃないか。

私がそう気がついた頃、熱波を届け終えたおやじさんは背を向けて去っていった。

きっとおやじさんとの出会いは天が与えてくれた奇跡だろう。
その背中には日本語で「毎日焼肉」と書いてあった。


サウナ:8分 × 3
アウフグース×1
水風呂:40秒 × 4
休憩:10分 × 4
合計:4セット

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なわぽん

2020.04.05

1回目の訪問

「妖精のいるサウナ」

"北欧"と言われ、一番に思い浮かぶのは相当なサウナ好き以外はデンマーク、ノルウェー、フィンランドなど、その名の通り北ヨーロッパの広大な自然と素朴な街並みだろう。

上野の街の繁華街とは少し離れた路地裏にあるサウナ北欧は、外壁も赤く、その佇まいからはいわゆる"北欧"のイメージとは到底かけ離れた場所に思えた。

しかし、やはりサウナ界ではその名を轟かせているだけあり、サウナ北欧は間違えなく私に"北欧"を感じさせた。

コロナの影響か、閑散とした浴室は新しさは無いものの落ち着きと清潔感を持ち、シンプルな間取りだか、その空間の奥行きから、広大な自然の中のサウナに来たかのような錯覚を与える。

加えて、この日の天気がより北欧を"北欧"たるものにしていたように思う。
薄い雲の膜が空にはられたかのような暗すぎない曇天と、ちらつく小雨は緑豊かの北ヨーロッパの、むしろありのままの姿に思えた。

刻々と夕に近づく中、少しばかり顔を出した太陽と青空は優しく、ととのいの瞑想に更け目を閉じると、風は間違えなく私を春へと連れて行く。

110℃の高温ながら湿度の高さから苦しさを感じさせないフィンランドサウナと質の良い水風呂、開放感溢れる外気浴から私の身体は全身の毛細血管の先まで血流で満たされ、37兆個の細胞ひとつひとつが歓びに踊った。

遠くで笑いながら裸足で駆ける少女と犬の声、「Nouse ylös♪」…


気がつくと私は家にいた。どうやって帰ってきたかすら全く覚えていない。
それもそのはず、つい先程まで、私は北欧の大自然の中、湖のよく見える草原に寝そべっていたのだ。

「起きて」と私に語りかけたあの少女は妖精だったのだろうか。
整理がつかず、ぼう然とする私の耳には、少女が歌う、ただただ美しいヨーデルが響き渡っていた。


サウナ:10分 × 3
水風呂:1分 × 3
休憩:10分 × 3
合計:3セット

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なわぽん

2020.03.24

1回目の訪問

この街にも、あったんだ。
赤羽にも、あったんだ。

この街で暮らしはじめて早2年。
どこか喧騒と現実逃避、誘惑が渦巻く街の一員になりきれない気がしていた僕も、やっと本当の意味でこの街に暮らしている意味を知ることになるかもしれない。

そんな夜になる気がしていた。

やっと、この街でホームサウナを見つけられるかもしれない。

そんな気がしていた。

地下にあるコスモプラザに足を踏み入れると、予想に反して綺麗な設備に驚いた。
浴室はジャグジーバスと2名で入るのが限界なこぢんまりとした水風呂、高温サウナと遠赤外線サウナというシンプルな造りだが、人も少なく、秘密の園にするにはちょうど良いと感じていた。

遠赤外線サウナはじわじわと体を温める80度に満たない気持ちの良いサウナ。1セットを終え、昂る気持ちを抑えつつも高温サウナに足を踏み入れるとそこは衝撃。

まさに重くのしかかる熱さとはこのことで、轟音をあげて熱を発するサウナ機を有するだけの力強さがある。

しかし…「あれ、汗が出ない」
熱さに頭が朦朧とするが、汗が出始めたのは6分を過ぎた頃から。

日本では、高温低湿の間違ったサウナが最近まで広く「サウナ」として認知されていたというが、まさにここのサウナは古き良き日本のサウナそのもの。

ここはまだ早かった。もう一回来ることがあるだろうか。
はじめてお酒を飲んだ日のような、そんな甘酸っぱさと苦さの残る少し切ない夜だった。


遠赤外線サウナ:10分×1
高温サウナ:10×1
水風呂:1分 × 2
休憩:10分 × 2
合計:2セット

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