スパ・アルプス
カプセルホテル - 富山県 富山市
カプセルホテル - 富山県 富山市
完璧な景色について歌ったアメリカの詩人がいた。彼が言うには「完璧な景色の中で、自分という輪郭が完璧な風景を欠落させているのではないか」みたいなことだったと記憶している。
思えば、天然水水風呂に飛び込むとき、そんな欠落を感じたことはなかった。
なんなら「おかえり」という言葉さえ聞こえてくる。
完璧な水風呂がどんなものかはまだわからないけれど
天然水の水風呂は僕らが入ったところで欠落なんてしないのだ。
それはそう、早朝の電車にたった一人で乗っている風景に似ている。
そこにあるのはまだ誰も触れていない朝の日差しと、鳥の鳴き声と、列車の足音だけだ。
そんな水風呂が、ここにはあった。
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら