奥のサ(isanow)

2020.08.06

1回目の訪問

波打ち際の少女との、ととのい三部作
第一部 栃木編

宇都宮餃子のはしごをしたあとに入店する。
サウナ室に入ると思わず「広すぎるんじゃないか?」と思ってしまう。
しかし、よくよく見回してみると種類の違うサウナストーブが3つもあることに気付く。
一つの空間なのにさまざまな温度があり、汗のかき方も変わってくる。

東京で流す汗と、水辺で流す汗もまた意味が変わってくる。

あるいは人生はそうやって視座をほんの少しずらすだけで、ずいぶんと彩りを変えるものなのかもしれない。当たり前のことだけれど。

プーロで外気浴ならぬ水気浴をしつつ浮かんでいたとき、波打ち際ではしゃいでいる少女が見えた。
少女は髪が濡れるのもかまわず、ふくらみはじめた乳房をまだまだ小さい水着で包みながら、飛び回っていた。
10歳ぐらいの少女だが、誰と来たのだろうか?
真夏のふれると指が切れてしまいそうな日差しの中、少女は声変わりしていないソプラノの歓声を上げていた。

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