5002本

2023.02.14

1回目の訪問

歩いてサウナ

「サ道」のタナカカツキプロデュース、とあれば「サウナ〜ととのい〜」とか「サ道館」なんて名前にするかと思えば「サウナス」。
シンプル…。サイズバリエーションを作る前のiPhoneのような自信を感じる。

朝8時枠で予約。ぎりぎりに着くと、6人ばかりの行列ができている。予約してもこの繁盛か…、と驚いていると、単に開店してないだけだった。ナニ? 寒さはサウナのスパイス?

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今日の男性サウナは、内外5つのサウナ室が使える「WOODS」だった。日替わり2バージョン商法とは、アイデアだ。

浴室に行くとわかるが、"読めるもの"がほとんどない。案内板、注意書きはもちろん、サウナイキタイや原田泰造のポスターもない。時計や温度計さえ主張控えめ。文字があると思考が走るからか、と思い知らされる、デザインされた空間。内省しろ、というプロデューサーの視線を感じる。

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強引に誘われでもしない限り、初サウナがサウナス、という事態は起こりにくいだろうが「お好きにどうぞ」とでも言わんばかりのオープンワールドなので、作法に戸惑うような初心者にはオススメできない!

お湯を張った浴槽がない。体を温めるにはサウナに入るしかない。冷水を沸騰させるかのように、気の長いサウナ浴。こんなんで大丈夫か、と思ったが、却って長居してしまった。サウナ室を出ると、湯気が上がるほどヒート。バーニャ体験って、こんな感じ? おれは、いま生きている。

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愛好家の欲望に応えるかのように、屋外の3室ではセルフロウリュがこちらを見ている。石の声を聴く。屋内はオートロウリュ。うん、これこれ、と孤独のグルメを演じたくなる。腹は減ったが、しかし、カレーに1500円は高すぎる。

背もたれに寄りかかる姿勢デザインを新鮮に感じた。それは、脱衣所から最も近い、ボックス席が3つ並んだサウナ室のことであるし、真向かいの水風呂のことでもある。休む時は寝る、四角くなっては休めない。人間はそうデザインされている。理に適っている。

シヴァ、…たぶんそう読む…、室内の水風呂は、ゆりかごの記憶を甦らせる、原始の体験だった。ささやかなバイブラ、水面は照明を反射して天井をゆらゆら照らす。ああ〜っ。気持ちよくて、2分半も浸かってしまった。

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3セットで1時間、という体内時計を信じたが、はじめの長居が尾を引き、5つのサウナ巡礼を終える頃には残り10分。脱衣所の時計は明らかに主張してた。

安穏としていた時間は夢…、「サ」の字のグッズを土産に、東京の朝の冷たさに帰ってゆく。これから一日始まるのに、もう終わった気分だ。

歩いた距離 2km

5002本さんの渋谷SAUNASのサ活写真
5002本さんの渋谷SAUNASのサ活写真
5002本さんの渋谷SAUNASのサ活写真

  • サウナ温度 85℃,63℃,95℃,75℃,95℃
  • 水風呂温度 14℃,14℃
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