5002本

ジムのサウナで過ごす日々だったが、やはり水風呂に浸かるのは気持ちがいい。

元は古代の湯に行くつもりだったが、改装中とあり、予定変更。
はじめにロウリュにあたり、焼けるような熱気に打ちのめされる。
この痺れるような体験は、健康から遥か遠いところにある、と感じてならないが、しかし、たまらない。
その後にミストサウナとジャグジー水風呂に浸かること2回、たいへんよかった。

湯上がり、オロポと牛肉餃子、辛味噌ねぎラーメン(超大盛り！)を腹に入れて、いい気分。
いつまでも営業してほしい、すばらしいサウナ。

「サ道」のタナカカツキプロデュース、とあれば「サウナ〜ととのい〜」とか「サ道館」なんて名前にするかと思えば「サウナス」。
シンプル…。サイズバリエーションを作る前のiPhoneのような自信を感じる。

朝8時枠で予約。ぎりぎりに着くと、6人ばかりの行列ができている。予約してもこの繁盛か…、と驚いていると、単に開店してないだけだった。ナニ？ 寒さはサウナのスパイス？

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今日の男性サウナは、内外5つのサウナ室が使える「WOODS」だった。日替わり2バージョン商法とは、アイデアだ。

浴室に行くとわかるが、"読めるもの"がほとんどない。案内板、注意書きはもちろん、サウナイキタイや原田泰造のポスターもない。時計や温度計さえ主張控えめ。文字があると思考が走るからか、と思い知らされる、デザインされた空間。内省しろ、というプロデューサーの視線を感じる。

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強引に誘われでもしない限り、初サウナがサウナス、という事態は起こりにくいだろうが「お好きにどうぞ」とでも言わんばかりのオープンワールドなので、作法に戸惑うような初心者にはオススメできない！

お湯を張った浴槽がない。体を温めるにはサウナに入るしかない。冷水を沸騰させるかのように、気の長いサウナ浴。こんなんで大丈夫か、と思ったが、却って長居してしまった。サウナ室を出ると、湯気が上がるほどヒート。バーニャ体験って、こんな感じ？ おれは、いま生きている。

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愛好家の欲望に応えるかのように、屋外の3室ではセルフロウリュがこちらを見ている。石の声を聴く。屋内はオートロウリュ。うん、これこれ、と孤独のグルメを演じたくなる。腹は減ったが、しかし、カレーに1500円は高すぎる。

背もたれに寄りかかる姿勢デザインを新鮮に感じた。それは、脱衣所から最も近い、ボックス席が3つ並んだサウナ室のことであるし、真向かいの水風呂のことでもある。休む時は寝る、四角くなっては休めない。人間はそうデザインされている。理に適っている。

シヴァ、…たぶんそう読む…、室内の水風呂は、ゆりかごの記憶を甦らせる、原始の体験だった。ささやかなバイブラ、水面は照明を反射して天井をゆらゆら照らす。ああ〜っ。気持ちよくて、2分半も浸かってしまった。

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3セットで1時間、という体内時計を信じたが、はじめの長居が尾を引き、5つのサウナ巡礼を終える頃には残り10分。脱衣所の時計は明らかに主張してた。

安穏としていた時間は夢…、「サ」の字のグッズを土産に、東京の朝の冷たさに帰ってゆく。これから一日始まるのに、もう終わった気分だ。

東名高速を走っていると、ラッコの描かれた大きな看板が目に入る。目立つ！
上りから出ると、自動的に健康センターに着く。出来すぎた導線。

草加健康センターを体感していれば、厚木とて疑う余地はない。
広いサウナ室、冷たい水風呂、10人はくつろげる外気浴スペース。
ああっ、気持ちいい…。

安い、広い、熱くて冷たい。
サウナは東京都の外に求める方が、満足度が高いのかもしれないなあ、と思った。

低温サウナ室の最上段で、うつ伏せになるよう指示される。ああ、王様だから。

薬草の束「ウィスク」を用いて、蒸してもらったり、(軽く)叩いてもらったり、でも頭は氷水で冷やしてもらったり、…普段と違うサウナ室での過ごし方。
いい香り。
すこし、ふしぎ。

続いて仰向け。体は確実に温まる。
それはウィスキングマイスターも同様で、途中でブレイクが入り、その時に冷たい飲み物を差し入れてもらう。

これが、うまい…！
体にわるいビールの飲み方みたいだ。
そして施術が再開する。

＊＊

ウィスキングが終わり、体に付いたウィスクの葉を流すと、水風呂へ誘導される。

「浮かせ師をやります」
言われるがまま、大の字になって浮いてみると、下からやさしく支えられて、扇風機の首振りように、ゆっくりと左右に反復させられる。よく冷える。

耳は水中、目も閉じてみると、非現実的、浮遊感。
次第にZ軸の動きも混ざるので、訳がわからなくなる。

どこだ？
さっきも入った水風呂なのか？

着地して目覚めると、さっきも入った水風呂だった。
上がってへりに座ると、頭を下げるよう指示される。王様のお辞儀。

すると、少なくとも2リットルは入ってそうなバケツの湯を、いきなり頭に浴びせられる。間髪入れずに、次は冷水。そしてまた湯。

効く〜〜〜。
へりに座ったまま、しばらく動けない。動きたくない。

「休憩用のイスを準備しました」
そう…。それじゃあ動かなくっちゃ、始まらない。

＊＊

深めのデッキチェアに腰掛け、足は足置き。
そして何枚ものタオルで包まれる。ミイラ。
ミイラって、あったかい。

いろんな音階の音叉の音が出るマシーンが、頭上で鳴り続ける…。あったかい…。

ウィスキングおわり。はや〜い。
ウィスキングよかった。すばらし〜い。

＊＊

ジンジャーエールでひとり乾杯。
一日王様、めでたく返上。

でも帰り道、もう王様になりたい！

「日本唯一のウィスキング常設店！」
そう言われると弱い。

大好きだった御徒町のプレジデント、その公式アカウントの中の人がジートピアを推すので、目に留まった。
惹きつけられて足を運ぶと、ある日は超満員。
入り口に「待ちます」と手書きの張り紙まである始末。まずウィスキングの予約は取れまい、と踵を返し、船橋グランドサウナへ。

サウナのセーフティネットがある街、それが船橋。

＊＊

仕切り直して別日、昼の14時、入店はできた。
ウィスキングの予約枠を訊ねると、一番早くて19時だという。

5時間後…。
しかし、目当てはウィスキング。短時間コースでもないし、のんびり待つか…、とロッカーへ向かうところで、キャッチに声をかけられる。

「時間調整に、王様コースはいかがですか？」
いいキャッチ！

アカスリ50分、マッサージ60分、110分7000円のご奉仕価格！ これに1ドリンクも付けちゃう、というのだから、王様だ。

「ウィスキングの効果も増しますよ！」
ホントかなあ？

話を聞いていると、急に垢が吹き出した。体が凝り、喉が渇き、財布の紐は伸び切っていた。

王道を征くー。

＊＊

熱いサウナ、冷たい水風呂、落ち着く外気浴室(？)、これで1日居られるというのだから、混雑もするだろう。

3セット終えて湯上がり、レストランで辛ねぎラーメンを食べる。いい気持ち。
一服していると、アカスリの時間になっていた。はや〜い。

湯で温まった後は、まな板の上の鯉。よく垢が出ること！
手首や二の腕、すね毛の生えたふくらはぎ、こんなに丁寧に洗ったことが、自分であったかな？
砥石で足の裏を刮がれるのが、くすぐったい。
50分かけて全身、ツルツルになった。
仕上げに湯に浸かって完全なゆで卵になると、マッサージへ移行する。

施術中に眠ってしまった。マッサージおわり。18時半。はや〜い。

＊＊

ウィスキングまで30分。
体をサウナに慣らすように言われているので、従って2セットこなす。既に気持ちがいい。

私が気持ちよくなっている間に、ウィスキング会場となる低温サウナ室から利用者が追い出され、入れ替わりにテキパキと設営をこなす人の姿があった。
ウィスキングマイスター、くろださん。
2000人超、圧倒的な施術人数に裏打ちされた、ワザのある人のようだ！

19時からは、低温サウナ室を独り占め。
王道は続くー！

亀戸餃子で昼ごはんを食べてから入店。
毎週土日の支配人「混雑したら入店待ち」のツイートを見ると、呑気にチャーハン食べてる場合じゃないかなあ、と心配するも、堂々の入場を果たす。しかし、靴箱の状況を見るだけでも相当に混んでいる。

ところが流石ニューウイング、コロナ禍でサウナ室を増やしていて、これが混雑を解決していた。サウナ3室で、35人は同時に面倒を見られるんじゃないか。ご存知の通り、水風呂も2面あって大きい。休憩用の椅子も十分な数がある。まだ日も高いのに、浴室に50人はいたのかもしれない。それでも、裸で行列を作ることもない。深い深いキャパシティ。

アカスリ跡地に立った新設のサウナは、サウナストーブを奥行き二列で挟むフィンランドサウナ。座面が高いので猛烈に温まる。音割れしたBGMが不思議なイメージを醸成する。入れなかったが、テルマー湯もチャレンジ中。素敵だ。

湯上がり、まだ日曜競馬のメインレースも終わらないうちから飲み始め、良い子の歯磨きの時間で引き上げた。誰も私の歯を磨いてはくれないが、だから飲んで、飲んで、飲んで、いい心持ち。

待ち合わせまでの時間にサッパリしておこう、と気軽に立ち寄ったら、登り階段で「閉店」の張り紙に囲まれて、事態の深刻さを理解する。スカスカの売店が追い打ちをかける。そうだったのか…。
貯めていたポイントでフルタイム利用。

金曜。夕方になると混み始め、ついにサウナ室には入室待ちの行列が発生。みんな閉店を惜しみ、1分でも長く入っていようとしているのか。

読書サウナの火金曜、黙る木曜、レジェンドゆうさんのアウフグースの土曜。
アイデアの実践場になっているサウナ室の活用は楽しかったし、
孫の話を聴かせてくれるマッサージ師さんの施術も、レストランのクエン酸サワーと広東麺も、漫画のたくさんある暗くて広い休憩室も、とてもよかったなあ、と思い返す。

もう10日ほどありますが、長い間の営業、どうもお疲れ様でした。

水曜日、メンズデー1320円で利用。
滞在時間の制限はない。フルプライスでは高いと思うが、半額デーなら十二分に感じる。

受付の段階で感じることには、なにか、この激動の時代の流れと無縁な、隔絶された「ゆったり感」。バカンス。令和の東京に、こんなゆっくりした時間の流れがあるのか、と驚いた。これは個人的な感覚。

設備が素晴らしい。広い。浴槽もサウナ室も、こんなにあるのか、とたまげる。設定41度と、どこも湯の温度が高い。諸先輩方のお好みに合わせているのか。
湯上がり、休憩室も広い。リクライニングチェアにグッタリと身を預け、しばし眠った。

遂にやってきた、という気持ちで、火曜の昼、シャトルバス往来の狭間の時間に、草加駅に降り立つ。

駅前でラーメンを食べ終え、晴天、腹ごなしに歩いて行くかとも思っていたところに、ちょうど草加14系統のバスがやってきた。ラッキー。もちろん、バスで行って正解だった。遠い！

サウナスパ健康アドバイザーの、火曜1000円の割引権を行使した。平日の昼なのになかなか混雑していたが、みなさん、健康アドバイザーなのかな。

広い。浴槽いっぱい、利用者もいっぱい。
サウナ室に入ると、座面に敷いてあるタオルの熱さに驚き、サウナマットの上に縮こまる。下段でも暑い。5分と居られず、ジャグジー水風呂に浸かり、そして休む。なにしろ天気がいい。
サウナのハウツーにあるような、サウナ10分、水風呂1分、…のようなスケジュールでは、到底入っていられないだろう。極端。ファンが多いのも頷ける。回転率もいい。

そうこうしていると、ロウリュが始まるアナウンス。混むから出ておこう、と見計らって休んでいると、真っ赤になった利用者がゾロゾロと出てきて、熱波師も出てくる。もう終わったのか、と再び、サウナ室に入ると、まだ水の入った桶がある。あら、と思ってると、熱波師が戻ってきた。ロウリュ再開。そうなのか、「スロー・ロウリュ」とでも言うのか。カッカして終わりじゃないのね。
スローでも暑い。そして例の「爆風」のアナウンス。ネタは予習していたので、これには耐えられそうにない、と退出。レストランで氷スイを食べて、大休止。

1時間おき、檜風呂やジャグジーも楽しみ、またサウナに入る。素晴らしい。湯上がり、日も暮れて、ビールを飲む、飲む、飲む。最終のシャトルバスに乗る。自家用車で来る人は、飲めないから気の毒だ。歩いて帰る人は、暗い夜道を行くのだから、それも気の毒だ。噂通りの、いいところだった。

3人用のサウナが一室、男女の週替わり制。今週は男性用。…というか、カレンダーを見ると、3/4週が男性用になっている。需要を読むと、そうなるのか。

サウナマットが3枚だけ置いてあり、改めて3人用だということが明示される。実質の入場券。空いていたので早速入る。いい熱さ。

温度計が20度を指す水風呂から上がり、脱衣所を横断して外気浴スペースへ移動。ほとんど雨で濡れていたが、屋根で降雨を免れた乾いたベンチに、大きな柿の絵が描いてある。変わったデザインだな、と間近に見ると高精細な「人拓」だった。大きい。

眺め飽きると夕方。浴室全体では適正でも、3人用のサウナには多すぎる人出、サウナ室の前に順番待ちができている。「3人までだってさ」と連れ合いの会話も聞こえてくる。もう入れないな、と熱湯と水風呂の往復に切り替える。マイペースで3周するのは難しそうだ。

90分800円、180分1000円。上野でこの価格はすごい。
オリエンタルは上野に3箇所、振り分けられた数値は、そのまま満足度ランキングと言ってもいいのかもしれない。オリエンタル1は素晴らしい。

数年前に改装したというこの店舗は、入場券も自販式。インバウンドを狙ったのか、アメコミテイストの浮世絵モチーフが壁を賑わせる。うるさくないのかな。

内装は立派なのに、脱衣所の足拭きマットの吸水性が悪い。サウナ室の木組みの床は一部が割れていて、そこに蓋するようにマットを敷いているもんだから、危うく足をくじきそうになる。
不満はここまで。

熱いサウナ、冷たい13度の水風呂、十分に座れる数の椅子、4階の開けられた窓から入る風。どれも快適だ。

デザートサウナを楽しんでいると、テレビが鬼滅の刃の特別編を放映していた。
中年男性ばかりのこのサウナで、鬼滅の刃の知名度はいかほどか…。よく喋るアニメだ。

全集中─、という言葉が出たところで、ハッとした。サウナ浴を思い返せば、呼吸が浅くなっていたかもしれない。
大きく息を吸う、…中年男性の気化した汗を肺に入れる…、吐く。熱い。いい気持ちだ。
テレビアニメの鬼滅の刃が面白くなるのは、たぶんこの特別編の最後の方なので、それほど釘付けにはならない。パラリンピックはすごかったな。…などと、思い、目を閉じて映像をイメージする。よく喋るアニメだ。

4周した。最後は頭をすっかりタオルで覆い、ミストサウナへ。1人でいるうちは熱くて良かったが、出入りを感知。それが4回も5回も続くと、病的な冷え込みを感じることになる。出て行く人はいいけど、中に残る人はたまらない。レインボー新小岩はミストサウナのドアを二重にしていた。まるで宇宙船だ。でも、プレジデントの病的な冷え込みを思うと、その必要性がよくわかる。良さは相対的なもの。

水風呂は冷えていて、とても気持ちよかった。ガラポンチャンスは、帰る頃には忘れていた。

いたく気に入り、連チャン。昨日の入店を、泊まりのコースにすればよかった。

空いてる時間に入れたので、サウナも水風呂も、設定よりも、ほんの少しだけ強い温度になっていた。
特に水風呂は、張り紙では14〜16度の設定とあるところ、温度計は13度。大きな1度。入ると手足が刺すようにジンジンと痛む(ほどに冷たい)。ウェルビー福岡の、すごく冷たい水風呂を思い出す。うれしい誤算。
レインボーの水風呂は、この13度をマークした冷たい水風呂と、25度前後のバイブラの「冷し湯」が併設されているので、痛いのが嫌な人にも選択肢があるのがいいところ。

ロングコースにしたので、呪術廻戦を読み、食堂で食べて、またサウナに入ってからマッサージを受けるなど、充実した時間を過ごした。
マッサージはとてもよかった。街のマッサージ屋も利用するが、サウナで体をほぐして受けるマッサージはさらに効き目があるように感じた。
食事でもそうだが「美味しく感じた」だの「効き目があるように感じた」という感想が、サウナの魔法だと思う。首回りを施術してもらっているうちに、強烈に眠たくなる。ありがたい。ありがたい。

退店すると、喉が渇いたので隣のドラッグストアに入る。レインボーの浴室同様、ドラッグストアの店内も相当広く、商品ラインナップも充実していた。いいサウナの隣には、いいドラッグストアがあるもんだ、と感じた。

サウナ室114度に水風呂の14度、落差100度、という刺激的なコピーを御徒町プレジデントで見ていたので、以前から興味はあった。なんとなく、足を向けてみた。
南口から出るとすぐに看板が見える。…が、思ったより遠い。知らない道だからか。商店街に混じっている店舗って珍しいと思った。

気まぐれの来訪だったが、東京都内で一番素晴らしいサウナは、このレインボーかもしれない、と思えた。素晴らしかった。
まず、とても清潔。今日開店したのか？ …と思うくらい、綺麗。
次に、浴室が広い。その上、サウナ室が3つもあり、そのどれもが広い。114度もいいが、88度のフクロウサウナもいい(模型がリアルで驚く)。50度前後で香りも素敵なミストサウナもいい。いずれも内装に趣向が凝らしてあり、視覚的にも楽しい。こんなサウナ初めて。

サウナはリフレッシュ施設なので、施設にもどこか隙があると、…ぐっしょり濡れすぎた足マットや、天井の隅にシミを見つけたりすると…、ちょっと安心する。親近感とも言える。
一方で、レインボーには、そういうものがなかった。妥協がない。でも、非常に充実しているので、身を預ける安心感がある。大船に乗った気持ち。

できればロウリュを受けてみたかったが、時間が合わなかった。館内着にポケットがなくて面食らったが、忘れ物のトラブルを思うと、それでいいのかもしれない。
漫画コーナーには、キングダムや呪術廻戦が置いてあり、この点でも妥協がない。北斗の拳やバキ、アカギなんかで止まっているサウナもあるのに、ちゃんと最新の内容にアップデートしていて、スゴイ。

また来よう。…というか、ここに通おう。

サウナ室に入ると、いい香り。レジェンドゆうさんのアウフグースの残り香か。客層もアウフグース目当てか、いつもより若い人が多い気がする。心に決めた3周を終えて、食堂でひとり飯。うまい…。

またサウナ浴。来過ぎていると思うが、やめられない。

3周で終わらせる、と腹に決めて入室。1回目から、ちょっぴりだけガマン、初回が肝心だ…、と体にプレッシャーをかけた。まあ、そうは言っても追加1分程度。
水風呂もじっくり浸る。するとみるみる、初回から、強烈に決まりだす。これだ。…というか、今までの入り方がヌルすぎたな。反省。

既に非常にいい気持ちのまま、2周目に入る。沈黙のサウナ、時計を見て座り、顔にタオルをかけてじっとする。……、…眠たくなってきた。危ないなあ。あっという間に10分経つ。また水風呂、休憩。血行が促進され、足先にビビビ…、っと来る。
3周目も同様に、気持ちよく、夢を見ているかのような心地で終える。トータル60分程度。猛烈に眠たくなったので、休憩室に移動し、大きな座椅子に体を預け、少し眠った。

この強烈なパンチが好きで、 サウナにハマったのではなかっただろうか？ 通い慣れるうちに、ヌルく、浅いものになっていってしまった。セット回数増加は、本音の現れだったのかもしれない。ほんの1分、長くいるだけで、こんなに違っていい気持ち。後は帰って眠るだけ…。

9月のプレジデントも、はじめ十日間はショートコース100円引き。これだけでも嬉しいのに、21日から末日までは5枚5500円の回数券の販売もするという。絶対買いに行くぞォ〜٩( ᐛ )و

例によって3周終えたところで、欲張って4周目に入る。テレビはパラリンピック。走り幅跳びのマルクス・レーム選手の紹介VTRや、短距離走の選手入場が流れている。現代のオリンピック選手に記録で勝るレーム選手、目指すはオリンピックレコードを抜くことだという。すごい。

感心していると、サウナに入って12分過ぎている。ここで間もなく短距離走のレース開始。……、いや〜…、レース、見たいよなあ〜…。あまり推奨されないが、少しだけ熱さをガマンして、20秒に足らない世界最速のレースを見ることに。

速い。ゴールを見届けると、静かに急いで水シャワーを浴びに行き、誰もいない水風呂に静かに浸る。70秒…、80秒…、と、ここで突如、ぺリッと。ペリペリッと。…要らないシールが丸ごと綺麗に剥がれた時のような…、痛快さが頭を突き抜けて行った。…来た。たぶん、これがサウナトランスだ。

続けて、グオーッ、と怠さが体を支配する。休憩の椅子に座ると、動く気がなくなる。サウナのこういうところが医者には褒められることないだろうな、と思うが、ものすごく気持ちいい。

欲が湧いてくる。このまま5周目だ。
少しだけガマンするんだ…、とパラリンピック。女子短距離走や、男子走り幅跳びを見つめる。10分経過、そろそろレーム選手のジャンプだ、…と思ったところで、サブチャンネルのご案内。そんな殺生な…。プレジデントは利用客にチャンネル権を与えないので、テレビはそのままニュースウオッチ9に移行。無力…。水風呂に入る前から強い脱力感に襲われることになった。

そして水風呂に浸る。やはり欲をかいた甲斐があり、4周目の時よりもずっと気持ちいい。3周目までのサウナ浴はなんだったのか、と思うほど、強烈に決まる。暴力的と言ってもいい。やはり椅子から、動く気が、なくなる。じっとしていたい。

退館するときには2時間経っていた。60分ショートに慣れて、いつも50分程度で終えていたのに、この頃はプレジデントに来るたびに浴室利用の時間が伸びている。この強烈なトランスを、開始から3周の間に持って来れないか、明日から研究しなくては…。

会計して10の倍数日、プレジデントのお風呂の日、ショートコース1000円の日だと知る。ラッキー！

空いている。サウナはいつもより熱い気がする。水風呂はキンキンと冷たい気がする。それもこれも空いているから…。

やっぱり3周目で気持ち良さが沸き立つ。このまま帰るのは惜しい気がする…、と4周目に入る。そうなると利用90分越すので、やっぱり3時間コースで余裕見てないと、サウナ利用はできないな〜、と思う。

ホントにスカイツリーのすぐ近く。…というか、すぐ近くにスカイツリーがおっ立った、というのが実際か。銭湯料金でサウナが楽しめる。熱い。テレビはない。

水風呂は奥行きのある不思議な作りで、蛇口を捻ると細い滝が落ちてくる。ぬるい。水シャワーの方が冷たい。この辺はお好み。気持ちよかった！