河辺岩見温泉交流センター
温浴施設 - 秋田県 秋田市
温浴施設 - 秋田県 秋田市
巻の五十七 冬がやってきた
季節によってその顔を変える秋田の水風呂。普段は強力な発汗をうながすサウナに目が行きがちで、どこも同じような温度の水風呂でサ活をしめる。それが冬ともなれば水風呂が主役に躍りでる。
今までは嫌いな冬だったが、サ活を通して早く冬が来てくれればとさえ考える事もある。
はやる気持ちを抑えてゆっくりとカランと向きあい深呼吸をして湯桶にお湯を張る。
岩見温泉流儀で洗体→天然温泉→洗髪→天然温泉→洗顔で茹で上げた。
はじめての施設や久しぶりの水風呂となると気持ちがはやる。あまり無理をしてサウナへと行き急いでも身体には良くない。ゆっくりと温まり血液を循環させ深部体温を上げてゆく。そしてベストなタイミングでサウナへと入室する。
サウナ:9分 × 2
水風呂:1分 × 2
休憩:10分 × 2
合計:2セット
「ご無沙汰しておりました」 90度手前の室内は3月に訪れた時と同じままに受け入れてくれた。早く水風呂へと行き急ぐ自分を抑えゆっくりと熱を感じとる。ほどよく汗をかきほどよく疲労感がただよう。
冷てぇ〜。秋田の冬の到来を感じる。シャキッと身体がしまり そしてじんわりと包まれる。「これからまたお世話になりますね」
体の水気をふき取り外へと出て行く。落ちかけた陽が岩見の空をうっすらと照らすなかで、ゆっくりと深呼吸をして今日という日を思い返す。
あんな事やこんな事…出来た事や出来なかった事…明日になればなんとかなるでしょ。難しく考えてもしょうがない。先の事を心配しても気苦労だけが増してゆく。
明日は明日の風が吹く。
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