k7dy

2022.12.27

1回目の訪問

帰省中に暇な時間ができた。そこまで仲良くは無い友達と夜ご飯を食べ、1人でスーパー銭湯に泊まろうと思っていた。でもどうせならと思い、ずっと会いたかった友達と会うことにした。偶然その人と仲の良い友人達も帰省していたため、会いに行くことにした。

位置情報を頼りに追っていくと、田舎の大きなスーパー銭湯に辿り着いた。

男女共用のテントサウナがあった。異性の友達とはじめて入るサウナ。男性の耐久力はやはり違うと感じた。仲の良い友達と汗を流すというのは多幸感があった。

漫画を読みながら寛いでいると、閉館30分前のアナウンスが鳴った。時間を知らずにゆっくりしてしまった。
時間を逆算し、詳細なスケジュールを立て、浴室のサウナを高速で2セット入った。幸いサ室は貸切だったため、身体を動かして発汗を促進した。
なんとか閉館時間に間に合うように更衣室を出ると、1人の友達がまだ来ていなかった。昔から時間にルーズな人だったため、こうなることは予測していた。決められた時間ではなく自分の時間で動く彼は、社会的には許されないが自由で少し憧れた。

多くの時間を共にした友達だったが、私は昔の記憶が薄いので、その人と交わした言葉はあまり覚えていなかった。久し振りに会い、近況を報告し、この人の思考や紡ぐ言葉がとても好きだったと思い出した。
いつでも思い出せる訳ではなくても、過ごした時間は確かに存在していて、ふとした瞬間に懐かしさを連れて蘇るものだった。

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