森のスパリゾート 北海道ホテル
ホテル・旅館 - 北海道 帯広市
ホテル・旅館 - 北海道 帯広市
− そこは、何かが宿るサウナ室でした −
前日に夜にイン。モーリュやウォーリュという存在を初めて知った施設であり念願のトライ。
受付でロッカーの鍵を受け取ります(返し忘れに注意)。1人通れるくらいのドアから入ります、想像と異なりこぢんまり。更衣室にはフェイスタオル、バスタオルがいくつも置かれており、日帰り利用でも無料で使わせてもらえます。
浴室には3種類程の浴槽、中でもモール泉ジャグジーが目を引きます。アメニティの洗料はpola、良い香りで満たされています。ここまではホテルのスパ、コンパクトな広さとなっています。室内にも整い椅子あり。いよいよサウナ室へ。木材のドアノブを引きます...
一瞬立ち止まってしまいました。
鬱蒼とした森林の香り
仄暗い明かり
熱帯林はこのようなものかという湿気
入場した時点で圧倒される雰囲気がそこにはありました。
2段、砂時計のみ、微かにBGM。ログハウス風。壁は今までの遠征の中でも特に使い込まれた古木でさかむけている箇所も。ウォーリュ用の白樺の輪切りが天の川のように壁に陳列されている。この、濃い木の香りは、ずっと使い込まれた壁をそのままに使用していることで生じているのだろう。
先客のセッティングもあるのか、熱気はフルボディ、熱応えあり。ウォーリュの緩徐な蒸散が蓄積されているのだろう、だが呼吸がしやすく苦しくない。
ロウリュをしてみる。...?蒸発する音がしない。案内をみると麦飯石を使用しているとあり、関係しているのかは不明。しかし徐々に確かな熱気が立ち上がってくる。石ではなくストーブ上の受け皿に水を入れる人もいたのだけど納得。
十分に暖まり水風呂へ。3人程のスペース。入ってみると、明らかに水質による特別な肌当たりを感じる!この軽やかさを伴う感覚、どこかで...
しきじ しきじではないか?
肌を刺す冷感がなく、柔らかく包み込む肌当たりでもない。ただただ身体が解放されていくような。しかしここは、それでいて厚みのある熱気をクーリングする水温17℃設定。札内川の伏流水、飲んでみる。衝撃の美味さだ!
露天風呂に行くと外気浴用の椅子が4脚。お世辞にも広いとはいえない。利用客が東京のように需要過多に陥っていないからこそ丁度良い。
サ室→水風呂→その場に飲用蛇口→外気浴。この動線がコンパクトに収まっており完璧。
再びサ室へ。ストーブ近くの上段へ。ふと、背中の壁に目をやる。
この部屋は、一体どれくらい長い間、利用者の暖まりの助けになったのだろう。そう思った時、この部屋は想いが宿っている気がした。
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