黄金湯
銭湯 - 東京都 墨田区
銭湯 - 東京都 墨田区
【ととのいが至上命令とされた銭湯界のマジェスティサウナ】
06:15in
錦糸町まで来たのなら、こちらにも訪れなくてはならないと思い、向かったのは「黄金湯」
朝から活気のある雰囲気で利用客も多く、地元民、サウナーに愛された場所であることを再認識した。
洗体を終え、秋桜湯で湯通しをした後、バンドを巻いた者のみが通行可能な入口から入る。
ビルとビルの間の裏路地を抜けるようにコンクリートの道を辿ると、現れるサウナ、水風呂、外気浴スペース
すでにサウナ室は満員のため、サウナ室の前で壁に背を向けて、サウナーたちが列を作る。
列に並び、立っていると、授業中に廊下に立たされた生徒のような虚しさと、わずかに感じる冷たい秋風に身体が冷えていくことで、サウナ欲を掻き立てられる。
【ドライサウナ】108℃
全体で二段の12名が入室でき、整然とサウナーたち綺麗に並んでいる。
15分間隔でオートロウリュされているので、湿度があり、暖かさに身を包まれていく。
私は空いていた下段にあるサウナストーブ前の特等席に着座する。
そのストーブと私との距離は30cmと最接近できる。
ストーブから直接来る熱が非常に気持ち良く、無意識で熱源にどんどん近づいていってしまう。
よく周りを見ると、私だけがサウナ室で前のめりになっていた。
熱源に引き寄せられる習性はサウナーの性であるため、ストーブに触れないように必死で自分を抑え込む。
しっかりと蒸されることで、汗が身体をつたって、大量に流れていく。
【水風呂】13℃
深さ90cmで8人くらい収容できるゆとりのある水風呂のため、遠慮なく身体を伸ばして入ることができる。
手足の末端に来る冷たさで身体を責め続けられる。
外気浴スペースにいるサウナーの様子を水風呂から覗けるため、その朗らかな顔を見ると、「早くそちらへ向かいたい」とはやる気持ちが出てくる。
【休憩】
ととのいイスがまるで円卓を囲むように円状に配置され、7人のサウナー達が腰掛けている。
そんな「円卓のサウナー」の中でも一番高位に位置するのが王、王妃の席とされ、観葉植物が頭上を覆う、「ととのいマジェスティスペース」が2席
ここに腰掛けるだけで視界に緑が広がり、心地よい風が身体を包み込む、贅沢体験ができる。
あまりの環境の素晴らしさに、王の責務としてこの席へ座ったら、ととのうことが至上命令になるが、私は無事に責務を果たすのであった。
歩いた距離 1.5km
男
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