東上野 寿湯
銭湯 - 東京都 台東区
銭湯 - 東京都 台東区
サウナだよ!全員集合!
という訳にはいかない情勢のなか、私はサウナ部長、蒸シーヌ氏と上野で落ちあう。
花金を避けて、激混みなら帰るという前提で寿湯へ向かう。
幸い、サウナ室も2人だけの状況が多く、互いに接触感染のリスクを感じる状況はなかった。
薄暗い話題はここまでにして、私は今日、
新たなサウナの魅力を知ることになる。
塩サウナってすごい。
体がヒリヒリするだけで、荒れるだけなんじゃないの?と子供の頃は思っていたが、水を弾かないお肌になった30路に塩の力を思い知った。
肌がシルクのように滑らかになる。自分肩を撫でるとそれは自分のものではないような、言わば少女の柔肌のようであった。
大抵塩サウナは低温だったり、上部に熱気がたまって座ると温いイメージがあるが、寿湯の塩サウナは熱い。流石に120℃と表示されているのは温度計が壊れているからだろうが、少し低めのドライサウナくらいはあると思った。これは良いものだ、、。
私たちは休憩椅子で自分の体をバスロマンのCMのように撫でまわす不審な男達となっていた。
その後のドライサウナで肌にさらに磨きがかかり、私のからだは10代の毛むくじゃらな乙女になったようだった。
警戒しながらのサウナは深いリラックスを得られなかったものの、ささやかで、安らかな時間を確かに感じた。
5月に北欧で会おう。
そう言って彼は13番線へ消えていった。
それまでにはこの呪いに満ちた世界が少しはましになっていることを願いながら、私は青い電車へ向かった。
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