サウナしきじ
温浴施設 - 静岡県 静岡市
温浴施設 - 静岡県 静岡市
いいサウナってなんだろう。
2階の休憩スペースで毛布にくるまり、眼を閉じて考える。
一定の速度で走るトラックを軽やかに交わし、視界に飛び込んでくるは、ど黄色の看板と「しきじ」。
入り口の緑のネオンが、自然と気持ちを高揚させてくれる。
前回より浴室が小さく感じるのは、きちんとした縮尺でしきじを捉えられる余裕があるからだと気づく。あまりの聖域感に緊張した、初回のサ旅を思い出す。
ボナサウナも比較的長く滞在することができた。わたしのサウナ経験値、あがったんだな。
その分、水風呂の良さも改めてわかる。「羽衣」という言葉のうまれは、しきじの水風呂に入った人の着想なのではと勘ぐるほどに、柔らかく、まとわりつく。
しきじはサウナの聖地と謳われているけど、ものすごく腰の低い接客だとか、過度なサービスとかはない。
むしろ、ちょっと大きめのテレビの音声や、壁に貼られた注意書きの多さに、いい意味で素っ気なさを感じる。
媚びてない。
程よい暗さの瞑想サウナもとても好きなのだけど、しきじは、「明日から仕事でしょ。だったらシャキッとお風呂入んないと」と言われているような、こざっぱりとした印象。
その代わり、帰り際には「じゃあ、またね」と言いあえる、程よい距離感がある。
いいサウナってなんだろう。
それはお互いが依存しすぎない場所なのかもしれない。
「また明日」「また来週」を伝え合いはするけど、お互いがいてもいなくても、生活が回ってる。
そんなサウナが好きだなぁ。
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら