霧島温泉
銭湯 - 鹿児島県 鹿児島市
銭湯 - 鹿児島県 鹿児島市
年に一度の銭湯の日のためライドオン!
スパランド裸楽良から帰り、夕飯を食べてから霧島温泉へ。天文館エリアにあるのに何故か屋号は霧島温泉。10年前から知っていたものの立ち寄る機会が中々無く、ようやく今になって初訪問。家が近所なのに機会に恵まれないのは店のせいではなく、恐らくこちらのライフスタイルの問題だろう。
入口から古き良き銭湯という感じで鍵無しのロッカー、脱衣カゴ、揉み玉剥き出しのマッサージチェアなどまさにストロングスタイル。鹿児島県民なら誰もが知る郷土のデパート山形屋の広告入りの注意書きなんかめちゃくちゃ愛おしくなる。
浴場はど真ん中に湯船。大量に注がれる温泉に置くには小さな水風呂。まさにザ・公衆浴場!といった感じ。レトロ!レトロ!レトロ!と叫んでしまいそうになるくらい郷愁が漂う雰囲気の良さ。壁にはこちらに背中を向けて全裸で湖畔を見つめながら佇む女性のタイル絵。何となくビーナスと名付けたくなる。
温泉は塩化泉。独特の硫黄の香りが効能ありそうな感じ。43.5度とやや高めなのも嬉しいし、天文館エリアでこの泉質が味わえるのは堪らない。
サウナは正方形で明らかに後から増設した感じだ。雛壇2段で大人4人入ればギチギチのスペースの小ささのため、入れても3人くらいだろう。TVも音楽も時計も温度計も無く、仄暗い照明に照らされる。サウナストーブはオリンピア製ガスストーブ。恐らく90度ほどだが、どこに座ってもストーブから1メートル程の至近距離のため、熱圧は勿論ガンガンに来る。湿度もやや低湿よりだが、ストーブから放たれる熱によってガッと汗がかかるタイプ。
水風呂は膝丈ほどの深さで20度くらい。大人2人のこじんまりスペース。ライオンの口から常に出てくる新水。じんわりと滲み入る感じのマイルドさが嬉しい。
やれととのった!だとか、サウナ!水風呂!外気浴!これがゴールデンスタンダード!とかロウリュ出来るフィンランドサウナ!だとかが評価される昨今の状況だが、銭湯の日に銭湯に入って思ったのが、ロウリュ無くても水風呂ぬるくても外気浴無くても銭湯の良さは色褪せないということ。そんな良さを感じられるユーザーこそが真の愛好家なんだろうなぁとしみじみ考えながら退店した。
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