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金城温泉元湯

銭湯 - 石川県金沢市

ミル

2022.01.09

26回目の訪問

それはもう、「美しい」と言葉が漏れ出てしまうほどでした。

予約開始1分で終了となった日本のトップ五塔熱子さんのアウフグース。時報と共に予約完了、当日までサウナ断ち。富山での北陸ツアーの投稿を見る度にウズウズとしていました。
11時過ぎ、金城温泉元湯到着。入館し皆様に新年ご挨拶を。時間までヨメ様と沢山お話をさせていただき、色々なお話を聞き気分が益々高揚してくる。
11時半にお風呂向かい体を洗う。余熱も念入りに。大好き気泡湯。ポコポコ不規則に浮き上がる気泡にうっとり。まだ時間はある、水通し後一度サウナ室へ。テレビは日テレ。上沼恵美子の独壇場である。そうこうしているうちに時間も迫り、ヨメ様がセッティングにいらっしゃる。サウナ室を出て水風呂後座り湯で様子見。サウナ室が徐々に段取りされていき、熱子さんの姿が見えた頃に再度水通しとたっぷり飲水。さぁ始まりです。

上段に5名。貸し切りサウナ以来取り付けされていた目隠しボードが外され脱衣所の明かりが入ってくるように戻っていた。室温95度。既存のストーブに吊るされた鍋には水が入っていないのでカラカラな室内。ロウリュ用のバケツストーブが設置。熱子さんが入室。扉が閉まり自己紹介と本日の口上。BGMと共にアロマ水が１杯２杯３杯４杯…とサウナストーンにかけられ激しく嘶き立ち上がる蒸気をタオルで室内中に行き渡らせる。その最初のひと仰ぎで胸がこみ上げてくる。柔らかく滑らかで継ぎ目のない動き。強く、優しく、また強く…。一人ずつ何度も仰がれていく。ぐんぐん上がる湿度。だが目を逸らして見逃すなんてこともったいなくて出来ない。2曲目へ移りドリカムの「その先へ」が熱子さんの動きと想いがリンクして気持ちが溢れて涙が出てくる。そして一時休憩へ。

約5分休憩後再開。噴霧器から霧雨が一人ずつ降り注がれる。最後ともなるとロウリュバケツに勢いがなくなり、アロマ水をかけても音色が弱い。しかしそれを熱子さんが数回強く仰ぐとまるで息を吹き返したかのように熱が一気に舞い上がる。その熱を保ったまま華麗に美しい風を最後までみんなに送ってくれました。
その後水風呂、室内の椅子へ。トロンとしていると熱子さんからクールスイング。お疲れの中お気遣いいただき、お話させていただけて嬉しかったです。

休憩後、元に戻ったサウナ室へ入る。テレビではまだ上沼恵美子無双。テレビの中の笑い声と徐々に100度へと登っていく室温で現実に引き戻される。30分間、夢の中にいるようでした。素晴らしい体験をさせていただきありがとうございました。
待合室でヨメ様へ感動を伝える。好きになっちゃうよねー、と。ああ私も頑張らねば、と新年の決意を改めました。