大黒湯
銭湯 - 東京都 渋谷区
次々と飛び込んでくる圧倒的な情報量と感情に溺れた。ここにあるのはきっと、大将の好きと大切なものの積み重ねの結果。大切に味わって、大切に守りたくなるものたち。手前勝手に踏み込んで荒らしたりは、絶対にしちゃいけないもの。
フィルム映画のロケ地な入口。カオスに戸惑って目線を泳がせて番台の前に立つと、初めての入泉である事をすぐに悟ってくれる。おかみさんが番台から出て、お風呂とサウナの使い方を教えてくれるなんて、初めて。自分みたいな半可通が沢山来るからだと思う。初見だと絶対に戸惑う浴室とサウナの作りと作法を教えていただく。
脱衣所を囲む拳闘関連の写真や有名人のサイン。相撲カレンダー。七福神や左り馬。浴室まで流れる、昭和高度成長期の音楽。昭和の銭湯ってこうだったよねに、有難く浸かる。青いネオンで照らされる浴室の水風呂。地下水ってだけでよだれが出る。何故か赤いネオンで照らされる浴槽はサウナとローテしたくなるやつだけど、さすがに導線が長い。電気風呂は控え目で壁からミストが噴出してて…うん。ミストサウナ。
#サウナ#水風呂#休憩スペース
三位一体。まず休憩スペースが迎える。ぶら下がり健康器に…鉄アレイ！？額縁に飾られた古いチケットたちは、拳闘がボクシングとして認知された頃のもの。ファイティング原田！輪島功一！具志堅用高が前座だよ！その横になぜかあるマッサージベッドから、実際に使われてた匂いがする。…あ、サ活忘れてた。休憩できる椅子はソファーも含めて沢山あるけど、ちゃんと体拭いてね。親戚のリビングみたいな部屋。
気を取り直してサウナと水風呂のある部屋へ。加山雄三のサイン色紙と記念写真の下に注意書き。注意書きを見たら、右を振り返って詩を読んでみると良い。さっきおかみさんも言ってた。古いタイプのストーブだから、壊れるから水かけちゃ駄目って。最近かける人が居るから困ってるとも。おかみさん、変な事聞いて済みませんでした。
香ばしい香りがするサ室に入ると、何とも変わった二部屋構成。奥にストーンが乗せられたガスストーブがある部屋。多分手前の部屋は前室だったんだろう。無理矢理な二段椅子と箱椅子が置かれてる。静かでドライな部屋は音楽すら流れず水風呂の音だけが聞こえる。昨日のお陰様で汗腺全開だから、コンディションは割愛。
てか、水風呂とサウナの距離が異常に近い。サウナのドア開けたら水風呂前にシャワー流してる人にぶつかりそうに近い。元々電気風呂だったり効能泉だったりしたみたいだけど、今はちゃんと水風呂。二筋の打たせ水は、脳天と首筋に絶対直撃させるべき。
ああ文字数…
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