アジュール竹芝 天空の湯
ホテル・旅館 - 東京都 港区
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雨が降ったらアジュール竹芝に行こうって決めていた。
18時過ぎに到着し、浴室には自分だけ。
砂時計をひっくり返し、サウナ室で横になる。
テレビは無く、うっすらと音楽。
照明は少し明るいけど、こんな贅沢はなかなか無い。
9年前の3月10日。1万8000人近い方にとって最後の夜。
色んな感情がある。
僕たちは、結局何が正解なのかよくわからない。
日々を大切に生きるって、それっていったいなんなんだ。
あの日、きっといるであろうお母さんの夕ご飯を残した少年。
あの日、きっといるであろう父親にひどいことを言った女の子。
明日、謝らなくちゃ。
明日、謝ればいいか。
誰もが通る日々で、その一日一日が、それが日々なのに。
まだ日々にもなっていないその日を掴みそびれる。
僕たちは強くない。
きっとまた後悔して、茫然として、嘘を信じて、人を疑って、しばらく経ったらまた忘れる。
強いなんて言葉はあやふやで、強靭な肉体は弱さの象徴にも見えるし、理路整然とした語り口の人には懐疑的な印象をもつ。僕はね。
明日もしまた地震がおきて、人々がパニックになったとして。
いまトイレットペーパーを買い占めている人たちは、冷静な行動を呼びかけていた人たちを馬鹿にするのかな。
強さとか正しさなんて時代と場所と状況次第でどっちにも転がっちゃうよ。
明日が見えるほどの想像力はあいにく持ち合わせていないし。
どうか明日が穏やかであ、、、おっと砂時計。終わってる。
どっかでトイレットペーパー売ってないかな。
ウチあと一個しか無いんだよね。
いい加減、買わないと。
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