西品川温泉 宮城湯
銭湯 - 東京都 品川区
銭湯 - 東京都 品川区
このサ室は凄い。緊張感が半端ではない。一見よくある狭目のL字2段。しかし侮るなかれ。木材の面積が少なく、ツルツルの白いタイルが剥き出し。一瞬触れれば信じられない熱さ。室温100度。ガス遠赤。目玉焼きの調理適温は120度と言われているが、このタイルは一体何度なのか。水風呂はキンキン14度バイブラ、外気浴は大空とメタケイ酸露天風呂。東京の銭湯としてはかなり至高。
・1セット目
サ室の恐ろしさを知らずにワクワクで入室。部屋を見回し一番熱そうな奥2段目を確保。あぐらをかこうと腰を奥に移動し第1の被弾。まあよくある。気を取り直し足を1段目に下ろす。ガストーブは小さいが、距離が近い。充分熱いがやはりあぐらスタイルの方が安定する。先程の失敗から学習し、慎重に右足、左足の順に上げながらふくらはぎに第2の被弾。「あつっ!」と言ってしまう。しかし何が熱かったのか分からない。隣の人の鍵が熱かったのか?それとも熱いと感じただけで、実際は木のささくれが刺さっただけなのか?下を覗いて気付く。木だと思っていた部分はタイルだった。背もたれ部分もかなり幅が狭い。いつの間にかとんでもない場所に来ていた。割と焦る。動けない。汗が滴る。どうするか考え、先ずはタイルの場所を確認。安全なポイントを見極め、リラックスできる体制を整える。8分入って水風呂、外気浴へ。
・2セット目
同じ轍は踏まない。やり方を覚えてしまえばなんてことは無いはず。そもそもサウナというもの自体が異常空間。常に危険と隣り合わせ。今更怖がることもない。逆サイド2段目に座る。字幕モードで映る消防隊のレスキュー番組を景色のように眺め、すっかりリラックスしてしまった。あくびが出て思わず手を上げ伸びをする。第3の被弾。左手の甲を焼いてビクッとする。天井の梁を見落としていた。リラックスが一転、恐怖に変わる。ドアが開く瞬間のキーッという大きな音にまたビクッとする。9分入って水風呂、外気浴へ。安心感で盛大に飛ぶ。
・3セット目
もはや何が待ち受けているか分からない。ただ座るだけでこんなに緊張感の漂う部屋はここくらいだ。あの熱さは尋常ではなかった。またあれが襲って来たらどうしよう。しかしそのハラハラ感が楽しくもある。外気で冷えた体が温まり、陶酔状態に入る。出来る限り長くこの空間にいたい。1段目にはせせこましく2人の若者が。奥の人は壁との隙間がほとんど無い。あれでは確実に被弾してしまうぞ。しかし絶妙な距離感で躱している。常連だろうか。私も見習いたいものだ。最後は水風呂からの露天風呂直で無事昇天。
浴室全体の作り、サ室、水風呂、外気浴、全てにおいてハイレベル。もっと早くに行っておくべきだった。
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