アジュール竹芝 天空の湯
ホテル・旅館 - 東京都 港区
ホテル・旅館 - 東京都 港区
遠くに薄っすら、ではなく割りとハッキリ、東京タワーが見える。チョットだけ興味が湧く。そして浜松町のようなリーマンパラダイスにサウナ施設はココだけ、というのが意外。
19時過ぎに入店。脱衣所には誰もいない。風呂場からも全く音がしない。浴室に入ると痩せ型の老人が1人サ室に消える。
・浴室
1人用の水風呂が2つ、離れたところに設置されている。不思議な間取り。小上がりジャグジーがあり、そこからも東京タワーが見える。体を洗いながらふと左を見ると、水風呂から足だけ出ている。数秒後、老人の後頭部が浮上。なかなか無茶をする。
・1セット目
サ室は左に電気ストーン。1段コの字。人の少なさはコレか。入口側右壁に排気口、付近は割と熱い。輻射が全身に当たる。12分砂時計をひっくり返して暫し熱を堪能。コレで貸切なら悪くない、と思っていたら老人が入ってきた。右腕には大きなガーゼ。しっかりとコーティングされており、水濡れしないようになっている。1cm大の血が滲んでいる。アレは今日やった傷だ。やはり無茶をしている。こちらは12分経過で退室。
水風呂は入口側に入る。狭いがむしろ良い。入れば都なのが水というもの。入ったら1/4くらい水が無くなる。物凄い勢いで水が放出されており、30秒ほどで水風呂は再生。老人を真似て足だけ出してみる。完全な苦行。水風呂を出て、浴室内休憩。夜のビル街を眺める。
・2セット目
サ室には老人が先入りしている。既に限界が近いのだろうか。目を閉じ、眉間にはシワがより、口は半開きになっている。大丈夫だろうか。傷口は広がっていない。しかしガーゼの周りは赤黒く変色している。内出血か?原因は打ち身か?なぜそこまで耐える?自律神経を刺激することで自然治癒力を高めようとしているのか?それで傷口を修復しようと?人生の経験値において、自分の遥か先にいるであろうこの老人。私の脳では納得のいくストーリーが浮かばない。老人がサ室を出る。背中にはビッシリと汗をかいている。なるほどそういうことか。脂汗プラスで普段以上の汗がかける、のか?という実験?だったのかも知れない。サウナの楽しみ方は人それぞれだけど、こんな人もいるんだな。
私も12分で退室し、今度はジャグジー側の水に入る。排水口の吸引音がエゲツない。異常な勢いの蛇口と相まって、シュールな雰囲気を醸し出している。今日はもう満足した。続けて3セット目もやり本日のサウナ終了。
休憩スペースからは本当に東京タワーがハッキリ見える。クリスマスライティングされており、なんとなくオモチャ感のあるデザイン。東京タワーのライトは、やっぱりボヤーとしたオレンジ色に限る。半年後にまた来よう。
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら