月見湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
サンボマスターの『手紙』という曲をご存じだろうか?
その中にこんな歌詞がある。
〈いつもこの僕はあなたのことを好きだという一言で片づけてしまって
本当のあなたの意味はちっとも僕は知ろうとしなかったんだ〉
強い言葉は、多くの繊細な思いや感情を飲み込んでしまう。それがいい意味で使ったものでも、悪い意味で使ったものでも、だ。
あまりに便利なその言葉を多用すると、それ以上の物事を見えなくしてしまう。
かわいい
やばい
好き
この言葉たちに含まれているのは文字通りの意味だけではないはずだ。もちろん悪い言葉ではない。それでも、思考を停止させてしまうような使い方には十分注意すべきだ。
そして、私にはもう1つ気になる言葉がある。
『昭和レトロ』
もう月見湯のことをこの一言で片づけるのをやめませんか。
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もちろん月見湯にただようなつかしさを否定はできない。
壁をのぼる鯉や年季の入ったタイル。固定式のカランに、クラシックなフォントの掲示物。
たしかに昭和レトロと表現したくなる。
しかし、もっとよく見てほしい。
脱衣所の扇風機にかかるハートのモビール。何度も何度も繰り返される浴場と脱衣所の清掃。インターネットを駆使した宣伝活動。何度も何度も張り替えられる手描きのポスター。
月見湯を月見湯たらしめているのはハード面の懐かしさ、レトロさだけではない。
そのハードを運営するソフト面も日々更新され続けているのだ。
その日々の努力は私たちに向けられている。だから、月見湯では安心していっちゃえる。なんだったら、全員とんじゃえばいいのだ。ハードとソフトどちらもそのために磨かれているはずなのだから。
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また長々と書き連ねてしまった。だが、私がこのサ活で伝えたいこと、それはただ1つ。たった1つの事実だけだ。
おで、月見湯、すき。
ね。結局、シンプルな言葉が1番伝わりますね!(手のひらクルックル)
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