KKRホテル熱海
温浴施設 - 静岡県 熱海市
温浴施設 - 静岡県 熱海市
すでに日没時刻は過ぎていた。残照を頼りに海沿いの国道を急いだのである。
仕事で朝から熱海に来ていた。用事が済んで熱海駅まで戻ってきたのが17時少し前。もう日の入りの時刻だが、足元が暗くなるまでもう少し時間はあるだろう。めざすサウナは駅から歩いて7分とHPに出ている。坂を下っていくとすぐに国道135号に出た。海を右手に歩き、トンネルを一つくぐるとKKRホテル熱海にたどり着いた。
ロビーにはお客さんどころかスタッフも誰もいない。フロントのチンベルを鳴らすと奥から女性が出てきて対応してくれた。ちょっと目が悪いのだと話したら、その女性はわざわざエレベーターに同乗して最上階の大浴場の入り口まで案内してくれた。
公式HPが言うところの「絶景露天風呂」までたどり着いたころにはさすがに暗くなっており、相模灘が一望できるという眺望は楽しめなかったが、風がびゅうびゅうと吹いていて外気浴への期待が高まる。
露天風呂で下茹でを済ませ、サウナ室へ。先ほどまでは脱衣所や洗い場に数人いたはずだが、いつの間にやら自分一人である。サウナ室も浴場も貸し切り状態。出入りがないからサウナ室の温度がしっかり上がるかんじ。
1セット目、水風呂から露天に出ると、海風で体中から熱が奪われるのが分かる。気化熱だなあ。すぐにお湯の中へ避難。来てよかったとしみじみ思う。その後はサウナから水風呂を経由せずに露天に出てみたり、水を一杯だけかぶってから出てみたりと試して楽しんだ。4セットしたが、サウナ室内で他のお客さんと一緒になることはなかった。
風呂から上がったらやはり空腹だった。しかし、レストランは予約でいっぱいだと案内してくれた女性は先ほど言っていた。ビールだけで我慢しなけりゃならんかと自販機コーナーに行くと、飲み物と並んでおつまみが売られているではないか。実に気が利いている。一番搾りと亀田の柿ピーを買い、浴場入口の横に置かれたイスへ。350mlを飲み終わるまでに前を通行したのは男性客と掃除の人がそれぞれ1人ずつ。気兼ねなく飲酒できた。
19時過ぎにフロントにもどり、タクシーをたのむ。ホテルの人は「この時間帯は呼んでもなかなか来ないことが多いんですよね」と心配していたが、タイミングが良かったのか5分ほどで迎えに来てくれた。熱海駅までお願いして料金は820円だったか。
充実した設備を独り占めできたし、いろんなことがうまいこといって満足した。行ってみてよかった。また熱海出張の機会があったら必ず再訪するぞと新幹線で決意を固めた。
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら