2022.01.23 登録
[ 東京都 ]
都営地下鉄新宿線は大島駅を過ぎたところで地上に出る。車内は外光で明るくなり、やがて荒川を渡る橋にさしかかると車窓からの視界は一気に広がる。川面の上には何も視線を遮るものがない。川に沿って首都高環状線の高架が北へ、ゆるやかに西に曲がりつつ伸びており、上を走る車が小さく見えるなあと思ったらじきに船堀駅に到着である。
日曜出勤の代休を取ってコアにやってきた。バス乗り場もあって平日の午前中でも利用客の多い南口から歩いてすぐ、賑やかなパチンコ店の上にあるのだが、ロッカー室で聞こえてくるのは駅前の音響式信号機の音響だけ。それが逆に静けさを感じさせたりする。
ロッカー室の薄暗さとは対照的に、浴場は大きな窓から存分に光が入ってくる。自然光で明るい浴場というのは、私がコアを好きな理由としてけっこう大きい。サウナと水風呂がいいのはもちろんだが、窓際のイスで光をあびつつ休憩できるのも満足感が高い。きっとセロトニンの分泌が促進されていることだろう。休日の午前中に来たくなるのはこれを求めているのだ。
[ 東京都 ]
フロントのお兄さんに「新宿区役所前カプセルホテルによく来てましたよね」と声をかけられた。彼はそこの常連だったらしい。「最近はこちらにもたまに来てくれてますよね」。
確かに私は新役にちょくちょく通っていたことがあったが、残念ながら彼の顔に見覚えはなかった。もともと浴場では眼鏡をはずしているうえ、サウナ内は暗いので他の人の顔は分からないのだ。
とはいえ、なんだか同郷の人に会ったような親しみを感じてしまった。今はお互いに生活圏が変わって、以前ほどは新役に行っていないという状況も同じ。長話は野暮と思いつつ、歌舞伎町と巣鴨の客層の違いについてちょっとだけ感想を交流できたのは有意義でした。
[ 東京都 ]
「3時間コースで入ったけど、あと何分で出なきゃいけないんだっけ?」
サウナのあとラウンジでくつろいでいると分からなくなることはありませんか。せっかくだからギリギリまでいたいけれど、超過して追加支払いするのも馬鹿らしい。入館時刻をメモしておけばいいのでしょうが、面倒だしついウッカリすることもあるもの。悩ましいものです。
それなので私は、入館時の支払いでPayPayを選ぶようにしています。アプリで取引履歴を見れば何時何分に入ったかすぐに確認できちゃう。PayPay未対応とか退館時に精算する施設では使えない方法ですが、サンフラワーは大丈夫。サウナ後に一杯やるのが好きな自分にはとても役立つやり方です。
[ 東京都 ]
洗い場の近くのイスで休憩してたら、体を洗っているお客さんのシャワーのお湯が飛んできた。シャワーヘッドの角度や水圧に無頓着だとこういうことが起こる。自分自身も知らずに人にお湯をかけていないだろうか。気をつけたい。
[ 東京都 ]
夜から雪になるとの予報に昼からワクワクしていた。以前に札幌に住んでいたので雪にトキメくわけではないが、白いものが舞う夜に凍えながらサウナに行くというのをやりたかった。
というわけで、23時半ころに家を抜け出す。期待通りに雪は降り積もっていたのだが、気温は1℃ほどでそれほど低くない。そのため地面の雪もシャーベット状。歩くのに体力を使うため、身体は凍えるどころかむしろ温まってしまうじゃないか。
まあそんなことがありつつもサウナはいつも通りの品質。こんな天気のこんな夜中にわざわざやってきた他の数人になんとなく同志的共感を覚えつつ熱された。
[ 東京都 ]
明るいサウナ室が好きなのは、暗いと見えないからなのです。だからといって明るければ見えるかというと必ずしもそういうわけでもないのが私の目のややこしいところ。
3セット目だったか、上段があらかた埋まっていて、奥のほうに空きがあったのであがろうとしたら、その下の段に座っていた先輩を見落としていて蹴とばしたみたいになってしまい、怒られて反省した。ここのサウナは照明が明るくて見やすい方なのに。
私と同病の知り合いは、私より症状が進んでいて見えづらいので、温泉等を訪れるときは室内専用の白杖を浴室に持ち込んでいるという。私は普段は白杖を使いませんが、日没後に外を歩く時だけ出して使っています。これからどうしようかな。
[ 岩手県 ]
サウナを始めて冬が好きになった。休みを取って新幹線に乗って岩手までやってきたのはもちろん親戚の法事のためだが、ついでにこの季節の北東北の外気浴を体験できたらという下心があったのも否定できない。
10時過ぎに一ノ関駅を降りた時には雪がちらちらと舞っていて大いに期待が高まった。用事をすませて夕方に駅に戻ってきたころには雪はやんでいたが、気温は1℃。日が暮れたらもっと寒くなるはずとワクワクしながら駅前からタクシーで1610円。
受付の周りには色々とサウナグッズが販売されていて力の入れ具合がうかがえる。浴場は年季が入った感じ。深めの浴槽で下茹でしてサウナ室へ。湿度を感じて熱い。水風呂も冷たくて深い。お目当ての外気浴スペースは広々としてイスがずらり。すでに日は落ちて暗く、かがり火の炎(のような明かり)が揺れている。そして寒い。すばらしい。4セット。
東京へ戻る新幹線の最終は21時13分だが、そのひとつ前の20時22分のやまびこに乗車。法事でもらったお弁当で地酒のワンカップを飲んだ。