女性サウナってどんなとこ?まんきつ×清水みさとのディープなサウナトーク!『湯遊ワンダーランド』ドラマ化記念特別対談

女性サウナってどんなとこ?まんきつ×清水みさとのディープなサウナトーク!『湯遊ワンダーランド』ドラマ化記念特別対談

7月15日放送開始のドラマ「湯遊ワンダーランド」(テレビ大阪/BSテレビ東京)。初回放送にさきがけて、原作者のまんきつ先生とドラマに出演する清水みさとさんに、女性サウナのお話を伺いました。

実はわたし、岩田リョウコはまんきつ先生のブログ時代からのファン。わたしがサウナを好きになった頃、まんきつ先生がサウナの漫画『湯遊白書』の連載を始められ、「先生もサウナが好きだったんだ!」とうれしくなりました。連載が単行本『湯遊ワンダーランド』になり、そして今夏、ともさかりえさん主演でドラマとなります。しかも仲良しの清水みさとさんもご出演!ということで、このたびお二人のお話しの聞き役をさせていただきます!

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お二人は銭湯サウナによく行かれています。ヌシを恐れて銭湯サウナでととのうことができないわたしとしては、そのあたりのお話を聞けたらとワクワクしながら、取材場所の台東区の寿湯に向かいました。まんきつ先生がサウナに出会ったのは8年前。清水みさとさんは11年前。おふたりともサウナブーム前と後を経験されているので、その変化やサウナとの付き合い方など深い話がたくさんありそう! ではお話、さっそく聞きましょう!

── おふたりがサウナを好きになった頃は、まわりにサウナ好きの女性もいなかったと思うのですが、ブームがきている今のサウナをどう感じていますか?

まんきつ:女性のお客さんがかなり増えましたよね。

清水:昔はサウナに行くと「個人活動」でしたが、今はどこへ行っても人がたくさんいて「個人」になれないことが多くなりましたね。まんきつ先生は空いている施設や、空いている時間を狙ってサウナに行きますか?

まんきつ:空いてるサウナに出会えた時は「やったー!」って思いますね。実は対談がはじまる前に清水さんとふたりで雑談していたんですが、「穴場見つけた!」と思っていたサウナが同じ場所だったんです。

清水:しかも、サウナ好きにはあまり知られてないだろうなってところだったのに、こんなに近くに同じこと思っていた人がいた! 激渋銭湯なんですよね。

まんきつ:サウナ室でラジオが流れていて、人もいなくて、熱くて、コンディションはばっちりです。なんと一番奥に源泉の温泉も流れてるんです。最近はどこもサウナが混んでいますが、通っているうちにだんだん空いてる時間や曜日を把握できるので、そこを狙って行っていますね。あとは、雨の日! 雨の日の午前中はどこも空いているので、サウナチャンスです!

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── よく行かれるサウナはどちらですか?

まんきつ:埼玉県南部のスーパー銭湯です。コロナの時に新しいオーナーさんに変わったみたいなんですが、おそらくその方がすごくサウナ好きで、サウナがどんどん進化していくんです。初めて行ったときは、遠赤外線ストーブだったんですけど、オートロウリュのイズネスに変わりまして。しばらくして行ったらストーブの水が出るあたりにヴィヒタが設置されていて、水がヴィヒタを経由してロウリュされるようになっていたんです。「えー!すごい!」と思っていたら、次は備長炭が置いてありました。

とにかく行くたびに進化を遂げていて、オーナーさんはいつもサウナのリニューアルのことを考えているんじゃないかって、こっちが心配になってきちゃって。2年くらい前、アンケートに「もう十分です。本当に満足していますので!」って書きました(笑)

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清水:その後、進化は止まりました?

まんきつ:いえ…まだ進化し続けているんです。まだ止まってないです!この前はサウナ室に送風機が設置されていました。

清水:昨日行った草加健康センターも驚くほど進化していました。まずイズネスのストーブが入り口近くにありますよね。さらに、テレビの右奥にメトスのタワー型のストーブが置かれてたんです! ストーブが2台ですよ! さらに、イズネスの隣に「プシュー」ってずっと音が出ている機械があって、よく見たらスチームが出ていたんです。

今までカラッと系のサウナだったのが、ストーブ2台の湿度がある激ヤバサウナになっていました! ロウリュしてないのに、一番上には座れないくらいの熱さです。さらに水風呂の上に青のライトが設置されていて、水風呂が照らされるんですよ。一体どこまで行くんだろう……ってたまげてます。

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── サウナがグレードアップするのも、ブームの賜物ですよね。常連の昔からサウナ好きだった方たちって、こういう変化やブームをどう見てるんでしょうね?

清水:ルビーパレスの常連のおばちゃんたちが、最近こぞってサウナハットをかぶりはじめたんですよ。ずっと昔からサウナが好きだったのに、最近流行っているハットを手に取る姿はちょっとかわいいなって思いました。「これすごくいいのよ、頭が熱くならないから」って力説していて。ブームを嫌がるんじゃなくて、いいと思ったものを素直に取り入れてるおばちゃんたち、素敵だなって思います。

まんきつ
:実は私、いつも行くサウナで常連さんと確執があって気まずいんです。でもそのサウナには行きたいので、サウナハットかぶって、口元にタオルを巻いて目だけ出していると私ってバレない! それでかぶりはじめました(笑)

清水:変装するためのサウナハット!(笑)

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── お二人は銭湯サウナで、常連さんたちとも上手にかかわっている印象ですが、ヌシに注意されるかも? という緊張をどうやったら緩和できますか?

まんきつ:同じです、私も緊張してます。上手くかかわれる時もあれば、かかわれない時もあります。サウナ室内でのいざこざを聞いていると、ととのえない時もたくさんあります。そういう時は常連さんのいない時間に行きます。

清水:私は銭湯にギャル精神で行くようにしています。おばちゃんたちから何か言われたら、突如ギャルになって「あ、すいやせーん!」ってチャラチャラした感じでかわします。「ごめんなさい!」って弱気でいると、さらに攻めてくるので!

この寿湯に来たての時も、サウナ室に入るや否や「あんた体洗ったの?」って強めに言われたので「あ、洗いましたよ」ってきっぱり返したら、「じゃあいいわよ」って許されました。

まんきつ:でも、そのあと気に入られちゃったでしょ?

清水:そう! 銭湯って登竜門的な儀式があって、それを通過すると気に入られるんですよね!「あなたの席取っといたわよ」とか、優しくしてくれる!

まんきつ:最後ちゃん付けで呼んでくれたり!

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── 常連さんたちから学んだことはありますか?

まんきつ:サウナのことを何も知らなかった時には、下の段がぬるくて上の段が熱いという常識を教わりました。水風呂も「入らなきゃだめよ」って言われていたんですが、最初は入る意味がわかんなかったんですよね。初めて水風呂に入れたのもこの寿湯で、入ったら気持ちよさがわかりました。

あとは、露天で寝転がっていた時にあの常連の方がやって来て「股が丸見えだよっ!」って教えてくれました。あの方は前が見えていることにすごくうるさくて……。

清水:常連さんって、お股にきびしいんです。タオルをお尻に敷いて、それを前に持ってきて前を隠すようにって注意されます。どこの常連さんも同じことを言うので、共通言語ですね。「おっぴろげるな、女たるものそこは隠せ!」みたいな意識があるんですよね。

まんきつ:ちゃんと実演して教えてくれましたからね。私もその風習が染み付いていて、しっかりやっています。

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── 男性のサウナと女性サウナでは、広さやセッティング、サウナ室の数など、だいぶ違いがありますよね。

まんきつ:最近は女性サウナーを優遇してくれる施設も多くなってきて、昔ほどは差を感じなくなってきました。女性側にだけ泥パックがあったり、うれしいこともありますよね。

清水:これまで男性側がどんな風になっているのか知らずに生きてきたのに、メディアなどで知るようになって、「うわぁ、いいな」って恋焦がれたりもします。でも男性側がすごく混んでいて水風呂入るのを待たなきゃいけないなんてこともあるって聞きました。早く体を冷やしたいのに、待たなきゃいけないってツラい!

── ドラマ『湯遊ワンダーランド』は女性サウナーの話です。ドラマ『サ道』で男性サウナーが増えたように、女性サウナーも増えるでしょうか?

まんきつ:それはまったく考えてなかった! 『サ道』でも女性サウナーが増えましたもんね。

清水:『湯遊ワンダーランド』が銭湯サウナをメインに描いていてうれしいです。見た人に銭湯ってすごくおもしろい場所だって知ってもらって、行ってみようと思ってくれたらいいですよね。

まんきつ:銭湯は人気の施設と「ここつぶれないかな?」って心配になっちゃう施設が二極化しているので、分散するといいなと思います。ドラマにはいろんなサウナが出てくるので、女性のサウナ人口が増えるきっかけになったらうれしいです。それによって、施設が進化したり、新しくできたりするかもしれないですしね。

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── 清水さんもどの話かはお楽しみに…ですが、ドラマに出演予定ですね!

清水:『湯遊ワンダーランド』に出てくる人たちってトリッキーな感じの人ばっかりじゃないですか? 自分がそのひとりとして物語の世界に入れる喜びはありつつ、「できるのかな?」って不安もあるのですが、演じるのを楽しみにしています。

まんきつ:台本に「清水みさと」って書いてあったのを見て、「新婚さんにこんな役を!」ってちょっと心配になりました(笑)

清水:ドラマ化されると聞いて一番気になったのは「肛門日光浴」です!どうやって撮るのかなって……。

i-010 03© まんきつ/扶桑社

まんきつ:本当に肛門日光浴が効くのかわからないんですが、犬ってお尻丸出しじゃないですか? 散歩中に朝日がちょうど犬の肛門にピカーって当たるのを見て、「だから健康なんだな」って思ったんですよね。ただ人間が露天スペースでやるのは、人としての尊厳が失われるので、ちょっと気をつけてください。やらないほうがいいかも……。

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なぜかクセのある人たちが多く生息する女性サウナ。そんな女性サウナの世界をまんきつ先生の、これまたクセのある視点から見られるのが『湯遊ワンダーランド』。女性たちは「いるいる!」「あるある!」と共感することがたくさんあるはず。そして男性のみなさんには、「常連(ヌシ)」の存在を知っていただき、「こんななんだ!」と、女性サウナの世界を覗いてみてください。

ドラマをきっかけに「サウナに行ってみよう」と思う女性が増え、「銭湯のサウナ、いいじゃん」と地元で愛される銭湯がにぎわってくれるとうれしいです。

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真夜中ドラマ「湯遊ワンダーランド」

テレビ大阪:2023年7月15日(土)より、毎週土曜日24:55~25:25(初回放送は30分繰り下げ)
BSテレ東:2023年7月15日(土)より、毎週土曜日24:00~24:30
Lemino:1週間独占先行配信
原作:まんきつ 「湯遊ワンダーランド」(扶桑社)
出演:ともさかりえ、須賀健太、岩井七世、樋口日奈、川島潤哉 ほか
公式HP

漫画「湯遊ワンダーランド」

image7© まんきつ/扶桑社

公式HP

まんきつ

1975年、埼玉県生まれ。漫画家。2012年にブログ「まんしゅうきつこのオリモノわんだーらんど」で注目を浴びる。著書に『アル中ワンダーランド』(全1巻・扶桑社)、『ハルモヤさん』(全3巻・新潮社)、『湯遊ワンダーランド』(全3巻・扶桑社)などがある。現在、週刊SPA!で「犬々ワンダーランド」を、ananwebで「そうです、私が美容バカです。」を連載中。

清水みさと

女優、タレント。サウナ好きが高じていつの間にかサウナの人に。365日、サウナ通いを続ける毎日。日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」のモデル、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティー、TBS「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンターに挑戦するなど、多方面で活躍する。


取材場所:寿湯東京都台東区
文章:岩田リョウコ
写真:添田康平
編集:ちゃんわか

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