【閉店】山の湯
銭湯 - 東京都 豊島区
銭湯 - 東京都 豊島区
65年の歳月を経て5月15日に閉店する山の湯さん。仕事終わりの銭湯、やっぱり大きな湯船に浸かりたい。我が家のおかみさんがニコニコ帰ってきた銭湯の一つがこちら山の湯さん。なくなる前に行かないとと思ってた。24時までやられているのもありがたい。要町の住宅街、途中暗く細い道を通ろうと思ったら前を歩く女の人もその道に。こういうときイヤ。仕方ないので遠回りした。
住宅街の深いところにひっそりとある銭湯。夜闇に溶けた細い路地の先にぼーっと光る山の湯温泉の看板がジブリみたいで、その先すぐなかなかに渋く趣深い入口。人通りのない路地側に入口があるからなおさら、はい、ひっそりはん。古いけど浪漫のある造り。玄関の靴箱傘入れすりガラス、番台、脱衣所から見える小庭、扇風機も何も、時間をかけてじっくり味わいたくなる、こだわりの感じられる一つひとつが美術品のよう。番台のご主人は寡黙でこの古く渋い建物に溶け込んでおられる。
照明控えめな少し侘しい脱衣所から浴場に入るとぱぁーっと広がる明るさ、そして華やかさ。かわいい!薄いピンクの壁、タイルの風景画の深く豊かな彩り、そして七尾湾の立山連峰を描いた壁絵がとても美しく開放的で、北陸の澄んだ綺麗で冷たい空気が感じられるよう。さらにまたかわいいのが、浴場真ん中にある丸いひょうたん型の湯船。形もそうだし、外側の茶色のタイルのデザインもこだわりが感じられて、ピンクの壁とバランスがいい。湯船の真ん中には水瓶を抱える小さな女の人の像。洗面椅子で座りながらずっと見てたい。
ひょうたん型の湯船は真ん中で区切られてる。手前が本来バイブラだけど故障中だった。閉店までに直されるのかはわからず。そこは入りやすい温度だった。そして奥側のジェットも動いている湯船がなかなかに熱い。足を入れて5秒くらい固まってしまった。肩まで浸かり久しぶりにくぁーっとじりじり熱さがしみてくる。体感45度くらい。数分で体真っ赤だ!井戸水薪で沸かすお湯の力強さ感じる。冷水かぶってもかぶっても、帰り道ずっと汗ひかないくらい。
#サウナ
よもぎ漢方スチームサウナ。よもぎ含めた薬草の香りがしっかり強いし、熱さもムラなくふっくらでやさしくも満たされる嬉しいスチームだった。備長炭らしきものの袋も吊るされていてか、年季が入っててもイヤな臭いもなく心地よかった。
#水風呂
なし。立ちシャワー二つ。カランの水も含めて季節柄かいい冷たさ。
#休憩スペース
洗面椅子でぼーっと。壁絵もタイルも含め華やかで、なんとなく満開の桜に囲まれて休んでるような、穏やかな気持ちで過ごせた。
出てもその世界観を纏った余韻が残り続けた。振り返り、また来ようと思った。
男
温泉登山トラベラーさん、まだ閉店まで一ヶ月半弱ありますので、是非お登りください🏔シンプルですが、意外と珍しいお名前ですよね。そして雑色の例のところ、行かれましたか!?サウナで太陽と埃の中ではやばいですね。どうなっちゃうんだろ。。。
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