玉光湯 ひじりのね 伏見店
温浴施設 - 京都府 京都市
温浴施設 - 京都府 京都市
冷え込みも強くなり、天気予報士の怠慢により降る雨の中、私は10mある桜に登って天狗巣除去。心身共に冷えきって、もはやここでは生きられぬと2輪のついたシャトルをひじりのねへ打ち上げる。
この星ではオートロウリュという局地的な熱風が吹くという。凄まじい風だ。水風呂という場所で身体を冷やすが、ここでは私は生きられぬ。2枚の透明な壁を越えるがしかしここも寒い。生存本能からか、少し長続きはしたのだが。
ふとみると、フィンランド式サウナという洞窟が目に入る。
我々の命運を、この洞窟に掛けてみようと思う。
洞窟内には我々の他に生物はいないが、身体がここを求め───
急に我に帰った。今日は大変な1日であったなあと、身体に染み付いていた雨が流れ出ていく様を見て思う。
暖冬なれども厳冬期。私は宇宙服めいたライダージャケットを纏い、ひじりのねを飛び立つ。
思えば......サウナというのはテラフォーミングの一種なのかもしれない。
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