玉光湯 ひじりのね 伏見店
温浴施設 - 京都府 京都市
温浴施設 - 京都府 京都市
いよいよ夏服ではバイクにすら乗れない季節がやってきた。金木犀の花々をチラ見しながら私はサウナを目指してひた走る。
ひじりのねにはサ活を始めてから足繁く通っている。通勤路の途中にあることもあり、実に都合のよいスーパー銭湯である。回数券があり、月末には11回綴りで6000円になることもある。実に都合がよい。
まずはタワーサウナに入る。気温は90度ほど。途端にオートロウリュが始まる。まるで阿吽の呼吸である。強力な熱はがっつりとしたととのいを味わわせてくれるが、その後のセットではサウナに入れる時間が短くなったり、デメリットもある。不整脈のある私には少々辛いのだ。
そこで2セット目に低温のフィンランド式サウナを選択するのだ。
気温は75度と15度の違い。この15度でここまで優しくなれるのか。もちろん人はおらず、静寂な15分をじっくり楽しむ。
フィンランド式では水風呂に入ると寒すぎるので、冷水シャワーを浴びたあとに外気浴をする。
通常のサウナとフィンランド式サウナではととのいの種類が違うことに気付く。
通常を葛湯とたとえるなら、フィンランド式はすまし汁だ。その流れには引っ掛かりがなく、何処までも下ってゆく。葛湯ほど分かりやすくはない。しかしそれはととのいであり、フィンランドのサーモン達が旅の末に大地に贈る豊かな水であるだろうか。
今回の3セットは間にフィンランド式を挟むものであった。秋の風に誘われて訪れたのは大正解と言う他ないものだ。
今夜は焼き鮭とすまし汁にしよう。
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