のざらし

2023.11.11

1回目の訪問

「サウナに於いて最も重視するものは何だ」と聞かれたら、「落ち着いた空間」と答えるような偏屈サウナーに育ってきた僕だが、サウナ施設のスペックという意味で言えば「水風呂の清らかさ」を挙げるだろう。長らく「個人的に行ってみたいサウナNo.1」の座にあったスパアルプスに、ようやく御目通りが叶った。

富山駅からは富山地方鉄道または地鉄バスで20分ほどの距離。駅からの距離的に山の中をイメージしていたけれど、施設はそこそこに街の中にあり、建物もイメージよりも俗っぽい感じ。内装も普通のスパ銭系サウナとあまり変わらずで、僕が膨らませすぎてパンパンになった期待の前に、やや拍子抜けな感もあり。
浴室内には大きな浴槽2つとサ室ひとつ。洗体を済ませてあつ湯に浸かると、するっと肌馴染みの良いお湯に包まれる。温度は体感で41℃くらいの少し熱めだが、今日は外も寒かったのでちょうど良い加減。

サ室はセンターにストーブが鎮座し、その両脇に2段の座面がある。電光掲示の室温計は97℃近辺だが、15分おきのオートロウリュのおかげでしっとり感◎。ロウリュの水もアロマ水を使っているようで、心地よい香りの中で呼吸は楽にびっちり汗がかける、なんとも僕好みのサ室である。

そして水風呂である。水風呂は大きな打たせ付きとバイブラ付きの2箇所あるが、どちらも「天然水なので飲めます」とのこと。早速天井から降り注ぐ打たせ水を飲んでみると、口に含むなり身体に染み渡るような柔らかさ。汗で失った水分を口から皮膚から吸収して、まさに生まれ変わったような心地がした。

休憩スペースは室内と「庭」にイスがいくつか。あつ湯と水風呂の浴槽の間を渡って、明らかにもともとは人が出る想定じゃなかったように見受けられる庭に出れば、この週末にやってきた寒気が僕を迎える。ほどよい気候が心地よく、ここでもまた昇天。比較的空いている時間帯だったこともあり、ストレス皆無の至高のサウニングであった。

2階のレストランも侮ることなかれ。生ものもブラックラーメンも戴いたが、普通に美味しくて大満足だった。

全体的に見かけは何の変哲もないスパ銭なのだが、そんな評価をしてしまう偏屈サウナーの期待を大きく上回る良施設であった。本当にこのサウナのためだけに、また富山に来たいと思えるような、そんなサウナだった。

  • サウナ温度 97℃
  • 水風呂温度 15℃
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