【閉店】ウェルビー名駅
カプセルホテル - 愛知県 名古屋市
カプセルホテル - 愛知県 名古屋市
”絶対に負けられない戦いが名駅にある”
僕は心に決めていた。今日のサウナ。限界まで耐え抜いてやる、、、!理由は特にない。ただ、毎日の単純な仕事に飽きていた僕は、心が踊るような勝負を心のどこかで求めていたのかもしれない。そして己との我慢比べが、ここウェルビー名駅で始まったのだ。
勝負の場所に選んだのは遠赤外線サウナ。温度は常時90度ほどである。普段そこまで長く耐えられないのだが、今日は違う。水通しを済ませ、ウォータークーラーで十分に水分補給をしたら準備完了。ここまで武装すればそう簡単にはやられまい!
ついにサ室に突入。中は人が居なかったため、己との勝負に集中するにはもってこいの環境。さあ
勝負だ!
開始から6分経過。いつもならこの辺で出るのがお決まりだ。だがしかし今日の僕は粘り強い。サ室のテレビでオリンピックの中継を見ながら、じっと時が過ぎるのを待つ。卓球男子が準々決勝に臨んでいた。勝ってくれよ!僕もこの勝負負けねえからな!
開始10分経過。意外にも体力は残っていた。これはランナーズハイならぬ、サウナーズハイなのだろうか、、、。無限に居られる気がする、、、。
開始13分。決着は唐突についた。卓球の試合の合間にCMが流れたのだ。
「今夜卓球男子準決勝!」
、、、準決勝だと?
少し考えて悟った。今放送している試合は生放送ではないのだ。すでに日本は勝利していたのだ!
その瞬間、僕の中の糸がプツンと切れた。ここが限界だ、、、
限界まで追い込んだ後の水風呂は正に至高。かなり冷えているはずだが、優しく包まれているような心地がした。充分冷やしてガウンに身を包み、デッキチェアへ。
座った瞬間、今までにないくらいの血の巡りを感じた。こ、これがととのいの極地なのか!
世界がぐるぐると周る中、ふと思う。
「勝負には勝てたのか?」
しかし全てどうでも良くなっていた、、、気づけば寝てしまっていた。
次は普通に楽しむとするか笑
歩いた距離 0.8km
男
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら