金春湯
銭湯 - 東京都 品川区
銭湯 - 東京都 品川区
やっと行けた。金春湯。これまで何回か行こうとしたんだけどホームページではいつも「満員」で、今日は早めを狙って行った。
まず番台で渡されるのは、袋に入った個々人が使う用のサウナマット。これを各々がサウナに持って入って使うシステム。
#浴室
水色、ピンク、グレーのタイル張り。シンプルではあるが、とにかく清潔感に溢れ、部屋が明るい。強めの照明は浴槽のお湯や水の透明さを引き立たせている。41℃のお風呂の他に44℃のあつ湯があるのも嬉しい。何気に浴槽の床には入り口からお風呂まで、点字ブロックが埋め込まれているところにも愛を感じる。
#サウナ
2段で定員が11人サ室。18時くらいに入ったのだが、最初は貸切状態で入れた。温度計は94℃を指している。人が入って温度が下がっても91℃ほど。ととのうには十分な熱さ。
#水風呂
深さこそ普通ではあるが、16℃とこれも絶妙。銭湯サウナにしては冷たい方な印象。照明に照らされ透明感たっぷりにゆらゆら揺れる水が気持ちよさを倍増させる。
#ととのいイス
ととのいイスはないけれど、洗い場の壁の反対側が出っ張っていて、長椅子のように座れる。サウナ→水風呂→休憩の移動は5メートルもないくらいの素晴らしい導線。
#お客さん
19時頃になると徐々にお客さんも増えてくる。とにかく驚いたのは、お客さんのマナーレベルの高さ。常連と思わしきおじいちゃんは、洗い場の床に残った泡をシャワーで隅々まで流していた。2人で来てた若者もいたが、サ室に入るやいなやあえて離れた場所に座り、サ室内では一言も喋らなかった。最近の都内のサウナでそんなこと珍しい。
施設の清潔で整頓された雰囲気がそうさせるのか、サ室のなかでは誰もが、物音ひとつ立てず、各々の最高のととのいを求めるべく、サウナと向き合っていた。その丁寧さはまるで禅寺で瞑想している僧侶のようで、なにか高尚なものさえ感じた。
3セットののち、俺は、サウナマットの端と端を合わせて丁寧に畳んで返却した。「どうせ洗濯するんだからグシャグシャでもいいじゃない」とこれまでの自分は思っていたんだが、ちょっと考えが変わった。モノを丁寧に扱うことで、自分の心もととのいやすくなるのではないか。これまで手短に終わらせていた雑務もちょっと丁寧にしよう。
サ室の中でも、自分が良いマナーでサウナに入ることで、周囲の人が気持ちよく入ることができる。そうすればその分だけ自分も気持ちよくなれるんじゃないか。マナーを守ることは結局は自分のためになるんじゃないかな。
今日のコンパル的空気感は他の施設に広がって行って欲しいなと思っている。
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら