サウナリゾートオリエンタル赤坂
ホテル・旅館 - 東京都 港区
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金曜の夜。一週間が終わった。
仕事はだんだんと佳境に近づいてきた。
そして、来週は勝負の週だ。
不安、焦燥、恐れ。
全てを灼熱で燃やし尽くして
灰にしたかった。
そんな気分で駆け込んだ先は赤坂オリエンタル。
♯浴室
ビーチリゾートを彷彿とさせる外観とは裏腹に、浴室内は和なテイスト。壁は江戸時代の浮世絵。浴槽の縁はひのきっぽい。ぐっちゃになった世界観はリアルな日本ぽくて嫌いじゃない。
水風呂は2種類。サウナの隣には15.7℃。そして反対側は11.3℃とキンキン。
♯サウナ
やはり夜10時台は混んでいた。定員10人位の大きさに、多いときは14人。床に座る人もいた。温度計は102℃を指していたが、そこまでツラくない。余裕があった。12分いてもまだ全然だった。とその時、予定ではなかったロウリュウがゲリラ的に始まった。今日は人がたくさんいるのでサービスです、とのこと。少しぬるく感じてたのが嘘のように熱がガンガン体内に入って来る。逆にもはやツラい…。
いやしかし、男たるもの、送られた熱波は全て全身で受け止めろ。自分の想像する限界を超えた先に見える世界があるはずだ…。
俺は自分に言い聞かせた。
室内のテレビで流れていたドラマ「♯家族募集します」の中で、子育ても仕事も頑張る女性演じる木村文乃も「自分を甘やかしたくないんです。」みたいな覚悟めいた台詞を言っている。
1分は耐えた。しかし…
うぅ…。もう限界。
ロウリュウの途中だけど出よう。
人間ときには自分を甘やかすことも必要だろう。
男の決意なんてやわなものだ。
♯水風呂
11.3℃に駆け込み汗流してIN。
「ぐぉお…うぅぐぐ」。声が出た。
まず、肌の表面がシビれる。その後、ズキンズキンと冷たさが体を蝕んでいく。そして、ここには打たせ水があることを知る。ボタンを押し、落ちる水柱を頭のてっぺんで受け止める。脳天に連続パンチを浴びせられてるような衝撃。ボコボコにされる。
20秒ほど頑張ったのち、15.7℃の水風呂へ。11.3℃で麻痺した体は15℃台では冷たさを感じない。謎の感覚で体がよくわからない状態。
♯ととのいイス
フラつきながらととのいイスに座った瞬間、昇天。脳天がぐわんぐわんする。レイブなパーティーでドープなもん摂取した時ってこんな感覚なのかな…。あぁ。
とにかく、最高の金曜の夜になった。
今週の自分を労えた。
来週の今頃、俺は勝負をしているだろう。
もしやり抜くことが出来たら、
またここに来よう。自分を甘やかしに来よう。
とりあえずお疲れさま。さよなら今週。
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