湯乃泉 草加健康センター
温浴施設 - 埼玉県 草加市
温浴施設 - 埼玉県 草加市
「健康センター」という名前が気に入っていた。流行りに乗っからないそのワーディングに威厳すらも感じていた。
朝10時の開店を目指し、東武伊勢崎線草加駅からの無料バスに乗って7分。ラッコ親子の看板が見えてくる。楽しげな表情。しかし親の方は怒らせたら怖そうなヤツっぽくも見えた。
客層は3割が(俺含めて)ソロのおっさん、4割が若いカップルかグループの遠征組。
残りの3割は、地元のおじいちゃんおばあちゃん達。ブームの前から続いてきたであろう日常の佇まいで、俺は「おじゃまします」という気分になった。
♯お風呂
効仙薬湯が驚くほど濃ゆい。ツーンと鼻を抜ける葛根湯の匂い。聞いてた程に○ンピリ痛はなかったが、効いてる気がする。体全体にエネルギーが漲りそう。なによりこの匂いが好きだ。草津温泉の湯もその硫黄臭の強さに説得力があった。
♯麦飯石サウナ
3段構成で40人程入れる大きさ。向かって左がガスヒーター、右がストーンストーブ。どちら側に座るかで熱され方が違う。ガスの方は、正面からどっと押し寄せてくる。ストーン側だと、周りからジワジワ来る。3段目は95℃、2段目は90℃。どっちも8〜9分で十分熱された。偶然か狙ってか、サウナ時計のメーカーは「KENKO」だった。
♯水風呂
15〜15.7℃の地下水かけ流しの冷たさ。肌の痛覚が刺激される。バイブラは連続パンチのようにボコボコ羽衣をぶち壊し続ける。その攻撃性に思わず「うぉぉぁぅ」と声が出る。悶絶する俺を目の前にある黙浴を促すポスターでラッコちゃんは「その話、今じゃなきゃダメですか?」と冷徹に切り捨てた。
♯サ飯
食堂はカップルやグループの若者で賑わっていた。全てのテーブルには何かしらのグループがいて「一人で相席で入ってくのも辛いよなぁ…」と行き場を失う。そんな中、一人寂しく彷徨うおっさんに声をかけてくてれたのは地元の80代くらいのおばあちゃんだった。
「ここ開いてるよ」
自分のテーブルの相席を促してくれた。注文の仕方まで教えてくれた。受けて入れてもらえた。人の優しさに触れた気がした。
♯まとめ
薬湯風呂に麦飯石サウナ、天然水風呂。どれもパンチ強く、控え目に言って最高だった。しきじ、かるまると並んで俺ん中ではトップランクだ。草加健康センター。
また、地元のおじいちゃんおばあちゃんも印象的だった。その元気70〜80代の姿は理想的な老後の形だった。俺も、いつまでもサウナに入り続けよう、温泉に行こう。ゆったりのんびり健やかに過ごせるのが最高の幸せじゃないか!
俺は、ある一つの結論に達した。
人生も、サウナも、「健康」が一番だよねっ!
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