伊達温泉
温浴施設 - 北海道 伊達市
温浴施設 - 北海道 伊達市
あの日見た桜、まだ見られるだろうか。
いつも通り土日連続で出勤した後、どうしても確かめたくて夕暮れのサウナロードをひた走った。日が落ちる前に。
…あった! 温泉沿いの線路跡の遊歩道、葉桜が目立ってきたが桜の花はいっぱい残っていた。最後の花見サウナができると知りほっとする。
●ここで先週の投稿を訂正させていただきます。
遊歩道の桜はエゾヤマザクラではなく、ソメイヨシノでした。
入館する前にじっくりと花を愛でる。また来年も会えることを祈って。
すっかり暗くなったところで入館。今回は不規則生活で空腹気味のため、先に美味しい定食を食べてから浴場へ。
汚れと疲れをすっきり落とし、軽く塩湯で温めてからサウナへ。今日もサ室は適温適湿。しっかりと汗を出してくれる。
名物の冷たい水風呂で冷やした後は露天風呂で休憩。
件の桜、温泉から遠い木には割と花が残っていたが、露天風呂の近くの木はだいぶ葉っぱが目立っていた。よく見るとその花びらは露天風呂の庭や床にたっぷりと敷き詰められ、さながら桜模様のピンクの絨毯のよう。今朝の雨で散ったのだろうか。
葉桜であっても夜空で橙色の照明に照らされると、まるで花がついているように錯覚する。デッキチェアに座り、または温泉に浸かりながら遠くの夜桜と足元の花びらの絨毯を眺めていると、自分が育ってきた桜の里をふと思い出してしまう。遠くで汽笛を聞きながら。(♪堀内孝雄)
山の麓にポツンと見えるエゾヤマザクラは咲くとあっという間に散ってしまうが、ソメイヨシノは1週間花が続くという。ろくに花見すらできなかった2021年の春、ちょっとした花見と風呂サウナの組み合わせでささやかな幸せを感じつつ、浴場を後にした。
男
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