天水湯
銭湯 - 大阪府 大阪市
銭湯 - 大阪府 大阪市
今年のサウナ納めは帰省中の地元銭湯サウナで〆。
昔小さい頃に行った銭湯を彷彿とさせるタイムトリップしたかのような佇まいで、昭和のかほりがする。
下駄箱(と呼ぶのが相応しいだろう)の鍵札も懐かしい。
サウナは1年ほど前にリニューアルしたとの情報があったので若干期待したが、どうやらストーブはそのままのようでかなりの年季を感じた。
一応90℃を指してはいるものの1段しかなく定員3名ほどのため、温まるのにはかなり時間がかかる。
一方で水風呂は水道掛け流しかと思われるが、この季節はキンッキンに冷えていてなかなかのセッティング。
パイプ椅子が1脚だけあったのでそこで休憩するも、ととのいは遠く感じる。
湯船に浸かっていると、唐突に隣の知らない客に100均で手に入れた剃刀の自慢を始めるおっちゃんがいて、さすが大阪。
「100円で4枚羽やねんこれ。どんなもんやおもてこうてみたらキレ味ええんや!それなんぼや!?」
「これ5枚刃やけど1200円ぐらいしたで!100円てえらい安いな!買うわ」
これまた大阪あるあるの安いマウンティングだが、返しがさすがである。これが東京なら、やれ刃の質が〜、だの長持ちしないだの、4枚と5枚の差は〜、だのとここぞとばかりにマウントを取られないように必死な返しがよく聞かれるものだが、こちらはあっさりとしたものである。
否定を前提としないコミュニケーションがそこはかとなく心地よい。
(その前に東京で知らないおっさんから話しかけられても無視する人が大半だとは思うが)
サウナのクオリティはお世辞にもイイとは言えなかったが、ととのいだけを求めてやたらと高いサウナ施設を巡っていた自分に何か大切なものを思い出させてくれたような気がする。
男
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