Kiri

2021.11.10

1回目の訪問

#スパ・サウナメモ
昭和ストロングなカラッカラサウナと、天空に浮かぶ異空間スパの奇妙な融合。

カンデオホテルズという名前自体は、当然当然、耳にしたことはあった。
サウナシュランでも取り上げられ、今話題のホテルサウナのことでしょ〜?
どうせまた、六本木とか新橋とか、ここいらでブイブイ言わせてる系の、ちょっとブームに乗っかってみた感じの人達が、軽々しく『整った〜!』なんて言うための場所でしょ〜?

まあでも、そんなこと言ってもね、食わず嫌いはよろしない、いっぺん自分の目で確かめてから評価しましょうや。
ということで、結局なんだかんだで滅茶苦茶行ってみたかったカンデオホテルズ。
今回は施設としても新しい大宮店へ行ってきた。


【サウナ室】
カラッカラの90℃。
なんだこれ、ヒリヒリ来るタイプの攻撃的サウナじゃないか。
室内は定員5人ほどで、全面焦げ茶の木板が貼り付けられたいかにも昭和ストロングな内装と環境設定。
電球色の赤みのある光で照らされ、前面には大宮の街を一望できる大きな窓。
テレビは無し、小さめ音量のBGMがそこにはあるだけ。
我慢して我慢して、己と向き合い、耐えて忍んで汗をかく。

【水風呂】
温度計は無いが、おそらく16℃ほどだろうか。
2人入れるほどの大きさ、水深は浅く水も特段軟水を使っているということではなさそうだが、しっかり冷えていて好感が持てる。

【外気浴】
2方向をガラスのみで外界と遮られた、まさに天空の楽園。
夕暮れ時には秩父の山々に沈む夕陽の光が、攻撃的なサウナから解放された現代弱者の全身に降り注ぐ。
夜には埼玉の家々が作り出す静かな夜景、ふと見上げるとうっすらと星が見えた。
心地よい風を浴びながら、ゆっくりと体温を戻していく。

【スパ】
内風呂、露天風呂ともに同じ湯温、同じ作り。
浴室と露天は全面ガラス張り、そのため浴室全体にまで外の光が届き、まるで全体が露天であるかのような錯覚に陥る。
なんだよ、ここ天国じゃねぇか。


昭和ストロングなカラッカラサウナから、天空の楽園へと我々を導くカンデオホテルズ。
こんな所業が許されるわけがない。

きっと、このサウナは現代社会での生き辛さを、息のしづらさにかけてみたんかなぁ、とかつまらないことを考えながら、埼玉の街を見下ろす。

立ち並ぶ家々、あぁみんなそれぞれの生き方があって、みんなそれぞれで頑張っているんだよなぁ、なんて柄にも無いこと考えてみたり。

サウナも人も、イメージだけで判断しちゃいけないもんなぁ、と改めて気付かされるサ活となった。

Kiriさんのカンデオホテルズ大宮のサ活写真

  • サウナ温度 90℃
  • 水風呂温度 16℃
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