文の湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
いつも行く施設に行ってみると暗く、休業日ということを思い出し、自転車をUターン。夜の町を走り抜けこちらに向かいました。
本日休業だったその施設。もうすぐ閉店ということで、近頃色々と感じるところ多いのですが、改めて思うのは資源は身近に眠っているということです。
まさに、本日訪問したこちらの施設は、すぐ隣の地域の、いつもは入らない路地にいつもあり、多くを語らず多くを聞かない。しかし堂々と構えながらも煌々と輝く資源であります。
中に入ると、実際に、明るい。
清潔感を大切にされていることも感じます。常連さんも、賛同し強力しているのでしょう。
サウナ室は、4,5人がけのフラットなスチームサウナ。
断続的に勢いよく噴射される、スチームを生み出す熱湯シャワー。
厚い熱気の層が降りてきます。
熱をさらに味わいたいときは、立ってみるべきです。
天を仰ぐことでしょう。
そこに落ちてくる一粒の涙。天井がたたえきれなくなった蒸気の滴。
熱い。
眠っていた風景を呼び覚まします。
富士山。
その美しい稜線。
眺めていると、その表現された紫と、淡い黄色の間に意識が潜っていくようです。
目線をおとせば、深い浴槽のたっぷりとしたお湯。その重さを感じながら、じっくりとととのうことができます。
地域に灯る安らぎの炎を、これ以上消してはいけないと、思わせる平日の夜となりました。
帰路の自転車でうけた春の夜の風も、こちらの施設の力あってとても気持ちが良かったです。
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