【閉店】山の湯
銭湯 - 東京都 豊島区
銭湯 - 東京都 豊島区
ボーン、ボーン。
山奥の秘湯旅館のような味のある脱衣室に
古時計が夜中12時の閉店時刻を
知らせる音。
いよいよお別れか~。
「山の湯」。
いつもやってくるのは夜だったけど、
要町から細い路地をてくてく歩いて
暗がりの中に
ふっと浮かび上がるオレンジ色の電灯。
ここは、
この入口に入る瞬間が一番好きだったな。
「今日もやっと着いた」ってホッとする
この感じ。
帰り際、強まる雨の中、
優しい光で迎えてくれた
下の方が破れちゃってるこの古電灯を
何度も何度も振り返り振り返り
サヨナラしてきました。
すみれ色、アロエ色、目の覚めるブルー。
カラフルなお湯を
顔に飛んでくるばかりにブクブクさせた
やたら強烈なバイブラ。
(最後のほうは壊れたままだったけど)
1分も入っていられないアツ~いお湯。
そしてそして、
機材が壊れたのか?とハッとするほどに
ジャージャー音を立てるスチーム。
ヨモギのにおい。
水風呂がなくてちょっと不便な中、
大活躍してくれた
意外と冷却パワーのある
サ室内シャワー&立ちシャワーの
絶妙コンビ。
これ浴びると、完全リセットされて
いくらでもスチームに入り続けられる。
愛らしいひょうたん型の浴槽と
そこから眺める
ピンクのタイルや富士山の壁絵。
お湯の出がおぼつかない
目の粗いカランのシャワー。
ふだんはけっこうシーンとしている
脱衣所の
湯上りに古い喫茶店にあるような
茶色椅子に座って飲むコーヒー牛乳。
みんな大好きだったなー。
これからはもうないのか。
サミシイ。。。
サミシイよー!!!
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