大曽根温泉 湯の城
温浴施設 - 愛知県 名古屋市
温浴施設 - 愛知県 名古屋市
多忙な日々が続く昨今、体の休め方を忘れかけているおれがそこにはいた。
こんな日々に忙殺されて大事なことを忘れてないか?
そう、城である。
おれの中の信長ももう怒りで爆発寸前。というわけでこちらへ。
久しぶりの門もおれが来るなりかぱーっと開く。世界一攻め入りたくなる城へただいま。
風呂の日前夜だが、なかなかの混み具合。そりゃそうだよな、合戦の前日に最終調整をするのは武士として当然。
名古屋のキラキラ武士こともうむりも、何の予定もない明日の夜に備えて体のセッティングをせねば。
まずはこの汚れきった体を清める。気分はもう千と千尋に出てくるあのヘドロみたいなやつ。
つまり洗っても出てくるのは女性人気のなさそうなやつ。
そんなことないよ!もうむりはきっともうすぐ女優と結婚した一般男性として日本中に存在を轟かせるよ!と自分を励まし体を温める。
さっそく1セット目かつ21時のロウリュ。サ室はいっぱいで、若者が多く感じた。おれもまだその一部として見られるだろうか。
そんな不安も自分で扇ぐ熱波が飛ばしてくれる。久しぶりの気持ちよさ。
永遠に感じていたい気持ちと水風呂を求める気持ちが競り合い、水風呂が勝った時点で脱出。
そして待っていたのは満員の畳。絶望を感じつつイスに座ると、体が回る感じがする。
ここで畳が空いたためすぐさま寝転ぶと、寝ているのか立っているのかわからなくなった。
まんまとととのわされたのであった。
正直満足したが、人間の欲とは恐ろしいものである。体を温め2セット目へ向かうおれがいた。
2セット目もしっかり熱く自分だけの世界を楽しめたが、少しだけ若者のお喋りが気になってしまう。
若者と言っても同年代くらい。ああいう声だけでかい恥ずかしい存在にだけはならないよう気をつけねば。
畳で平常心を取り戻し、しばらくして3セット目。
これまた隣がお喋りな若者であり、話の内容も本当に偏差値の低いお話ばかり。
しかしおれはこういう時のために自分の世界に入る、精神を集中させる術を知っていた。上司に怒られまくっているうちに付いた力である。
その力を使い若者の方を見つつ自分の世界へ。その中には武士であるおれしかいない。
気がつくとしっかり熱くなっており退出。
迎えた畳では精神までもがととのったおれが寝転がってた。
やはり自分をコントロールできるのは自分だけだな、と感じながら本日もサウナを堪能しておさらば。
皆さんもおれみたいにメンタルだけは強くなりましょう。社会はメンタルが強いもん勝ちなので。
男
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