立川湯屋敷 梅の湯
銭湯 - 東京都 立川市
銭湯 - 東京都 立川市
見つけたんだ、楽園を。或いはサンクチュアリをさ。
今日はサ活を始めてから、初めての敗北を体験したばかりだった。つまりはととのえなかったのである。
日は暮れて、あてどない虚しさ、寂寞とした憂鬱と共に、あてもなく街を徘徊してしまうその歩みにて帰路につく。
その最中に灯った小さな灯り。それがラーメン屋さんだったりして、縋るようにそこに入っていくあの感じ……例えるならそんな気持ちで帰りついでに、この梅の湯に向かった訳なのだ。
あぁ、ここだ。ここにくればよかったんだ。そう思う。結果僕は今、ホクホクである。
週替わりらしいが、今回は2階のロッキーサウナ。
まず客層にほっこりとする。老若関係なく騒がしくない、(駅からすこし遠いからか)地元の方々のように見受けられる。なるほど、ここは所謂「おじさんの憩いの場」って感じだ。すると先に行った施設との相違からか、自分がおじさんになったような気分になってきて、それがまた悪いものではない。サウナと共に歳を重ねるのも悪いもんじゃないだろうな、って思えてくる(まだまだ若すぎるけど! 若気の至りと思って許して!)。
またここはオートロウリュが頻繁に行われる。気持ち3、4分に一回。白い石の上を水が垂れ込んでいき、爽快な音を立てている。
故に湿度が高めでとても過ごしやすいのだ。体を拭いてみればわかるが、結露の生成度合が早い。僕もおじさんも、皆ビチョビチョになりながらTVを楽しんだり、心酔したりしている。
水風呂はバイブラ有。水温そのものは高めだが、これのおかげでいい塩梅に身体を冷やすことができる。ただサ室の真横、サ室の先に身の清め場があるので、バッシャバッシャと水を掛ける際は注意が必要。
そして外気浴。ととのえなかったあの喧騒の騒々しさに辟易としていた鬱屈が、全て汗と水に流されたかのように、緩やかにととのっていく。全ては些末事なのだ。ととのえなかった僕も悪い。サウナを信じるな、か。
でも今はここを信じていたい。僕、ここ好きになったから。
一階はコンフォートサウナになっていて、そっちも気になる。週替わりだから入れてしまう。だからこそ飽きがこない、良い銭湯なんだなって。だってまた来たいもの。
本当、良い場所を見つけてしまった。
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