キタカタ カツユキ

2021.09.30

1回目の訪問

近くにいるほど大切な存在だと気づがない。恋愛のように言っているがそうではない。前までボクは毎日サウナに入れることに有り難みがなくなっていたのだ。

話は少しさかのぼり今年の4月ごろ。もともと「ジョギングや筋トレはタダで出来るのに何でジムなんて行くねん?」と思っていたボクだったが徒歩数分のところに「フィンランドサウナ付きのジム」が出来た。

近くにサウナがないので一度試しに入会することに。するとどうだ。他の銭湯に負けないくらいの30人くらいは入れそうな大きなサウナ室「オートローリュウ付き」「17℃の深い水風呂」何より新しくて綺麗!理想的な設備で駒沢大学駅に住んでいてよかった!とさえ思えた(あと合わせてサウナ関係なしにレッスンも受けれて日に日に健康的になった)。こんなサウナに毎日入れるなんて!いつも仕事が終わるのが楽しみになっていた。

しかしふと「このままこのジムにいると他の施設に行けないのでは!?」という勝手な危機感で4ヶ月ほど毎日通っていたものの一度、休会員になり他の銭湯やサウナ施設に行くことに。すると入るのが週1ペースになり、もちろん初めて行く場所は新しい発見もあるが肌に合わないこともたまにある。久しぶりに入る楽しさもあるが、それと同時にととのわなかった時のショックはかなり大きかった。

若干の浮気をして2ヶ月ぶりにジム会員に復帰。レッスンを受けたあとに入るサウナは「おかえり」と言われたような安心感すらあった。お互い気が知れた仲である。改めて家からの距離と心の距離が近いサウナだったんだなと気づく。毎回イベントのように張り切って入るのもいいが、生活の一部として取り込むのも悪くない。故郷の素晴らしさや親の有り難みと一緒で少し離れてみないと気づけなかったのだろう。またボクは飽きるまでサウナに入ることが出来る。

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