寺門ツネユキ

2019.07.01

1回目の訪問

施設に入ると、まさかの貸し切り状態。そして、受付の内装同様にコンクリート打ちっ放し、ダクトむき出し。ハリウッド映画に出てくる軍人施設みたいでかっこいいな。しかも貸し切りというだけで、グッと評価が上がってしまう。シャワーでカラダを洗いそそくさとサウナに向かう。水風呂がないくらいだからもちろん湯船もない。サウナの扉を開けると、ほわーんとアロマの香りとヒノキの香りが鼻をつく。んーーー!!素晴らしい香り。しかも、これが凄かったのだが、サウナ内は無音だったのだ!!!!そう!無音のサウナというのは珍しい。だいたい、銭湯だとテレビが常設されており、見たくもないワイドショーやバラエティ番組を観なくてはいけないし、テレビの無いサウナでも音楽は流れている。しかし、ここドシーはまさかの無音。岩がはじける音だけが耳に響き、己と徹底的に向き合える。さらに、サウナは100度の設定。これは高温の類で、入って2、3分で汗が吹き出す。とにかく心地よい。いつもは10分以上入っていられるのだが、6分ほどでギブアップして、シャワーに向かう。シャワーといってもカラダを洗うシャワーとは別に打たせ湯のような筒状の水が天井から落下してくるスペースがある。しかも20℃、15℃、10℃と水温によってスペースが違うのだ。でっかくて丸いアニメに出てくるミサイル発射のようなボタンを押すと、水が脳天に直撃する。頭と首に10秒ほど水を浴びせ続けると、なんだかはやくもととのい感覚がおそってくる。急いで外気浴へ。ただ、外気浴スペースは裏口の扉を出て、非常階段をのぼらなくてはいけないようで、裸で雑居ビルの階段を上がっていくというのはなんともいえない背徳感。階段をのぼっていると、清掃のおばちゃんとすれ違い、この道で合っているのだろうかと挙動不審に。だが、一階のバックヤードに出ると、縁側のような長いベンチが設置されており、どうやらここで外気浴をすればいいようだ。座る、まどろむ。右をみると、都会の喧騒が響く。運送会社の人が荷物を積み降ろす。原付のバイクが走る。ピンサロのお兄さんの会話。もう数メートル先では、社会が動いている。そこに裸でただ座っているおっさんがひとり。地震や火災がおきたらどうすればいいのだろうとドキドキしてしまうが、そのドキドキを含めて、特別なことをしているようで嬉しくなってしまう。そして、またまどろんでいると、自然にととのいがやってくる。水風呂がなくたってととのうんだ。しかもサウナ内の完璧さといったら。。。「100度」「無音」「香り」。しかも「人がいない」。これ以上のサウナなんてあるのだろうか。

  • サウナ温度 100℃
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