キャプテンTA.KA.SHI.

2020.12.08

2回目の訪問

「はじめての人、覚えていますか?」

どんなことにも初体験はある。

はじめてサウナを気持ちいいと感じた時、
はじめて水風呂の素晴らしさを知った時、
はじめて休憩中にととのいを得た時…

サウナにも初体験はつきものであるが、
それはセルフで体験するものが多い。

そんなサウナ活動の中でも、他人がいないと成立しないものがある。
「熱波」である。

サウナブームの今、各施設でロウリュサービスが行われ、数多くの熱波師の方達が活躍されている。

私は半年前にサウナを知った、若輩サウナーで、熱波を初体験した日はまだ記憶に新しい。
ウェルビー栄にサフレのゆーとくんと初めて訪れた時だった。
「ロウリュ実施中」の立札を発見し、
「サ道で見たやつだ!」と急いで途中入室したのだった。
まだサウナパンツを履いたり、サウナマットを持って入る、なんていうマナーも知らずにフルチンの状態で入ってしまった。

室内に広がるアロマの香り、下段でもしっかり感じる熱さ、その中にタオルを回しておられたのが
「竹中さん」だった。

タオルを縦横無尽に操るその姿は、革命軍の勝利の大旗を振っている姿と言って過言ではない。素晴らしいパフォーマンスに心を奪われた。

しかし入室が遅かったため、おかわりの熱波のみになってしまい、少し残念に思っていたら、
「途中からでしたので、少しサービスいたしますね」と爽やかな笑顔で通常3回の熱波を5回に増やしてくれたのだ!
「はい!ありがとうございます!」
そう言って私は立ち上がり腕を目いっぱい広げた。タイタニックロウリュである。

竹中さんのすらりとした身体から、全身のバネを駆使して放たれる風は、熱く、力強く、そして優しく、私の身体を包み込んだ。まるで熱波に…いや、もはや竹中さんに抱かれているような感覚だった。
「最…高…」もうこの言葉しか出てこなかった。

こうして私の処女熱波は、素晴らしい熱波師の竹中さんに捧げられたのである。

その後、私とゆーとくんがそれまで経験した事のない大ととのいしたのは、言うまでもない。

それから私達は、良いととのいをした状態を「TAKENAKA」と呼ぶようになった。

それから数多くの熱波を体験しているが、やはり初体験の熱波は特別だ。
学生時代の初恋の子を思い出すかのように、あの時の受けた風を思い出し目を瞑る。
そうすると竹中さんはいつでも私達を優しく抱きしめてくれる。

素晴らしい熱波師との出会いは、素晴らしいサウナに出会う以上に得難い。

今日も最高の「TAKENAKA」を求めて、私はサウナ室のドアに手をかけた。

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