2020.10.19 登録

  • サウナ歴 3年 9ヶ月
  • ホーム ウェルビー名駅
  • 好きなサウナ ウェルビー名駅の森のサウナと水風呂/かるまるケロサウナ、薪サウナ、サンダートルネード/グルシン水風呂
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キャプテンTA.KA.SHI.

2023.11.18

1回目の訪問

SENSE sauna

[ 愛知県 ]

『25℃の教え』

名駅付近に待望の新サウナがオープンした。
プレオープンの時から、仕事終わりにちょくちょく利用させてもらっている

ビルの中の施設でありながら、外気浴も出来るのだが、その他にも室内休憩室が2つもあり、涼しげな空調と安らかなBGMが流れるその空間は、至福そのものである

そして特徴的なのが浴室中央にある3つの水風呂。
最近流行りの深い水風呂も良いが、コンパクトで手先足先を出しながら浸かれるお気に入りの水風呂だ

本日も急いで身体を清め、お気に入りのセルフロウリュが出来る「オーシャン」へ
貸し切り状態だったので、さっそくロウリュを…と思ったら、桶が空だったため、シャワーから水を汲み出て戻ろうとした瞬間、衝撃的な光景を目の当たりにする

「……に……25℃ぉ……!?」

あまりの光景に目を疑った。いつもは17℃弱の表示のはずなのに……

サウナーという生き物は、水風呂の温度にとても敏感で、10℃以下のグルシンの水風呂の温度表示を見るだけで、ご飯3杯いけちゃうような変態の集まりなのである
そんな変態に突きつけられた『25』という絶望的な数字

「ぬぁんだ!この!25℃ってぇのはぁ!!」

思わず近くを通りかかった店員さんにキレてしまった……
店員さんが申し訳なさそうにチラーの不調であることを説明してくれた

怒りのままに25℃に飛び込む。こんな温度じゃ冷却されるわけがない!と思っていたが、
……ゆっくりと数分浸かっていると、これはこれで悪くはない
身体が冷やされると、血がのぼった頭も冷静になっていく

冷静になると、先程の自分の行動の恥ずかしさに気づく
店員さんのせいじゃないのに、フルチンで、大声を出して、大人として恥ずかしい、みっともない行動だった。

「名古屋駅の近くに、仕事終わりに行ける最高のサウナが出来たと、あんなに喜んでいたじゃないか。
それをこんな些細な事で怒って台無しにしてどうする。
こうしてゆっくり浸かれる水風呂で、お前は今、しっかりととのっているじゃないか」

25℃の水風呂は、僕にそう言ってくれた。

……そうだった。
心がととのわないと、身体もととのわないのである。
最高のととのいは、僕の心の中にあることを忘れてしまっていた。

帰りがけに、クレームをつけてしまった店員さんに謝罪をした。改めて申し訳ありませんでした。

まだまだ僕が知らないサウナの楽しみ方があるんだなと、今日の偶然で知ることができました。

素敵なサウナを作っていただいて、本当に感謝しています。これからも通いますので、どうか宜しくお願い致します!

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キャプテンTA.KA.SHI.

2023.06.08

7回目の訪問

ウェルビー栄

[ 愛知県 ]

「全てはととのいの中に」
ウェルビー名駅店が閉店して2ヶ月が過ぎた。
僕は未だポッカリと開いてしまった心の穴を埋められずにいた。

ウェルビー栄店がリニューアルしたのも知っていたが、なかなか来れずにいた。
今思うと名駅店への喪失感から、無意識にウェルビーを避けていたのかもしれない。

サウナ中も、どうしても名駅店が頭をよぎってしまい、久しぶりの栄店だというのに全然ととのえない…
モヤモヤした気持ちを切り替えるためにロウリュへ向かった。

ロウリュが終わり、水風呂を出たところで、失態に気がつく。

「……しまった。休憩スペースがロウリュ後で満席状態だ」
僕としたことが、動線のチェックを怠っていた。

「仕方ない。脱衣所の横の休憩スペースに行くか…」

体を拭きあげ、館内着を纏い、休憩スペースのソファに沈み込む。

!……その瞬間、
電流が身体中を駆け巡った。

「こ…このソファ、名駅店のやつだ…!」

座った瞬間に分かった。
忘れるわけがない。いつも名駅で休憩する時は必ず使用していた、名駅店の薄暗い休憩スペースの端っこにひっそりと2脚置かれていた1人掛けのソファだ

僕はこのソファが大好きだった。
とても気持ちの良い座り心地なのに、いつも必ず席が空いていて、正直あまり人気ではないソファだった。
それがかえって、「このソファの良さを僕だけが知っているんだ…」と、勝手に優越感を感じさせてくれた。

名駅店での思い出が次々と一瞬でフラッシュバックする。

「…もう無いと思ってた名駅店が、こんな所に…」
涙が溢れ、僕の頬を伝う。

名作「ヒカルの碁」で、消えた佐為を自分の碁中に見つけた時のヒカルは、多分こんな気持ちだったんだろう。

涙を拭いながら
「オレ…ととのってもいいのかもしれない」
そう呟くと、

『ととのっていいんですよ…たかし』
優しく包み込んでくれるソファが、そう言ってくれているように感じた。

「うん…オレ、ととのうよ。これから何千回でも……ありがとな…佐為」

僕はそのソファに「佐為」と名前をつけた。

名駅店はもうなくなってしまった。けれど失ったものばかり数えていると、心が全くととのわない。本当に大切なものは、僕のととのいの中にあったんだ。

本当にサウナは色んな事を教えてくれる。

思えば良い時も、悪い時も、ウェルビー名駅が僕を支えていてくれた。
心から感謝の気持ちでいっぱいだ。

「ありがとう。そして…さようなら。」
名駅店閉店から2ヶ月…やっとこの言葉が言えた気がする。

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キャプテンTA.KA.SHI.

2023.03.03

23回目の訪問

ウェルビー名駅

[ 愛知県 ]

「ロウリュ、その先へ」

本日18時のロウリュはウェルビー福岡から来ているというイズミさんという方だった。
そんな出張サービスがあるのか。
「本日は2種類のアロマを使い、音楽を聴いてもらいながらアウフグースを行います!目と耳で楽しんでいただけたらと思います!」
元気でハキハキと気持ちのいい挨拶だ。素晴らしい。
しかも音楽をかけるというのは珍しい。おそらく何かヒーリングミュージックのような音楽なのだろうと思っていたら、ゴリゴリのアップテンポなJポップが大音量で流れはじめ、おそらくサウナ室内の全員が目をむいた。

イズミさんがその音楽に合わせて、まさに踊り狂うという表現がピッタリのアウフグースを披露する。

するとどうだろう。
熱い熱波がサウナ室内を縦横無尽に駆け巡るのだ。
今日は下段に座っていたのだが、足先までしっかり熱波が届き、その荒れ狂う熱波はあらゆる壁反射を反射して背中にも襲いかかる。
目を閉じるとまるでジェットコースターに乗っているかのような感覚に陥ってしまう。。。

こいつぁ、すげぇ。。。

吹き荒れる熱波の中、やっとの事で顔を上げると、激しいJポップに合わせてタオルがクルクルと回ったかと思えば、それに合わせてイズミさんもクルクル回るのだ。
タオルが回ればイズミが回る。
タオルがイズミで、イズミがタオルで。状態である。
熱いサウナ室で回りすぎてバターになってしまうんではないかと思った。

コンパクトな名駅のサウナ室は熱波師とお客の距離も近い。
その中でお客の顔に当たるギリギリの所でタオルを振り回し、多彩な技を披露する。

熱波が見事にエンターテイメントとして昇華されている。

視覚、聴覚、嗅覚、熱を感じる肌感覚、五感のほぼ全てにアプローチがされていて、これでオロポが出されでもしたら、もはやショータイムだ。

この熱波の形式が進化していったら、熱波師2人でタオル持ち、社交ダンスさながらのロウリュになる日も近いのかもしれない。

ロウリュが終わり、お客がサウナ室を後にする姿を見送る。皆一斉にワーッと水風呂に向かうのだ。エンタメ性だけでなくしっかりと身体が芯から熱くなる、いい熱波だったという何よりの証拠である。

思わず名前を覚えるために声をかけてしまった。
今度福岡に行く旨を伝えると、
「福岡にはまだまだ活きのいい奴等が揃っていますぜ」と答えてくれた。
何ともシビれる言葉である。
俄然ウェルビー福岡店が楽しみなった。

私も負けていられない。
火照った心と身体を抑えきれず、今日の水風呂のたかしトルネードはいつもより回転が多めであった事は言うまでもない。

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キャプテンTA.KA.SHI.

2022.09.23

1回目の訪問

新岐阜サウナ

[ 岐阜県 ]

『至福のオールブルーがそこにある』

「岐阜に新たなグルシンあり」との報を受け、気付いたら私は岐阜にいた。

「冷たい水風呂があるから岐阜まで行く」
一般の方が聞いたら耳を疑うであろうサウナーの行動原理は、登山家が山に登る理由と等しい。

HPによるとサウナが3つ。水風呂が3つ。
名だたる名店にも負けない施設数だ。
かなり大きい浴室を想像していたが、いざ浴室に入ってみると、かなりコンパクトだ。
だがしかし、中央に配置される浴槽のなんと4分の3が水風呂なのである。

入った瞬間に優雅にマーメイドポーズで入浴されているおじさまが目に入る。とても気持ちよさそうだ。
私もサウナに入る前に湯船に浸かろうと足を入れてみると…
「なんだこれ!水風呂じゃないか!!…このおじさん、15℃の水風呂にまるで風呂みてぇにゆったり浸かってやがる!」

理解しがたい人外水風呂おじさんがいるもんだと思ったが、その謎はすぐ解けることになる。

この新岐阜サウナの3種の水風呂は全てが隣接されていることによって、様々な冷冷交代浴が可能なのだ。

グルシンに入った後、1歩で15℃へ。

その15℃は、まさに至福の15℃。

気付けば私も先のおじさんのようにマーメイドポーズでゆったりと水風呂に浸かっていた。

遥か昔、私は女性に「4℃」というブランドのアクセサリーをプレゼントしたことがあるが、サウナおじさん向けに「15℃」というブランドがあればバカ売れするんじゃないか…という妄想が頭をよぎる。そのくらい至福なのである。

グルシン、15℃、25℃、そして湯船の4つの海を、皆志向を凝らしてさまざまな入り方をしていた。

グルシンに歯を食いしばりながら入る人…
25℃→15℃→グルシンと逆回りする人…
隣り合った湯船と15℃をニュルンとトドのように交代浴する人…

水風呂という名の大海原を、サウナーという名の海賊たちは、ととのいという名のワンピースを求めて渡り歩くのだ。
そう、このコンパクトな浴場にはそれぞれの海賊たちの数だけのオールブルーが存在する。

ガラス張りの薬草サウナから、そんな海賊たちの水風呂模様を見ていると、
「世はまさに、大海賊時代…だな」
そんな言葉が思わず口から出てしまう。

サウナーである以上、冒険に冒険を重ね、最後は水風呂で死ぬのが本望だとおもっていたが、
こうやって低温の薬草サウナに入りながら、血気盛んな海賊たちの冒険をゆっくりと眺めながら晩年を迎えるのも良いな…とも思った。
それが私の夢の果てなのかもしれない。

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.10.25

22回目の訪問

ウェルビー名駅

[ 愛知県 ]

『金玉は水風呂に置いてくる』

実は最近金欠でサウナに行けていない。

でも今日は給料日で、この日ばかりは仕事帰りにウェルビー名駅で渾っ身の1セットをキメに行くと決めていた。

名駅店に来るのも約2ヵ月ぶり…
今日は気温も低く、いい感じに身体も冷えている。(身体が冷えているとサウナが気持ちいい)
久しぶりの森のサウナへ……

……ウソだろ……こんなにも……
こんなにも気持ちいいのか……
もはや言葉にならない……

が、そんな感動も最初の10分まで。
渾身の1セットをキメるためには、短時間で身体の芯まで暖めなければならない。
限界まで入った後に、さらに追いサウナで身体をいじめぬく。

そして水風呂
………!!
つ……冷たい……っ!!
あんなに慣れ親しんだ名駅の水風呂が、数ヶ月入らなかっただけで、北極の海のような冷たさを感じる。

「き……金玉が……!」
あまりの冷たさに金玉が悲鳴をあげる…!
耐えがたい金玉の痛み……
だが、私は知っている。
この地獄を乗り越えた先にしか、天国はないのである。

海南戦での赤木キャプテンの姿が頭をよぎった。
『もう……(金玉が)取れたっていい!
(金玉が)凍りついたっていい!
やっと掴んだチャンスなんだ!!』

そう覚悟を決め、私は水風呂の中で回転し始めた。決死のたかしトルネードである。
羽衣は剥がされ、巻き起こる濁流は、容赦なく身体を冷やしていく。

命からがら水風呂をあがり、金玉の所在を確認もしないまま、休憩スペースに倒れこむ。
これで終わりじゃない……ファラオととのいだ!私は仰向け状態でファラオの体勢に入る。

追いサウナ、たかしトルネード、ファラオ
今まで培った必殺技の全てを今日のサウナ注ぎ込んだ。

そりゃあもう、すごいととのいだった。
ぐるぐる目が回るどころじゃない。
例えるなら「震災」である。
恐らく今日が私のサウナ人生の中で1番「揺れた」日であった。

揺れがおさまった後も、身体が膨張していき、身体の境界線が曖昧になる感覚に陥る。人類補完計画みたいな状態だ。

改めてサウナの素晴らしさを実感し、涙がでた。

思えばこの1年、ほぼ毎日サウナに入っていた。もう身体が慣れてしまって、こんな感覚になるのは久しぶりだ。

サウナ覚えたての時は、ウェルビー栄の水風呂に入る時は「金玉は水風呂に置いてくる」って自分に言い聞かせながら入っていたなぁ〜と思い出した。

どんな時も初心忘れるべからず。

自分の金玉に、そう教えられたような気がした。

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.07.19

6回目の訪問

ウェルビー栄

[ 愛知県 ]

「伝家の宝刀の切れ味」

本日も熱波を求めて栄店へ。

13時に入店。すぐにアウフグース予定表を確認すると、[14:00 TAKENAKA]の文字!よっしゃああ!!

特等席に座り、いつも通りの素晴らしいパフォーマンスを拝見。

ひと通りロウリュが終了した後、久しぶりの上段でのロウリュだったので、熱くて下段に避難していたら、

竹中さんが途中入室したお客さんに、
「途中からのご参加でしたので、サービスさせていただきます。」と声をかけて熱波を送っていた。

で……出たぁぁああーーーーっっ!!!

伝家の宝刀!竹中サービス!!
めっちゃ嬉しいやつ!!

思えば、薄暗いサウナ室内で、お客さんは皆全裸で、似たようなおじさん達、しかも熱い室内でのアウフグースを行っている中で、途中入室したお客さんを把握してくれている事がすごい。
そしてその後の素晴らしい気遣い。
すぐそばで見ていた私は、リッツ・カールトンの接客を見ているような錯覚を覚えた。

サービスを受けたお客さんもニッコニコである。
そうそう!この優しさと気遣いで、心もととのうのが「TAKENAKA」なんだよな〜!と思いながら、
その光景を目の当たりにした私も、その優しさのもらいロウリュしていたようで、しっかりと「TAKENAKA」させていただきました。
伝家の宝刀の切れ味、今日も最高でした!

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.07.12

5回目の訪問

ウェルビー栄

[ 愛知県 ]

「君もB'zになれる!?」

まん延防止も解除され、ウェルビーでもロウリュサービスが再開された。
サウナー歓喜である。
なかでもウェルビー栄は、ロウリュ水にアロマを加えてくれている。
しかもそれが毎回違った香りにしてくれているので、何度でも楽しめるのだ。

来店したタイミングで、ロウリュに間に合わなかったが、ロウリュの後のサウナ室は柑橘系の良い香りに包まれていた。
「ああ…そうだ。栄のサウナ室はコレだ!」
嗅覚は記憶と直結している。その香りで本来のウェルビー栄の姿を思い出す。
このアロマの香りが栄のサウナ室をより特別な空間にしてくれていたのだ。

そう思うと、ロウリュが終わった後にこの香りを愉しみながらゆっくりと楽しむのも悪くない。
またひとつウェルビー栄の新しい味わい方を知れた。

とは言いつつも、熱波を浴びたい欲には勝てるはずもなく、1時間後にはもちろんロウリュ待機。

サウナストーンが奏でる音色
ゆっくりと広がるアロマの香り
美しく舞い踊るタオル
そして、身体を包み込む熱波

改めて思う…
ウェルビー栄のロウリュは最高だ。

熱波を浴びない期間が、私を初心に戻してくれた気がする。

こんな素晴らしいサービスは、得難い価値があるのだと気づかせてくれた。

それは私と一緒に熱波を浴びていた人達も同じ意見だろう。

ロウリュ終了後に、水風呂で一緒になった人が、肩まで浸かった瞬間に顔をくしゃくしゃにして「ぁあーーー♪」と声が出ていた。
コロナ渦で黙浴がマナーとなっているが、もうこれはしょうがない。生理現象である。

しかし気になったのは、そこではない。
その声を聞いた瞬間、私は不思議な既視感に襲われたのである。
何故かB'zの名曲「熱き鼓動の果て」が脳内で再生された。
先日B'zのサブスクが解禁され、聴いたばかりの曲だ。

その謎はすぐに解決した。
その男性の「ぁあーーー♪」が、
イントロの「ぁあーーつき鼓動の果てに〜♪」という稲葉さんの歌声と一致していたのである。

まさか……!と思ってその男性の顔を見たが、もちろん稲葉浩志さんではなく、ただのサウナ好きのおじさんだった…

稲葉さんに会えなかったのは残念だったが栄の素晴らしいロウリュが、ただのおじさんを稲葉さんの唯一無二の歌声にしてしまったのだろう…

もしかするとあの名曲の歌い出しは、稲葉さんが水風呂に入った時に出た声なのかもしれない。

「熱き鼓動の果てに
あぁ何が待っているんだろう」

稲葉さん、その答えを僕達はやっと見つけられたのかもしれません。
ここ、ウェルビー栄で。

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.06.08

4回目の訪問

ウェルビー栄

[ 愛知県 ]

「水風呂はフォース」

いい季節になったもんだ。

眩しい陽射しの中、ウェルビーに飛び込む頃にはうっすらと汗をかいている。

もうこれはサウナに1セット入ったのと同じだ。

迷わずラップランドで水通しから入る。

めちゃくちゃ気持ち良い…

今日はサウナと言うよりは水風呂メイン。
退店する直前まで、温度の高い水風呂から順番に3つの水風呂をハシゴ。
ガチガチに冷やした後、アイスサウナで更に冷やす。
こんな事が出来るのも全国でウェルビー栄くらいだろう。

ガチガチに冷やした身体は、外に出た瞬間に冷気の羽衣をまとっていると感じさせてくれる。その羽衣は初夏の陽射しでゆっくりと剥がされていく。ジワーっとととのいを感じる。ああ、暑い夏が始まる…

もう夏はコンビニとかに仮設水風呂を設置するべきだ。

職場にシャワールームがある人は、昼休みに水シャワーを浴びるだけでも、その後の仕事効率が上がるだろう。

朝イチで水シャワーを浴びれば、目も身体もスッキリ目覚める。

そう、夏はもう日本全土がサウナ室みたいなもの。ととのうチャンスはすぐそこにある。

こんなご時世で、プールや海に行けないと嘆く必要はない。だって我々には水風呂があるのだから。
こんな時だからこそ、多くの人に水風呂の素晴らしさを知ってほしい。
冷房では決して得られない「涼」がそこにあるのだと。

水風呂はスターウォーズの「フォース」と同じなのだ。

水風呂を信じ
水風呂を感じ
水風呂と共にあれ

この言葉が全国のサウナーの合言葉になる日を夢みながら、今日も私は水風呂という名のフォースに身を委ねるのだ

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.05.27

21回目の訪問

ウェルビー名駅

[ 愛知県 ]

『サウナの代わりを探せ!』

緊急事態宣言の発令に伴い、サウナ、銭湯等も20時までの営業となってしまった。

仕事帰りにサウナに行けなくて悶々としている人も多いのではなかろうか。

ここ数日、20時以降も闇営業している闇サウナ探しをしているのだが、そんなところはもちろんないのである。

仕方がない…サウナの代用品を求めて、
自律神経を整える方法や、ディープリラックスの方法を探してみたら…意外なものが当てはまったのである。

それは…「ネコ」である。

ネコのゴロゴロ音には、自律神経を整える効果、リラックス効果、ストレス解消、多幸感等のサウナと同じような効果があるらしい。

そう、ネコはサウナなのである。

思えばネコ好きの人の、あのネコに対する異常なまでの愛…どんなネコでもひと目見るや「かわいい〜!」と反応する見境の無さ…
いい風を感じるだけで、外気浴を連想して「ととのう〜」と宣うサウナ中毒者と同じである。

ネコもサウナも中毒性があり、ともすれば身を滅ぼしかねない。

サウナが好きで、加えてネコも飼ってるなんて人は、とんでもないととのいジャンキーということになる。身の回りにそんな人がいたならば、どちらかをやめるように注意を促してほしい。

はやくコロナ渦の収束が願われる。
私がネコを飼い始める前に…

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.05.27

20回目の訪問

ウェルビー名駅

[ 愛知県 ]

「この世のものは全てサウナと同じ」

今週のモーニングの「マンガ サ道」は、とても共感できるいい話だった。
ウェルビーで読めるので、是非読んでほしい。

水風呂に入れず、足だけ浸かってもじもじしているサウナ童貞くんを、私も以前はととのい椅子から「がんばれがんばれ」と思いながら眺めていたが、
最近は見ていられず、「一気に肩まで入るんだ!」と声をかけてしまう、おせっかいな常連と化してしまった。

人には心の準備や、段階を踏んで水風呂に慣れていくものと言うことは分かってはいるのだが、
せっかくウェルビーという名店に来て、水風呂に入らないなんて、お金を払って灼熱の拷問を受けているようなものである。

「ととのい」まではいかなくとも、水風呂に飛び込んだところで、心臓は止まらないし、寒くもならない。という事くらい知ってもらいたいものである。

サウナも水風呂も、要は慣れなのだが、その慣れというものが何なのかというと、
「脳が気持ちいいと感じるように切り替わった状態」のことである。

サウナも水風呂も、「気持ちよくなるためのプロセス」として脳が認識してしまえば、灼熱のサウナも、極冷の水風呂も、天国へ向かう雲の階段を登るようなものである。

これはサウナに限らず、スポーツや筋トレなどにも言えることではないであろうか。
ゴールを決めるその瞬間、自分の変化する肉体を眺めるその瞬間のために、苦しい練習を行う…
そう、人は一瞬の快感のために、相当な苦行に耐え、その苦行さえも快感に思ってしまう生き物なのだ。

そう考えると、スポーツも筋トレも、仕事も恋愛も、この世の全てはサウナと同じなのかもしれない…
人生の答えはサウナにあるのかもしれない…

あなたの近くに「サウナ、水風呂なんて入れない!」なんていう童貞くんがいたら、
「サウナ、水風呂は、実はあなたが好きな○○と一緒なんですよ」と説明してあげてほしい。
その彼はきっとあなたの素敵なサウナフレンドになるはずです。

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.05.12

19回目の訪問

水曜サ活

ウェルビー名駅

[ 愛知県 ]

「せめてサウナの話をせんかい!」

このコロナ渦で、ウェルビーにも「黙浴」のお願いが張り出されている。
シングルサウナーからしてみれば、コロナ渦でなくとも、願ったりなお願いだろう。

1人でサウナに来ると、話し声がうるさく感じるのだ。浴室内は音が反響するし、ととのいスペース付近での他人の声は本当に迷惑に感じてしまう。

あまりにうるさい時は、私もたまらず「すみません。もう少し静かにお願いします。」と紳士に注意するのだが……
本当に注意したい点はそこではない。

心の中では、「お前らのそのクソつまらん内容の会話はもう聞きたくねぇ!」である。

私も友人とサウナに行くことがあるので、コロナ渦に関係なく、一言も喋らずに黙っていろとは言わない。

だがしかし、問題はその会話の内容である。別に聞こうとは思っていないが必然的に聞こえる会話が、仕事の話だったり、女の話だったり、しかも人の悪口や説教だったりすると、もはや不快である。

そんな内容の会話はとても迷惑なのだが、会話をしていても許される内容のものがある。

それは「サウナの話」だ。

「こないだ〇〇のサウナ行ってきてさ〜」
「あそこの水風呂は〜」
等の話は、聞いていてとても楽しい。

サウナーがサウナ童貞の友達を連れてきて、サウナ室内で「水風呂は一気に入れば羽衣ってのが出来るから〜」なんてレクチャーしている会話も、たいへん微笑ましい。

スーパー銭湯ならいざ知らず、ウェルビーに来ている人は、皆サウナ好きであろうから、存分にサウナではサウナの話をすれば良いのである。

なんなら施設の苦言でも良い。常連の私が紳士に聞き、お客様のご意見として従業員の方にお伝えします。

これは飽くまで私個人の意見で、
周りの人を気づかって入浴するのが、かっこいいサウナーです。
友人と複数人で入浴する場合は、喋る時は小声にしたり、コロナ渦では口元をタオルで覆って喋る等の他の人への配慮を忘れずに。

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.04.09

18回目の訪問

歩いてサウナ

ウェルビー名駅

[ 愛知県 ]

「ととのいの向こう側が見たいんじゃ」

少しずつ春めいて暖かくなってきたと共にサウナーなら感じるであろう「深部体温の上昇」
やはり冬の寒い季節は、体温も低くなってしまっていたが、徐々に冬も終わりをつげ、暖かさも安定してきた。
するとどうだろう。水風呂に入っていられる時間も長くなるのである。
それは気温の上昇と共に身体の深部体温も気温に合わせて上昇してきたからである。

私は水風呂の時間を腕時計で毎回測りながら入る。冬場はせいぜい1分だった水風呂入浴が、最近では2分入れるようになった。
しっかり冷却されると、名駅店名物のガウンに包まれた際に「冷気の羽衣」が作られる。これがなんとも不思議で心地よい。

毎回この2分水風呂を続ければ、安定したととのいが得られるであろう…
だがしかし、それでいいのだろうか。
その2分を超えた先に、まだ見ぬととのいが待っているかもしれない。
そう。限界は、超えるためにあるのだ。

2分30秒を目標にして水風呂に飛びこむ。
最初の30秒はゆったり手足を伸ばし羽衣を楽しむ。本当にこの瞬間は至福である。
30秒を過ぎたところから、水風呂との戦いが始まる。まずは身体全体をジタバタさせ、羽衣を一掃する。そしてたかしトルネードで渦を作りだす。
1分を過ぎたくらいからトルネードしながら水風呂をぐるりと1周する。羽生結弦だ。
いつもはそうしている間に限界の2分になるのだが、今日はここからが地獄である。
羽生結弦くんの演技のラストのように、水風呂中央で無限スピンを繰り返す。
「うおぉおお!」
今にもちぎれそうになる金玉。凍りつく手足。チラッと時計に目をやるとまだ2分10秒。あと20秒もこの地獄の冷却スピンを続けなければならない。
それでも悲鳴をあげながら2分30秒の水風呂タイムをやりきった。

水風呂から上がる時には、息切れと過冷却のせいか、身体がいつもより重く感じた。
「しまった!冷やし過ぎたか!?」と思い急いでガウンとバスタオルで全身を隙間なく包み、デッキチェアに横になる。

いつもは、横になった瞬間にドクンドクンとととのいが来るのだが、
今回はそれがない…「あれ?オレ死ぬんじゃね?」と思った…
そこから数秒後、…ドドドドッ!!という津波のようなととのいがやってきたのである。それと同時にビリビリ!と痺れ出す手足。急な衝撃に仰け反る身体。
「こ…こいつぁすげぇ…!」
いつもが「柔のととのい」だとするならば、これは「剛のととのい」だ。
ハリウッド映画の死の淵からの生還に近い感覚だ。

まだまだ知らないととのいがある。
世界は広く、自分は小さい。日々精進せねば

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.04.08

17回目の訪問

ウェルビー名駅

[ 愛知県 ]

「僕は森に入るために生まれてきたのかもしれない」

神戸サウナ旅行からひと息つき、いつもの日常。いつものウェルビー名駅へ。

4日ぶりに森のサウナに入る。
なんだ…この最高のサウナは…

水風呂に飛びこむ。
……素晴らしい

ガウンに包まれて横たわる。
……とてつもなくととのう……

毎日行っているウェルビー名駅に、こんなに感動するなんて……

神戸で違うサウナを体験してきたからに違いない。
決して神戸のサウナが劣るという事ではない。
ウェルビー名駅のセッティングが、私にとって最高にドンピシャなのである。
こんなに気持ちいいサウナはもうどこにもない。日本一のサウナだ。
あまりに感動して、毎日来てるくせして受付のお兄さんに「最高のサウナです」って改めて言ってしまった。

ウェルビー名駅の森のサウナ。
温度、湿度、暗さ、静けさ、全てがパーフェクト。なんとも筆舌に尽くし難い気持ちよさ。おそらく本場フィンランドにもここまで気持ちいいサウナはないんじゃないか。
こんな最高のサウナに毎日入れる幸せ…本当にありがたい。

名古屋に来て1年。嬉しい時も、辛かった時も帰り道にはいつもウェルビーがありました。
僕は森のサウナに入るために名古屋に来たのかもしれない…
青い鳥はいつだって近くにいて、気がつきにくいものなんだと感じました。

いつまで名古屋にいられるか分かりませんが、この命が尽きるまで幸せを噛みしめながら通います。
(名駅店もサブスクやってください!)

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.03.31

1回目の訪問

水曜サ活

「水風呂は友達。怖くないよ」

神戸サウナ旅行ラストは、神戸のグルシンを求めてセンチュリオンへ。

出来たばかりですごくキレイな施設。
お昼頃に行ったら貸し切り状態。
まだ知られていない穴場な感じなのかな。

ホテルサウナなのですごくコンパクトだが、充分な広さの水風呂。その上部に燦然と輝く「9.5℃」の表示。
……ヨダレが出るぜ

待ちきれない…もうサウナ前に水通ししてしまうか…?
はやる気持ちをガマンして、「水風呂犬スタイル」で温度チェック。
サウナ入る前の水通しが怖いという人にオススメなのが、手足だけを水風呂につける「水風呂犬スタイル」これだけでも1セット目のサウナが気持ちよくなる。
手足をつけただけでもビリビリくるグルシンの刺激。たまらん。
サウナもデカいikiストーブに暗い室内で、こだわりが感じられる。高い温度設定なので、下段で充分。
そしてお待ちかねの水風呂。ひと息に飛びこむ。
バチバチッと身体を刺すような刺激!
圧倒的な冷却力!
コレだよコレ!
天然水水風呂や、露天水風呂もいいけど、
やはり絶対低温水風呂主義の私はグルシンの刺激が至高である。
3時間コースにして良かった。心からそう思った。
それから水通ししながら4セット。計8回も水風呂に飛び込んだ。
ヘロヘロになりながら服を着て、帰ろうと脱衣所の扉に手をかけた瞬間、
あれだけ浴びるほど水風呂に入ったのに、身体は熱いプラスの状態であることに気づいた。
3時間コース残りあと5分。服も全部着た状態だったが…「ちくしょー!!」って言いながら服を脱ぎ、バーダック水風呂!
時間ギリギリでセンチュリオンを後にした。

今回の神戸サウナ旅行でわかったこと
「水風呂は自分をうつす鏡である」ということ。
冷たい!怖い!と思えば、水風呂はその通り苦痛でしかなくなる。
しかし、ひとたび心を開けばこれほどの快楽を与えてくれる。
大空翼が「ボールは友達」と言っていた意味が何となく分かった気がした。
ホントにサウナは色んな事を教えてくれる。
ありがとう神戸。ありがとうサウナ。ありがとう水風呂。

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.03.31

1回目の訪問

水曜サ活

「水風呂と共に」

神戸2軒目はととのえ親方も絶賛していた神戸サウナ。
もはや何も言うことはない。神戸に来たらここに来ておけば間違いない。
そう言いきれるほどの充実した施設。こだわりのセッティング。
サウナのセットに入る前の下見も、アトラクションがありすぎて時間がかかった。

サウナ、水風呂への動線は素晴らしいが、ととのいスペースにデッキチェアがない…
私は寝ないとととのえないのだ。
どうするか一瞬迷ったが、すぐに良い場所を見つけた。
露天風呂横のスペースに1人寝られるスペースがある。ここなら他のお客様の迷惑にもならないし、外気浴もできる。
日も落ちはじめ、気温も下がってきたので、身体をしっかり拭く用のタオルと、お腹が冷えないようにかけるようのタオル、外気浴用のサウナパンツを余分に持ち、
しっかりとシャイニングロードが見えてからセットに入った。

我ながら「サウナがうまくなったなぁ」と感じた。
はじめてのサウナ施設に来た時は、朝食ビュッフェと同じように、ぐるりと全体を下見して、シナリオをたてることが大事である。

神戸サウナには宿泊だったので、メインサウナの他にも、岩盤浴や塩サウナも余すことなく楽しめた。

……が、1番最高だったのは、夜中の一瞬の水風呂である。
夜中に暑くて目が覚めてしまった。
そんな時は浴室に走り、水風呂に一瞬だけ入る。超サッパリする。全てがリセットされて再度眠りに落ちる。そんな事ができるのも宿泊の醍醐味である。

サウナに入らずとも水風呂に入れるようになったのは、季節的な影響か、それとも私のサウナーレベルが上がったおかげなのか。
もうすぐまた暑く、苦しい夏がくるが、そんなには心配はしていない。
私の心と身体は、水風呂と共にあるのだから。

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.03.31

1回目の訪問

水曜サ活

神戸クアハウス

[ 兵庫県 ]

「サイヤ人の回復装置とミスターポポ」

天然水水風呂で有名なクアハウス。
楽しみ過ぎて、サウナ入る前に水風呂に入った。
想像通り、素晴らしい水風呂だった。
柔らかく、優しく、身体を包み込むような水質。いつまででも入っていたい気持ち良さ。
サウナで熱くなった後に入れば、サイヤ人が回復する時に使うアレを擬似体験できる。
絶対低温水風呂主義の私も、今回ばかりはたかしトルネード(羽衣はがし)等無粋なマネはせず、その気持ち良さに身を委ねた。
露天、外気浴スペースが、浴室を出て階段を上がり、屋上になる。
正直「動線が良くないな…」と最初の印象はマイナスだったが、それは杞憂に終わる。
時間帯や人の入りにもよるのであろうが、
「圧倒的な静けさ」がそこにはあった。
小さい露天風呂に、休憩用チェアが数脚。
水の音も、話し声も、何も音がしない。
こんな外気浴スペースははじめてだ。
そこには常連客と思われる人が、空いているデッキチェアを使用せず、床に寝転んでいた。
それをマネして、私も床に寝転んでみる。
なるほど…。木の板の床が、陽の光で程よく温められ、まるで干したての布団のような暖かさだ。
そしてこの圧倒的な静けさ…街中に建っているとは信じられない。
「階段を登ってきた先に、こんな素晴らしい場所があるなんて、まるでドラゴンボールの神様の神殿みたいだな」とバカなことを考えながら、目を閉じて外気を身体中で感じる。
すっかりととのって、むくっと起き上がると、隣に寝ていたはずの常連客の人の姿がなかった。
寝入っていた訳ではないが、足音もさせずに出ていくなんて…もしかしてあの人は、この神殿のミスターポポなのかもしれない。

サンキューミスターポポ。おかげで素晴らしい外気浴が出来ました。

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.03.28

16回目の訪問

ウェルビー名駅

[ 愛知県 ]

酒、タバコ、そして水風呂。
中毒性のある嗜好品の中で、まだ税が課せられていないのは水風呂だけです。
この勢いでサウナ人気が広まっていったら、いずれ「水風呂税」なるものが発生してしまうんじゃないかと、一抹の不安がよぎる

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.02.27

15回目の訪問

ウェルビー名駅

[ 愛知県 ]

「エジプトの謎に迫る」

それは偶然だった。

いつものように名駅店の極上のサウナと水風呂を堪能し、デッキチェアでのお楽しみととのいタイム。
お決まりのバスローブとバスタオルに包まれて仰向けになる。
バスタオルでスッポリ頭と目を覆い、快楽に身をまかせ、あんぐり口を開けて体内に酸素をたくさん送り込むという、イノセントワールドスタイルが私の常である。

ここまではいつものルーティンだが、
今日は頭を覆うバスタオルが後頭部でグチャついてしまい、しっくりこなかった。
せっかくのととのいタイム。
万全の姿勢で堪能したい。
後頭部のバスタオルを直すため、私は顔を横に向けた。

その時である。

私の目の前の景色が回りはじめた…
いや、地球が私を中心に回転し始めたのだ。

この地球を回している感覚…
はじめてととのいを覚えた時以来である。

毎日のようにサウナに行っていると、身体もととのいの感覚に慣れてきて、初体験の時の感覚はどんどん薄れていく。

そのため日々試行錯誤して新鮮なととのいを求めているのだが…
盲点だった…顔を横に向けるだけで…こんなにも世界が一変するなんて…

おそらく頭の血流が、横を向くことでいつもと違う流れになっているのだろう。

回る景色と混濁する意識の中、自分の姿とエジプトの壁画が重なった。

エジプトの壁画は身体は正面、顔は横向きに描かれているものが多い…

まさか……!

古代エジプトで、この横を向くととのい姿勢がすでに使われていたというのか……!?

そんな事を考えながら、私はととのいの快楽の渦に飲み込まれていった。
薄れゆく意識の中で私はこの姿勢に「ファラオ」と名付けた

まだまだ謎の多い古代エジプトの歴史
地球に回されるのではなく、己を中心に地球を回す術として、この「ファラオととのい」が使われていたのかもしれない
そう思うと世界の歴史の謎に少しだけ手が届いた気がした。

それと同時に、毎回同じルーティンばかり繰り返して、サウナ常連ぶっていた自分を恥ずかしく思った。
ととのい姿勢は仰向けで…という固定観念に捉われ、自らのととのいの可能性を狭めてしまっていた。
毎回決まったルーティンを脳死で繰り返すことは小学生でもできる。
どんな時も現状に満足せず、新たな可能性を求めて日々精進することが真のサウナーには必要なのである。

「人生はサウナであり、サウナは人生である。人生とは一生勉強であり、学びと発見は人生の喜びである。サウナを愉しむというのは、即ちそうゆうことである」
とエジプトの神々に言われているような気がした。

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.02.09

3回目の訪問

ウェルビー栄

[ 愛知県 ]

「これで全てが変わる…!バーダック水風呂!」

サウナ終了後、ロッカーで着替えている時
「しっかり水風呂入ったのにまだ暑いな…」と感じる時はないだろうか。
それは決して水風呂の入浴時間が足りないわけではない。
しっかり身体の芯まで温まっていて、サウナ大成功の証拠なのである。
しかし、ととのうという事はどうゆう状態の事を言うのか。
私の見解は「サウナの後、暑くも寒くもない、プラスマイナスゼロでスッキリした状態」だと思っている。
もちろん今時期の季節は、寒い帰り道の事を考えて少しプラス(暑い)状態で店を出るのもありだが、それでもうっすら汗をかくほどのプラスな状態はいただけない。

ではそんな時どうすればいいのか。

水風呂に入るのである。

サウナ室直後のように1分も2分も入る必要はない。
ほんの一瞬、火照った身体の表面だけを冷却するイメージで、肩まで浸かったら一瞬で出るのである。

その一瞬の水風呂で、全てが変わるのである。

もしかしたら、もう途中まで着替えてしまったかもしれない。もう一度服を脱ぎ着するのは面倒かもしれない。
だがしかし、そこで妥協してプラスの状態で店を出てほしくない。
そのほとばしる熱さを「フリーザー!!オレは貴様が許せねぇーー!!」と飛び出したバーダックのように、怒りに任せてもう一度水風呂に向かってほしい。

これで全てが変わる……
今日のサウナ活動の運命…
今日の帰り道の運命…
そして、今後のサウナ人生も…

是非試してみてほしい。


今日は久しぶりのウェルビー栄。
こんなご時世でもロウリュサービスしてくれる栄は本当にありがたい。
ロウリュ担当は推しの竹中さんだったしラッキーでした。
黄金のタオル2枚を駆り、見事なアウフグースを披露する竹中さんの姿は、まるで黄金のオーラを見に纏う超サイヤ人のようです。

極冷のラップランド水風呂も身体にビリビリくる冷たさで、まさにドッカンととのい。最高でした!

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キャプテンTA.KA.SHI.

2021.02.05

14回目の訪問

ウェルビー名駅

[ 愛知県 ]

『所作で分かるサウナーのレベル』

サウナに入るという行為に、上手い下手はあるのか?

あるんです。

ウェルビー名駅のととのい椅子に座りながら、サウナーの方達を見ているとよくわかる。
レベルの高いサウナーは、「周りを気遣う所作が自然に身についている」のだ。
かけ湯ひとつとっても、しゃがみこみ周りにかけ湯が飛び散らないようにスマートにかける。その所作は見ていて美しい。
この所作は、ひとつの施設にばかり行っている人にはおそらく身につかない。
何故なら施設で常連客になると、慣れてしまって周りを気にしなくなるからだ。
色んなサウナ施設に行っている人は、初見の時の肩身の狭さを知っていて、周りの人をよく見たり、館内ルールや、マナーを守る大切さが身についているのだと思う。
そうゆう人を見ると「あぁ、サウナ上級者だな〜。カッコいい」と思う。
まさに「背中で語るカッコよさ」である。

逆に上級者ぶってる人もよく分かるようになった。
無言でセルフロウリュばんばんする人や、混み混みなのにあぐら座りしてる人、股間丸出しでサウナ入る人は、大体所作も雑できたない笑
ロウリュする時の「いいですか」のひと言や、後から入ってきた人が座れるように詰めてあげたりの気遣いがあれば、身体だけじゃなく心もととのうのに。

自分は他のサウナーの人からどう見られているのだろう。
上級者ぶってるだけと見透かされているかもしれない。
上級サウナーの人の所作を見ていると、自分のレベルがまだまだ低い事を痛感する。

そろそろサウナ協会で「サウナーロールプレイング大会」を開催するべきではないだろうか。どこぞのショッピングモールの接客ロープレ大会なんかより、よっぽど勉強になる気がする。

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