Ryu

2021.03.28

1回目の訪問

サウナ:10分 × 4
水風呂:1分 × 4
休憩:10分 × 4
合計:4セット

一言:「サウナに最近はまってて」という話をすると「あーあの静岡に聖地があるんだよね?」と聞かれる事がある。その度「あぁ、しきじね〜聖地って言われてるけどどうなんだろうね」となんだか歯切れの悪い返答をし続けて来た。なんだか胸を張ることができない瞬間があった。全国のサウナを訪れている自分からすれば静岡はそう遠くない場所であるにも関わらず、「聖地」なんて名ばかりなのではと高を括っている自分がいた。

そんな中サウナの素晴らしさを教えてくれたサウ兄からお誘いいただき、ついに聖地を訪れる機会を迎える事となった。

静岡駅からタクシーで向かう車中では、二郎を食べる前に似た胸の高鳴りを感じた。到着すると思いの外小さめな外観からは又しても斜に構えて聖地を眺める自分がいた。

受付を通り、更衣室を出て、浴場に入ると、恍惚の表情をした人たちが同じ方向を向いてベンチに座っている。その目線の先にフィンランドサウナと薬草サウナが堂々と構えている。薬草サウナがとにかくすごい、と聞いていたので、まずは薬草サウナのドアを開く。開いた瞬間、ようこそ聖地へと言わんばかりの高温な蒸気が迎え入れてくれる。いや、むしろ何か試されているのではと感じる程異常な熱さを感じた。温度計は65度程度をさしていたが、湿度は75%程度であり、今まで入った事のない熱さを感じる。通常10分程度はサウナ室に入っているが、ほんの数分で限界を迎えて一旦退出して、水風呂へ向かう。

水風呂は飲めるほど質のいい水を使っており、所謂まろやかさを肌で感じながら、強烈な薬草サウナで火照った体を冷やす。流れる滝を上から浴びながら、頭の先からつま先まで徐々に体温を元に戻していく。

その後たくさん用意された椅子に座り目を閉じる。異常な熱さと冷たさを経て素早く鼓動を打つ心臓の音を聞きながら、副交感神経の高まりを感じる。目を開けるともはや火傷したのではと思うほどのあまみが全身に現れる。薬草サウナの異常な熱さを体が表現している。

聖地は名ばかりじゃなかった。
一度は訪れるべき施設と感じた。

そしてこれからはもっと胸を張って、「サウナにはまっている」と言いたいと思う。

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